パーセル ファブリックのアップグレード
このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。
ジオデータベースをアップグレードした後、パーセル ファブリックを ArcGIS の最新バージョンにアップグレードできます。
ArcGIS 10 より古いバージョンで作成されたパーセル ファブリック
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたパーセル ファブリックを ArcGIS 10 の新しい機能で使用するには、パーセル ファブリックのアップグレードが必要です。パーセル ファブリックを ArcGIS 10 にアップグレードすると、次の機能を利用できるようになります。
- [Accuracy] フィールドや [Category] フィールドなどの、テーブルの属性フィールドの編集。
パーセル ファブリックテーブルの属性フィールドは、ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたファブリックでは編集できません。
- マルチパートのドーナツ パーセルおよび島パーセルの作成と管理。
これらのパーセルを作成するには、新しい部分接続ラインのカテゴリを使用します。ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたファブリックは、ArcGIS 10 にアップグレードされた後にのみ、部分接続ラインをサポートできます。
- 自然境界(ファブリック中のラインストリング)の作成と、既存の境界の自然境界への変換。
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたファブリックは、自然境界をサポートしません。
- 作図線を使用した複数の親パーセルの分割による新しいパーセルの作成。
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたパーセル ファブリックは、親パーセルを分割して新しいパーセルを作成する際に、単一の親パーセルの分割しかサポートしません。
- パーセルの結合された位置の保存。
パーセルの結合を解除した後に再結合する場合、パーセルは過去に結合されていた位置に配置され、過去の結合リンクが自動的に結合ダイアログに表示されます。ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたパーセルでは、結合解除されたパーセルの過去の結合位置は維持されません。
- ファブリックでプランが使用されていない場合の、デフォルトの <map> プランの使用。
パーセル ファブリックでは、パーセルをプラン(行政区画、地区など)に従ってグループ化できます。ArcGIS 10 のファブリックでは、プラン データを操作および入力しない場合に、デフォルトの <map> プランを使用できます。
- パーセル ポリゴンおよびパーセル ラインでの履歴のサポート。
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたパーセル ファブリックでは、履歴の追跡はパーセル ポリゴンのみで行われました。パーセルの属性テーブルには、SystemStartDate、SystemEndDate、LegalStartDate、および LegalEndDate の履歴属性が格納および維持されます。
ArcGIS 10 で作成されたパーセル ファブリックは、同じ履歴属性をパーセル ライン テーブルに格納して維持します。
- パーセル ラインの [Hide] 属性フィールドを使用した、重なり合うラインの重複するラベルの管理と削除。
パーセル ライン テーブルの [Hide] フィールドを使用および保守するには、ArcGIS 10 より前のバージョンで作成されたパーセル ファブリックをアップグレードする必要があります。
- パフォーマンスの向上。
ArcGIS 10 のパーセル ファブリックは、半径ラインのジオメトリを表示および保存しません。特に長い半径ラインは、ArcSDE ジオデータベースでパフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。半径ラインは、パーセルを開いたときにだけ表示されます。
ArcGIS 10 より前のバージョンで作成したパーセル ファブリックのアップグレード
パーセル ファブリックをアップグレードするには、まずファブリックが存在するジオデータベースをアップグレードする必要があります。ジオデータベースをアップグレードするには、カタログ ツリーでジオデータベースを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[データベース プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブの [ジオデータベースのアップグレード] をクリックします。
パーセル ファブリックをアップグレードするには、カタログ ツリーでファブリックを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[パーセル ファブリック プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブの [パーセル ファブリックのアップグレード] をクリックします。