UNC パスの共有と接続
UNC パスとしてのフォルダの共有
LAN 経由でツールまたはデータを共有する場合は、UNC パスでアクセスできるようにするために、ツールボックスまたはデータが格納されたフォルダを共有する必要があります。
LAN 経由でのフォルダ共有は一般的に行われていることです。フォルダを共有するには、カタログ ウィンドウのフォルダを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。次に [共有] タブをクリックし、[このフォルダを共有する] を選択します。
既存の UNC パスへの接続
共有フォルダにあるツールボックスとデータには、基本的に次の 3 つの方法でアクセスできます。
- カタログ ウィンドウで、[フォルダに接続] ツール を使用します。
- ArcCatalog で、以下に示すように、[場所] コンボ ボックスに UNC パスを入力します。
- モデルまたはマップ ドキュメントにデータを追加するか、ツールのダイアログ ボックスでデータを参照する度に、[データの追加] ダイアログ ボックスで [フォルダに接続] ツールが利用できるようになります。
UNC パスを使用したドキュメントとモデルの作成
他のユーザが LAN 上でアクセスする予定のモデルやマップ ドキュメントを作成する場合は、モデルまたはマップ ドキュメント内のデータも LAN 経由でアクセスできるようにする必要があります。データがコンピュータ上に格納されている場合は、2 つの基本的な方法でデータをアクセス可能にできます。
- ToolShare フォルダ構造で、データを [ToolData] フォルダに配置し、ツールとマップ ドキュメントについて [相対パスで保存] オプションを使用します。この方法では、データがモデルまたはマップ ドキュメントとの相対で格納されます。LAN 上のユーザが [ToolShare] フォルダに接続すると、データがフォルダに基づいて特定されます(モデルまたはマップ ドキュメントのコピーを必要とするユーザは、[ToolShare] フォルダ全体をコピーしてデータのコピーを取得する必要があります)。
- UNC パスでアクセスできる方法でデータが格納されたフォルダを共有したうえで、モデルまたはマップ ドキュメント内のすべてのデータ参照が確実にこの UNC パスを使用するようにします。
以下の図は、LAN 上でアクセスすることになるモデルのデータを示しています。モデルは D:/MyTools に格納され、データは E:/MyData に格納されています。モデルとデータは別のディスクにあるので、相対パスを使用できません。LAN 上でデータを特定するためには、UNC パスで参照する必要があります。
モデルのデータのように、LAN 上で特定できるようにするには、以下の図に示されるように、共有マップ ドキュメントのレイヤでも UNC パスを使用する必要があります。
モデルまたはマップ ドキュメントを構築するときには、ローカル フォルダ(E:\MyData)ではなく、共有フォルダ(\\cogitator\MyData)を参照するか、これに接続してデータを追加する必要があります。こうすることで、絶対パスではなく UNC パスが格納されます。
必要な作業は、上記のように、データが格納されたフォルダを共有してからデータを追加するときにこのフォルダを参照することだけです。[フォルダに接続] ツール をクリックして、共有フォルダへの UNC パス(この例では \\cogitator\MyData)を入力して、カタログ ウィンドウの共有フォルダへの接続を追加すれば参照しやすくなります。この操作を実行すると、カタログ ツリーに別のエントリが追加されます。
この時点で、データを追加するときに、この UNC パスを参照すると、モデルまたはドキュメントに UNC パスが格納されます。