3D アニメーション作成の基礎
動作を保存して好きなときに再生できるアニメーションは、作成した 3D ドキュメントに躍動感を与えます。アニメーションは、視点の変化、ドキュメントのプロパティの変化、地理的な動き、時間的な変化を視覚化するのに役立ちます。
たとえば、移動中の衛星が軌道上で互いに反応する様子をビジュアル化したアニメーションを作成することができます。さらに、地球の自転とそれによる照明効果の変化を同時にモデル化することも可能です。
アニメーションを作成するには、[アニメーション] ツールバーを使用します。ArcGIS では、ArcMap、ArcScene、ArcGlobe でさまざまな種類のアニメーションを作成することができます。たとえば、アニメーションを使用して、さまざまな透視点でデータの操作やナビゲーションを行ったり、時系列にデータ パターンを理解できるようにしたりできます。
アニメーションは 1 つ以上のトラックから構成されます。トラックは、ドキュメントの背景色、レイヤの表示設定、カメラの位置など、オブジェクトのプロパティの動的な変化を制御します。トラックを構成するのはキーフレームのセットです。キーフレームとは、ある時間における特定オブジェクトのプロパティのスナップショットです。オブジェクトには、シーンかグローブ、レイヤ、またはカメラがあります。たとえば、シーン プロパティ キーフレームまたはグローブ プロパティ キーフレームをアニメーション化したシーン オブジェクトまたはグローブ オブジェクトを含むトラックを作成して、背景色が白から黒に変化する様子を示すことが可能です。
アニメーション トラックは現在のドキュメントに保存されます。アニメーション トラックを別ファイルに保存して、多くのシーン ドキュメントで共有することもできます。サードパーティ製のビデオ プレイヤで再生可能な Audio Video Interleave (*.avi)ファイルまたは QuickTime (*.mov)ファイルとしてアニメーションをエクスポートすることもできます。
アニメーションは 3D ドキュメントに躍動感と洗練された印象を与えます。この機能を活用して、アニメーションでこそ表現可能なポイントを強調しましょう。
アニメーションの詳細については、次のトピックをご参照ください。
また、3D Analyst チュートリアル演習の「アニメーションの操作」を、3D ビュー アニメーションを作成する手順についての理解に役立てることができます。この演習では、アニメーションをカスタマイズするためのさまざまなツールおよびプロパティを取り上げています。