ArcGIS でのアニメーションの作成について
ArcGIS でアニメーションを作成する方法は、作成するアニメーションのタイプに応じて異なります。時間の経過に従ってレイヤをアニメーションにするなど、アニメーション トラックを 1 つ作成するだけでよい場合もあれば、アニメーションの再生時に同時に実行するトラックを複数作成することもあります。たとえば、シーンを移動するアニメーションでは、時間の経過とともにサーフェスが変化し、シーンの照明効果も変化することがあります。
ビューのアニメーション化
ArcMap、ArcScene、ArcGlobe 内のビューは、さまざまな方法でアニメーションにすることができます。次に示すのは一般的な例です。
- シーンまたはグローブ内の移動
- マップの画面移動またはズーム
- カメラまたはビューをパスに沿って移動する
ビューをアニメーションにするには、ArcMap ではマップ ビュー トラック、ArcScene ではカメラ トラック、ArcGlobe ではグローブ カメラ トラックを作成します。
レイヤ プロパティのアニメーション化
ArcMap、ArcScene、ArcGlobe 内のレイヤは、さまざまな方法でアニメーションにすることができます。次に、一般的な例を示します。
- パスに沿ってレイヤ（車など）を移動（ArcScene のみ）
- レイヤの表示設定または透過表示の変更
- タイム スタンプを使用せずにデータを連続的に表示（グループ アニメーションの作成）
レイヤ プロパティをアニメーションにするには、ArcMap ではマップ レイヤ トラック、ArcScene ではレイヤ トラック、ArcGlobe ではグローブ レイヤ トラックを作成します。
時系列アニメーション
次のデータは、ArcMap、ArcScene、または ArcGlobe のディスプレイで時系列アニメーションにすることができます。時系列データをどのように視覚化したいかに応じて、[ツール] ツールバーのタイム スライダを使用するか、タイム アニメーションを作成できます。時系列的な時系列データの視覚化に関心があるだけならば、タイム スライダを使用してください。ただし、時系列データを順次処理しながら、フライバイの作成のような動的な視覚効果を生み出したい場合は、タイム アニメーションを作成します。タイム アニメーションの一般的な使用例を示します。
- データを時系列的にアニメーション化しながらフライバイを作成
- 異なるタイム スケールで時系列データを視覚化
- さまざまなタイムステップで時系列データを視覚化
ArcMap では、テーブル、フィーチャクラス レイヤ、netCDF レイヤをグラフ内でアニメーションにすることもできます。
上の使用例で時系列アニメーション用に作成するトラックは、タイム トラックです。
シーン プロパティのアニメーション化
ArcScene 内のシーンはさまざまな方法でアニメーションにすることができます。
- シーンの背景色の変更
- シーンの太陽の位置の変更
- サーフェスの高さ強調
ArcScene でシーン プロパティをアニメーションにするには、シーン トラックを作成します。