属性トリガ
イベントの特定のデータ フィールドの値に基づいてアクションを実行する場合に属性トリガを使用します。たとえば、車両 ID のフィールドを持つトラッキング データで、車両 ID が 2 の場合にのみハイライト アクションを実行するように指定できます。その結果、その車両のイベントがマップ上でハイライト表示されます。
属性トリガは [検索条件設定] ダイアログ ボックスを使用して構成します。属性クエリ条件式を作成するには、このダイアログ ボックスが便利です。属性クエリは、上記の例のように単純な場合もあれば、複数の属性が関わる複雑な論理式になる場合もあります。属性トリガは、単独で使用できるほか、ロケーション トリガと組み合わせて使用することもできます。属性トリガをロケーション トリガと組み合わせて使用する場合、アクションを実行するには両方の条件を満たす必要があります。
ルックアップ テーブルを使用した属性トリガ
Tracking Analyst には、動的なルックアップ テーブルに関連付けた属性クエリに基づいてアクションを実行できる高度な機能があります。ルックアップ テーブルに格納した値リストに特定のイベント属性が存在する場合にアクションを実行するには、この機能が便利です。たとえば、ある属性が 100 個の値のいずれかと等しいときにアクションを実行するようにするとします。この場合、すべての値を記述した属性クエリを手動で入力するよりも、100 個のフィールド値を格納したルックアップ テーブルを使用するほうがはるかに便利です。
Tracking Analyst には、このルックアップ テーブルを自動的に更新する機能が用意されています。ルックアップ テーブルに格納した値が定期的に変化する場合は、この機能を使用できます。この機能は、ルックアップ テーブルに格納した値が外部アプリケーションによって変更される場合に便利です。ルックアップ テーブルを使用する各属性クエリを手動で更新する代わりに、この機能で更新間隔を指定しておけば、ルックアップ テーブルとトリガが Tracking Analyst で自動的に更新されます。たとえば、ルックアップ テーブルを 5 分ごとに変更する外部アプリケーションがある場合は、5 分の更新間隔を指定します。こうすると、Tracking Analyst によって、5 分ごとにディスクからテーブルが再読み込みされます。ルックアップ テーブルに格納した値によって開始されるアクションを作成すると、5 分ごとに異なるイベントでアクションを実行できます。
ルックアップ テーブルは、[Tracking Analyst グローバル設定のプロパティ] ダイアログ ボックスの [ルック アップ テーブルの設定] タブで Tracking Analyst に追加します。ルック アップ テーブルは、テーブルのマスタ リストへの追加やそこからの削除ができ、手動で更新することもできます。Tracking Analyst に読み込んだ各ルックアップ テーブルには値を指定した複数の列を設定でき、その各列を属性クエリで使用できます。ルックアップ テーブルには、Esri でサポートされている任意のファイル形式を使用できます。サポートされている形式には、カンマ区切りのテキスト ファイル、パーソナル ジオデータベース テーブル、ファイル ジオデータベース テーブル、ArcSDE テーブルなどがあります。
マスタ リストに 1 つ以上のルックアップ テーブルを追加しておくと、Tracking Analyst 拡張版の [検索条件設定] ダイアログ ボックスにある [In] ボタンをクリックしたときに、それらのルックアップ テーブルとそれに対応するフィールドが表示されます。
カンマ区切りのテキスト形式(*.txt)によるルックアップ テーブルを使用する場合は、カンマで区切った列名をテキストの先頭行に記述する必要があります。以降の行には、先頭行で指定した列の値をカンマで区切って記述します。
次の例は、カンマ区切りのテキスト形式(*.txt)で記述したルックアップ テーブルの標準的な形式を示しています。ここでは 2 つの列が存在し、それぞれに 5 つのデータ値を指定しています。
TextField, NumberField anderson, 100 benjamin, 200 carter, 300 dale, 400 edward, 500