EGDB(エンタープライズ ジオデータベース)AMI の構成内容

EGDB(エンタープライズ ジオデータベース)AMI(Amazon Machine Image)を使用して、以下のプログラムと構成が用意された Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)インスタンスを起動できます。

オペレーティング システム

オペレーティング システムは Microsoft Windows Server 2008 R1 SP2 Datacenter Edition(x64)です。

EGDB AMI は、Amazon パブリック イメージの Basic Microsoft Windows Server 2008 64 bit から構築されています。

アタッチされるストレージ

EGDB EC2 インスタンスには、100 GB の Amazon EBS(Elastic Block Store)ボリュームがアタッチされます。このボリュームは D: ドライブにマウントされます。PostgreSQL データベース ファイル、表領域フォルダ、ログ ファイル、および構成ファイルを格納するためのディレクトリ(pgdata)が、このボリュームに含まれます。

作成するデータはすべて EBS ボリュームに格納し、EC2 インスタンスには直接格納しないようにしてください。これによりデータの可搬性と安全性が向上します。つまり、スナップショットを作成してデータをバックアップしたり、スナップショットからボリュームを作成して新しい EC2 インスタンスにボリュームを移動することができ、EC2 インスタンスを終了した場合でもデータを保存することができます。

注意注意:

EC2 インスタンスを終了しても、アタッチされた EBS ボリュームは終了されません。ボリュームを明示的に削除するまで、料金が発生し続けます。ボリュームを確認および削除するには、AWS Management Console の [Volumes] ページを使用します。また、ボリュームを維持して、別のインスタンスにアタッチすることもできます。

インストールされるプログラム

EGDB AMI には、以下のソフトウェアが含まれています。

PostgreSQL データベース クラスタ

PostgreSQL ソフトウェアは C: ドライブにインストールされますが、このデータベース クラスタのデータは D: ドライブの独立した EBS ボリューム上の pgdata ディレクトリに格納されます。データはすべて、C: ドライブではなく EBS ボリュームに格納するようにしてください。

データベース クラスタには、ジオデータベースを格納するデータベースとして sdegdb が含まれています。ジオデータベースにはサンプル データとして、ラスタ データセットの earthatnight とフィーチャ データセットの world が用意されています。このデータは editor ログインのスキーマに格納されていますが、他のデフォルト ログイン ロールでもアクセスできます。このデータは主に、ArcGIS Server EC2 インスタンス上で ArcGIS Desktop から EGDB への初期接続が動作しているかどうかを確認できるように提供されています。

4 つのデフォルト ログイン ロールとそれぞれのパスワードおよび説明は、以下のとおりです。

ログイン ロール

デフォルト パスワード※

ロールの説明

reader

reader

データを参照します。データベース クラスタに接続する権限を持ちます。

editor

editor

データの読み込みおよび編集を行います。データベース クラスタにオブジェクトを作成する権限を持ちます。

sde

sde

PostgreSQL データベース クラスタの EGDB 管理者およびスーパー ユーザです。

postgres

postgres

PostgreSQL データベース クラスタの管理者およびスーパー ユーザです。

注意注意:

※すでに説明したように、セキュリティ上の理由により、ArcGIS Server 接続を作成する前にデータベースのパスワードを変更してください。手順については、「デフォルト ログインのパスワードの変更」をご参照ください。

関連項目


2/6/2012