コンポジット キーワードとジオメトリ格納

Oracle および PostgreSQL に格納されているデフォルトのコンポジット コンフィグレーション キーワードには、GEOMETRY_STORAGE パラメータが含まれていません。必要なパラメータが指定したキーワードに含まれていない場合は DEFAULTS キーワードから読み込むため、GEOMETRY_STORAGE パラメータの値は DEFAULTS キーワードから読み込まれます。このため、Oracle または PostgreSQL のデータベースを使用していて、DEFAULTS キーワードで定義されているものとは異なるジオメトリ格納タイプをテレイン、ネットワーク、トポロジに使用したい場合には、これらに対して GEOMETRY_STORAGE パラメータを含むカスタム コンポジット キーワードを作成する必要があります。

たとえば、ArcSDE for PostgreSQL を使用しており、DEFAULTS の GEOMETRY_STORAGE パラメータを ST_GEOMETRY に設定しているが、一部のデータはPostGIS ジオメトリ格納タイプを使用してトポロジ テーブルを格納したい場合、PG_GEOMETRY タイプ用に一連のトポロジ コンポジット キーワードを作成します。これは、一部のフィーチャクラスを PG_GEOMETRY キーワードで作成し、このキーワードでトポロジを作成したい場合に実行します。このトポロジのカスタム キーワードは次のようになります。

##TOPOLOGY_PG_GEOMETRY
UI_TOPOLOGY_TEXT		"Topology setting for PG_GEOMETRY"
GEOMETRY_STORAGE	"PG_GEOMETRY"
A_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
B_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
D_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
END

##TOPOLOGY_PG_GEOMETRY::DIRTYAREAS
GEOMETRY_STORAGE	"PG_GEOMETRY"
A_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
B_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
D_STORAGE          "TABLESPACE pgtblspace"
END

この例では、トポロジを作成するときにユーザがこのキーワードを選択できるように、UI_TOPOLOGY_TEXT パラメータを追加しています。トポロジ システム テーブルの dirtyarea フィールドと shape フィールドでデータ格納タイプに PG_GEOMETRY が使用されるように、GEOMETRY_STORAGE パラメータは PG_GEOMETRY に設定されています。これらのカスタム キーワードにはインデックス パラメータが含まれていないので、インデックス パラメータの設定は DEFAULTS キーワードから読み込まれます。

注意:

コンフィグレーション キーワードの名前は合計で 32 文字を超えないように注意してください。

ヒント:

SQL Server データベースでは、ネットワーク、トポロジ、およびテレインのコンポジット キーワードが 2 セット追加されています。1 つは geometry 格納タイプ用、もう 1 つは geography 格納タイプ用です。