Amazon EC2 コンピュータのリモート デスクトップでの管理
ArcGIS Server を実行する Amazon EC2 インスタンスを作成した後は、インスタンスにログインし、インスタンス上でデータおよびサービスの構成を開始できます。
- AWS Management Console にログインし、[Instances] をクリックします。
- [My Instances] リストで、対象となるインスタンスを探し、それが起動していることを確認します。
- [My Instances] リストで、対象となるインスタンスをクリックし、下に表示される詳細情報を調べます。[Public DNS] に与えられている名前を書き留めるか、コピーします。
- インスタンスを右クリックして、[Get Windows Password] をクリックします。
- メモ帳などの単純なテキスト エディタで、インスタンスの作成時に指定したキー ペア ファイル(*.pem)を開きます。ファイルのテキスト全体を選択してコピーし、[Private Key] 入力ボックスに貼り付けます。
- [Decrypt Password] をクリックし、パスワードを安全な場所に保存するか、書き留めます。
- インスタンスを右クリックして、[Get System Log] をクリックします。このページには、インスタンスのステータスが表示されます。残りの手順は、このログに「Windows is ready to use」というメッセージが表示された後、約 5 分経過するまで継続しないでください。
「Windows is ready to use」を待機する間のシステム ログの使用については、次の点に注意してください。
- このメッセージを確認するには、ログを繰り返し開く必要があります。
この「ready」メッセージが表示されるまでの時間は、Amazon EC2 の応答の速さによって異なります。応答時間に影響を与える要素としては、時刻、場所、Amazon EC2 ゾーンの状態、使用しているリージョンなどがあります。少なくとも 10 分は待機すると考えてください。
- 長時間(30 分など)経過してもメッセージが表示されない場合は、Amazon でのインスタンスの起動に問題が発生しています。インスタンスを終了し、新しいインスタンスを起動することを検討してください。
- システム ログに「Windows is ready to use」が表示された後、約 5 分経過してから、[すべてのプログラム] → [アクセサリ] → [リモート デスクトップ接続] の順に開きます。
- [コンピュータ] テキスト ボックスに、前の手順でコピーするか、書き留めておいたパブリック DNS 名を入力し、[接続] をクリックします。
- [Administrator] アカウントを使用して接続するように選択します。
- 前の手順で入手した管理者パスワードを入力します。
インスタンスを起動すると、スクリプトによって ArcGIS Server が自動的に構成されます。これは、GIS サーバ ポスト インストールや Web サービス ポスト インストールを実行する必要がないことを意味します。
追加情報:
インスタンスを停止および起動するたびに、Amazon ではインスタンスに新しいコンピュータ名とパブリック DNS 名および IP アドレスが割り当てられます。変化するこれらの値を保存する ArcGIS Server 構成ファイルをユーザが手動で編集しなくても済むように、ArcGIS Server AMI にはインスタンスの起動時に適切なファイルを更新するサービスが組み込まれています。
コンピュータ名はインスタンスが停止および起動されるたびに変わるため、インスタンスに対して Amazon Elastic IP を構成し、インスタンスを起動するたびにこの IP を再マッピング(その後インスタンスを再起動)する場合を除き、インスタンスのショートカットやハードコード参照を作成しても役に立ちません。また、[リモート デスクトップ接続] ダイアログ ボックスに前のコンピュータ名が残っている場合があるので注意してください。この名前は、ログインする前に置き換える必要があります。
- 管理者パスワードを変更します。
- [コントロール パネル] → [管理ツール] → [コンピュータの管理] の順にクリックします。
- [ローカル ユーザーとグループ] → [ユーザー] の順に展開します。
- [Administrator] アカウントを右クリックし、[パスワードの設定] をクリックします。
- 確認のために新しいパスワードを 2 回入力してから [OK] をクリックします。
注意:
初期の管理者パスワードを変更するときは、上記手順に従うことを強くお勧めします。
ランダムに生成される管理者パスワードは、AWS Management Console を使っていつでも取得できるとは限りません。インスタンスを停止して起動した後で [Get Windows Password] をクリックしても、パスワード取得ダイアログは表示されなくなります。代わりに表示されるダイアログでは、「パスワードが見つかりませんでした。」と通知されます。
- [Software Authorization Wizard] を完了して、ArcGIS Server を認証します。このウィザードは、インスタンスに最初にログインしたときに開きます。このウィザードを閉じてしまった場合は、デスクトップの [Authorize Server] ショートカットを使って再び開くことができます。
認証プロセスでは、Esri のカスタマ サービスから受け取った認証ファイルを要求される場合があります。このファイルをインスタンスに取り込む最も簡単な方法は、ブラウザベースの電子メール クライアントを使用する方法です。あるいは、「Amazon へのデータ転送方法」に示されているいずれかの方法を利用できます。
- ArcGIS Server を認証したときと同様の方法で、ArcGIS Desktop を認証します。
- [スタート] → [ArcGIS] → [ArcGIS Administrator] の順にクリックして、ArcGIS Administrator を開きます。
- [Desktop] フォルダをクリックし、[今すぐ認証] をクリックします。
- ウィザードの指示に従って ArcGIS Desktop を認証します。
- ArcGIS Server のホーム ページから ArcGIS Services Directory を開いてサーバをテストします。サンプル サービスが実行中であることを確認できるはずです。
これで、データをインスタンスに移動して追加の GIS サービスを構成できるようになります。