ジオプロセシング ツールでのモザイク データセットとイメージ サービスの使用

モザイク データセットとイメージ サービスはジオプロセシング ツールで入力として使用できますが、これらを正しく使用するためにはいくつかの注意が必要です。

  1. モザイク データセットとイメージ サービスには、エクスポート可能な行と列の数を制限する、リクエストの最大サイズ プロパティがあります。したがって、ジオプロセシング ツールで処理されている画像のサイズが、必要なサイズよりも小さくなる場合があります。このプロパティを大きくするには、ソースのモザイク データセットのプロパティで値を指定するか、サーバ管理者が変更します。プロパティを変更しない場合は、分割して 1 つずつ処理する必要があります。
  2. モザイク データセットまたはイメージ サービスは、セル サイズの異なる画像を含むことができます。要求されたセル サイズが環境設定で定義されていない場合、ツールは常にベース セル サイズ(データセットのプロパティで定義されたセル サイズ)を使用してモザイク データセットまたはイメージ サービスを処理します。世界全体を処理している場合は、1 cm のセル サイズでは小さすぎて、時間がかかる場合があります。この場合は、1 km などのより大きなサイズに変更します。
  3. モザイク データセットまたはイメージ サービスには、地表の画像を含めることができます。このコンテンツをすべて処理する必要がない場合は、以下で説明するレイヤ ツールのいずれかを使用して範囲を制限します。

モザイク データセットの使用

ラスタまたはSpatial Analysis ジオプロセシング ツールは、モザイク データセットまたはモザイク レイヤを直接サポートします。その他のツールでのサポートについては、各ツールのドキュメントで確認してください。入力データ タイプがラスタ データセット、ラスタ レイヤ、モザイク レイヤ、またはモザイク データセットである場合は、モザイク データセットまたはモザイク レイヤを使用できます。つまり、ツールの入力としてモザイク データセットのパスを直接指定するか、ArcMap のコンテンツ ウィンドウでツールの入力にモザイク レイヤをドラッグすることができます。

Python を使用してスクリプトを作成している場合は、入力にモザイク データセットの物理パスを指定することができます。または、[モザイク レイヤの作成(Make Mosaic Layer)] ツールを使用してメモリ内のモザイク レイヤを作成した後、入力にメモリ内のレイヤ名を設定することもできます。

イメージ サービスの使用

イメージ サービスをジオプロセシング ツールで使用する方法は 2 つありますが、どちらの場合も、ツールで使用するイメージ サービスはレイヤである必要があります。これは、イメージ サービスがさまざまな設定の影響を受けるためです。実際に試してみると、イメージ サービスをサーバ接続からツールの入力に直接ドラッグできないことがわかります。

先に説明したように、イメージ サービスを ArcMap に追加して、コンテンツ ウィンドウで作成したレイヤを使用できます。まずイメージ サービスをマップに追加し、続いてツールを開きます。これにより、レイヤが有効な入力タイプとして認識され、ツールの入力ドロップダウン リストで選択可能になります。通常のラスタ レイヤと同様に、統合された Python ウィンドウで選択することもできます。

イメージ サービスをジオプロセシング ツールで使用するもう一つの方法では、[Image Server レイヤの作成(Make Image Server Layer)] ツールを使用します。このツールは、ラスタ レイヤの入力タイプをサポートするジオプロセシング ツールの入力に使用できるテンポラリ ラスタ レイヤを、イメージ サービスから作成します。

[Image Server レイヤの作成(Make Image Server Layer)] ツールには、イメージ サービスの URL を入力として指定します。また、出力レイヤの範囲、バンド数、およびモザイク手法を定義する追加設定も指定できます。出力レイヤのサイズは、イメージ サービスのリクエスト サイズ プロパティでも制限されることに注意してください。


7/10/2012