ジオメトリック ネットワークを表現する GIS フィーチャからのスタンダード ビルダの動作

ダイアグラム テンプレートは常にスケマティック フィーチャクラスに関連付けられています。スタンダード ビルダの場合、このようなスケマティック フィーチャクラスは、ビルダが処理する GIS フィーチャクラスに関連します。

ジオメトリック ネットワークを表現する GIS フィーチャ セットからスタンダード ビルダに基づくダイアグラムを生成する際には、ビルダによってスケマティック フィーチャクラスが設定されます。この場合、ダイアグラムでの使用が想定されるスケマティック フィーチャが次のように作成されます。

  1. 選択またはトレース操作後に、マップ ドキュメント内でハイライトされているジオメトリック ネットワーク フィーチャが解析されます。
  2. ハイライトされた GIS フィーチャを含むフィーチャ レイヤごとに、これらのフィーチャを処理する必要があるかどうかが確認されます。つまり、ダイアグラム テンプレートに対して、関連する GIS フィーチャクラスに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスが存在するかどうかが確認されます。

    ダイアグラム テンプレートにそのようなスケマティック フィーチャクラスが存在する場合は、フィーチャ レイヤでハイライトされているフィーチャごとに、関連付けられたスケマティック フィーチャがメモリ内に作成されます。また、その属性が評価されてトポロジとジオメトリが初期化されます。

  3. 関連するダイアグラム テンプレートでスケマティック ルールが指定されている場合は、メモリ内で構築されたすべてのスケマティック フィーチャに対してスケマティック ルールが実行されます。
  4. ダイアグラム テンプレートにデフォルトのスケマティック レイアウト アルゴリズムが構成されている場合は、アルゴリズムが実行され、その結果に基づいてメモリ内のすべてのスケマティック フィーチャのジオメトリが更新されます。
  5. メモリ内のすべてのスケマティック フィーチャが、スケマティック データセットのスケマティック フィーチャクラスに保存されます。
  6. 作成されたすべてのスケマティック フィーチャに対して、スケマティック フィーチャクラスからクエリが実行され、ダイアグラムが表示されます。

その後、ダイアグラムの存続中(つまり、スケマティック データセットから削除されるまで)はいつでも、ダイアグラムに対して以下の操作が可能です。

注意注意:

また、スタンダード ビルダに基づくダイアグラム テンプレートを使用して、マップ ドキュメントでハイライトされている GIS フィーチャに関連付けられたスケマティック フィーチャと、いずれかのデータベース タイプから動作するカスタム クエリに基づくスケマティック フィーチャを含む混合ダイアグラムを生成することもできます。この場合、生成プロセスには次の中間ステップが含まれます。

  • カスタム クエリがダイアグラムの構築時に開始するよう構成されている、つまり評価モードが [生成/更新時のクエリ] になっているクエリが指定されているスケマティック フィーチャクラスは、ルール実行の直前に処理されます。
  • カスタム クエリがダイアグラムの読み込み時に開始するよう構成されている、つまり評価モードが [編集開始時のクエリ] になっているクエリが指定されているスケマティック フィーチャクラスは、ルール実行の直後に処理されます。
いずれの場合も、各スケマティック フィーチャクラスで指定されているカスタム クエリが実行された後、各クエリ レコードに関連するスケマティック フィーチャがメモリ内に作成されます。また、その属性が評価されてトポロジとジオメトリが初期化されます。

注意注意:

スタンダード ビルダのプロパティの構成時には、[スケマティック フィーチャクラスの自動作成] という実行モードを有効に設定することができます。このモードが有効の場合、スケマティック フィーチャクラスの作成時に、マップ内でハイライトされているフィーチャの GIS フィーチャクラスに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスが存在しなくても、そのすべての GIS フィーチャを処理できます。このモードで実行すると、ダイアグラム テンプレートの不足しているスケマティック フィーチャクラスが自動的に作成されて設定されます。

関連項目


7/10/2012