ジオプロセシング サービスのサンプルの概要
このブックの各トピックでは、ジオプロセシング サービス サンプルについて説明します。これらのサンプル サービスは、以下の概念を示すために選択されたものです。
- フィーチャのバッファリング、フィーチャの空間選択、フィーチャの選択、ネットワーク距離に基づく近傍フィーチャの検索、クライアントに返送するデータベースのパッケージ作成といった、便利な GIS 機能。
- フィーチャ セットとレコード セットの使用、ツール レイヤ、ソース マップ ドキュメント内のレイヤの使用、結果マップ サービスによる結果の描画といった、一般的なジオプロセシング サービスのデザイン パターン。
- 高速かつ効率的なサービスを実現するためのデータの事前処理。
- 役に立つヒント
各トピックに対応するフォルダ
このブックのトピックごとに、データ、ツールボックス、完成したサンプルのマップ ドキュメントが含まれたフォルダがあります。これらのフォルダは、ArcGIS チュートリアル データとともにインストールされる ArcTutor ディレクトリ内の GP Service Examples フォルダにあります。チュートリアル データは、ArcGIS のインストール メディアに収録されています。チュートリアル データがシステムにインストールされている場合は、C:\arcgis\ArcTutor(デフォルトのインストール ディレクトリ)を調べてください。
各トピックのページの先頭には、対応するフォルダの名前が記されています。
通常は、サービスを変更または公開する前に、対応するフォルダを ArcTutor から別のフォルダにコピーする必要があります。
サンプルの種類
このブックのサンプル トピックには次の 2 種類があり、それぞれのタイトルによって区別されています。
- GP サービス:これらのトピックでは、サービスを作成するための詳細な手順を示します。これらのトピックでは、ジオプロセシングの大まかな知識があることを前提としています。これらのサンプルでは、対応するフォルダに含まれているものがどのようにして作成されたのかを具体的に示します。これらの手順を完了すると、チュートリアル ディレクトリに対応するフォルダのコピーが作成されます。対応するフォルダを使用して、作業内容を確認することができます。
- GP サービス サンプル:これらのトピックでは、ジオプロセシングと ArcGIS Server の経験があり、モデルやツール レイヤの作成方法、またはサービスを公開する方法に関する手順を理解していることを前提としています。これらのトピックでは、サービスの特定の部分に焦点を合わせ、より高度な概念を扱うときにのみ詳細な手順を示します。
ArcMap でジオプロセシング サービスを作成するときは、バックグラウンド処理を無効にすることをお勧めします。
バックグラウンド処理の詳細
サンプル |
説明 |
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ポイント フィーチャをバッファリングするための単純なモデルを示します。 |
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先のサービスを拡張して、ライン フィーチャとポリゴン フィーチャをバッファリングします。 |
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入力ポイントから分水界ポリゴンを作成します。 |
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カートグラフィック表示のための河川ネットワークを作成します。 |
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先のサービスを拡張して、ユーザが既存の河川ネットワークをダウンロードできるようにします。 |
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対象エリアのポリゴンに基づいてデータを取得し、取得したフィーチャのファイル ジオデータベースを作成し、ジオデータベースを *.zip ファイルに圧縮し、必要に応じて *.zip ファイルをユーザに電子メールで送信します。 |
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先の例とよく似ていますが、スクリプティングを包括的に使用します。 |
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属性と場所によってデータを選択するさまざまな方法を示します。 |
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ポイント周辺の走行時間に基づいてポリゴンを作成します。 |
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道路ネットワークでの最短ルートを検出します。 |
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道路ネットワークでの最短ルートに基づいて、目的地に最も近いフィーチャを検索します。 |
ツール共有フォルダ構造の使用
対応するすべてのフォルダはツール共有フォルダ構造を使用します。これについては、「ツールとツールボックスの共有」で説明しています。カスタム サービスに対して、このフォルダ構造を使用する必要はありません。これについてはガイドラインと受け止めてください。