標準的なメタデータの使用
アイテム説明とは、ArcGIS ユーザが、カタログ ウィンドウに表示されたり検索結果として表示されるアイテムに関する ArcGIS コンテンツを文書化したものです。ここには、マップ、グローブ、およびシーン ドキュメントと、レイヤ ファイル、ジオデータベース、データセット、ジオプロセシング ツールなどが含まれます。アイテム説明には、記録したり管理することのできる標準のメタデータ プロパティも含まれます。
こうしたアイテム説明にはインデックスが構築され、ArcGIS の検索や、ArcGIS での日常業務で使用されます。これによって、日常業務で適切な ArcGIS アイテムをすばやく見つけてアクセスできるようになります。アイテムの説明は簡潔さを旨として設計されており、ユーザが組織内で行う作業に焦点が絞られています。検索やその他の ArcGIS 内で実行するタスクをサポートするように設計されているのです。
さらに、アイテム説明は、地理空間メタデータ ポータル(Esri の ArcGIS Server Portal ツールキットなど)を使用してオープン コミュニティ全体で共有できる標準的なメタデータを取得する場合にも使用されます。メタデータはコミュニティで採用されている標準に基づいており、ArcGIS 以外でそのコミュニティの他のメンバとの間で情報を共有するために使用されます。たとえば、北米のコミュニティやヨーロッパのコミュニティ内で共有するような場合です。
ルールとしてのメタデータ標準は包括的なものなので、各アイテムに関する追加のドキュメントが必要です。これらのコミュニティ内の組織は、メタデータ タグの標準セットと、コミュニティのメンバー間でメタデータ ドキュメントを記録して共有するためのスキーマについて合意しています。多くのコミュニティが共有のメタデータ カタログを頻繁に公開しています。 オープン メタデータ ポータルの公開と管理のための ArcGIS ソリューションでは、ArcGIS Server Portal ツールキットが使用されます。
メタデータを含む ArcGIS のアイテム説明は、メタデータ変換ツールを使用して、さまざまな標準的なメタデータ プロファイルにエクスポートできます。これらは ArcGIS ジオプロセシング フレームワーク内にツールとして含まれています。
アイテム説明を標準的なメタデータに変換
カタログ ウィンドウでは、ツリー ビューに表示されている各アイテム説明にアクセスできます。アイテム説明の左上にある [編集] ボタンを使用すると、アイテム説明を作成および編集することができます。個々のアイテム説明には、ユーザ編集可能なメタデータ フィールドが含まれています。
アイテム説明(メタデータ プロパティを含む)を作成したら、そのアイテム説明を標準ベースのフォーマットにエクスポートして、地理空間メタデータ カタログ ポータルで使用することができます。
詳細については、「メタデータのインポートおよびエクスポートの概要」をご参照ください。