Oracle に固有のデフォルト コンフィグレーション キーワード
「トピック: DBTUNE コンフィグレーション キーワード」に記載された ArcSDE 9 以上の全 DBMS に共通のデフォルト DBTUNE キーワードに加えて、ArcSDE for Oracle と Oracle Spatial には、次のような固有のキーワードがあります。次に、これらについて記載します。
最初の 4 つのデフォルト コンフィグレーション キーワードは、ジオメトリとラスタの格納を定義するものです。少数のデータセットに限って別のジオメトリ格納タイプを使用する場合は、データベースでデータを作成またはインポートするときに、別のコンフィグレーション キーワードを使用することができます。
「トピック: Oracle の DEFAULTS キーワード」に記載されているように、一部のパラメータしか含まれていないキーワードが指定された場合は、残りのパラメータが DEFAULTS コンフィグレーション キーワードから読み取られます。このため、Oracle のジオデータベースでフィーチャクラスを作成するときに SDELOB を指定すると、SDELOB キーワードの GEOMETRY_STORAGE、ATTRIBUTE_BINARY、RASTER_STORAGE パラメータの値が使用され、B_STORAGE や UNICODE_STRING といったその他のパラメータについては、DEFAULTS キーワードのパラメータの値が使用されます。
DEFAULTS キーワードに格納されているものとは異なるジオメトリ格納タイプを使用するトポロジ、テレイン、またはネットワークを作成する場合は、必要なジオメトリ格納を含むカスタム キーワードを作成する必要があります。たとえば、SDO_GEOMETRY を使用して Oracle データベースに道路のフィーチャクラスを作成する場合、その道路フィーチャクラスを含むネットワークを作成するときにはネットワークでも SDO_GEOMETRY を使用します。そのためには、SDO_GEOMETRY 格納を指定する一連の NETWORK コンポジット キーワードを作成する必要があります。
デフォルト以外のジオメトリ タイプのネットワーク、テレイン、およびトポロジ キーワードの設定に関する詳細については、「コンポジット キーワードとジオメトリ格納」をご参照ください。
SDELOB
このキーワードを使用すると、作成中のフィーチャについて SDELOB ジオメトリ格納を使用するよう指定できます。
##SDELOB GEOMETRY_STORAGE "SDELOB" ATTRIBUTE_BINARY "BLOB" RASTER_STORAGE "BLOB" UI_TEXT "User Interface text description for SDELOB" COMMENT "Any general comment for SDELOB keyword" END
SDO_GEOMETRY
このキーワードを使用すると、SDO_Geometry 列を持つフィーチャクラスの作成を指定できます。
##SDO_GEOMETRY GEOMETRY_STORAGE "SDO_GEOMETRY" ATTRIBUTE_BINARY "BLOB" RASTER_STORAGE "SDO_GEORASTER" SDO_COMMIT_INTERVAL 1000 UI_TEXT "User Interface text description for SDO_GEOMETRY" COMMENT "Any general comment for SDO_GEOMETRY keyword" END
WKB_GEOMETRY
このキーワードを指定すると、WKB ジオメトリ列を持つフィーチャを作成できます。
##WKB_GEOMETRY GEOMETRY_STORAGE "OGCWKB" UI_TEXT "User Interface text description for OGC WKB" END
SDO_GEORASTER
このキーワードを指定すると、SDO_Georaster 格納を使用するラスタを作成できます。
##SDO_GEORASTER GEOMETRY_STORAGE "SDELOB" RASTER_STORAGE "SDO_GEORASTER" ATTRIBUTE_BINARY "BLOB" RDT_STORAGE "PCTFREE 0 INITRANS 4" # TABLESPACE <RDT Table tablespace name> RDT_INDEX_COMPOSITE "PCTFREE 0 INITRANS 4 # TABLESPACE <RDT Composite index tablespace name> STORAGE ( INITIAL 409600) NOLOGGING" UI_TEXT "User Interface text description for SDO_GEORASTER" COMMENT "Any general comment for SDO_GEORASTER keyword" END
IMS_GAZETTEER
IMS_GAZETTEER キーワードを使用すると、XML ドキュメントの格納場所を制御し、それらを XML 列と関連付けられている sde_xml_doc<n> 補助テーブルに行内格納できます。XML 列の LOB データを行内と行外のどちらに格納するかについては、XML_DOC_LOB_STORAGE パラメータと XML_DOC_VAL_LOB_STORAGE パラメータで指定することができます。デフォルトでは、XML ドキュメントは sde_xml_doc<n> テーブルに行外格納されます。これは、ArcIMS メタデータ サービスを使用する場合など、大きな XML ドキュメントの高速検索をサポートするの場合に適しています。IMS_GAZETTEER キーワードは、XML 列に小さな XML ドキュメントのみを格納する場合に使用します。このキーワードは、ArcIMS Gazetteer メタデータ サービスに関連付けられたデータを格納する際に使用するキーワードとして設計されています。ArcIMS メタデータ サービスと Gazetteer の詳細については、ArcIMS ヘルプの ArcIMS メタデータ サービス セクションをご参照ください。
##IMS_GAZETTEER XML_DOC_LOB_STORAGE "NOCACHE NOLOGGING CHUNK 4K PCTVERSION 5" XML_DOC_VAL_LOB_STORAGE "NOCACHE NOLOGGING CHUNK 4K PCTVERSION 5" END