スケマティック ダイアグラムの表示
ここでは、ArcMap またはカタログ ウィンドウで作業を行っているときに、スケマティック ダイアグラムを表示したり、生成したり、開いたりするためのさまざまな方法について説明します。
ArcMap でのスケマティック ダイアグラムの表示
スケマティック ダイアグラムを表示する
ArcMap では、スケマティック ダイアグラムがスケマティック データベースで参照されているかどうかに応じて、さまざまな方法でスケマティック ダイアグラムを表示できます。
- [スケマティック ダイアグラムの新規作成] コマンドを使用すると、スケマティック データベースで参照されていないスケマティック ダイアグラムを生成できます。つまり、スケマティック データベースでスケマティック ダイアグラムを生成して参照した後、表示することができます。このコマンドが機能する方法は、生成されたスケマティック ダイアグラムが基礎としているスケマティック ビルダによって異なります。[スケマティック ダイアグラムの新規作成] コマンドの使用方法の詳細については、次のトピックをご参照ください。
- [スケマティック ダイアグラムを開く] コマンドを使用すると、スケマティック データベースですでに参照されているスケマティック ダイアグラムを開くことができます。つまり、このコマンドでは、[スケマティック ダイアグラムの新規作成] コマンドを使用してすでに表示されたことがあるスケマティック ダイアグラムを開くことができます。
- [ダイアグラム テンプレートでダイアグラムを開く] コマンドでも、スケマティック データベースですでに参照されているスケマティック ダイアグラムを開くことができます。このコマンドを使用すると、スケマティック データセットまたはスケマティック フォルダに保存されているダイアグラムを、ダイアグラム テンプレートに基づいて参照し、選択できます。
- スケマティック データベースで参照されているスケマティック ダイアグラムは、関連するスケマティック データセットにスケマティック レイヤとして保存されているので、ArcMap の [標準] ツールバーにある [データの追加] コマンドを使用して目的のスケマティック レイヤを ArcMap のコンテンツ ウィンドウに追加し、関連するスケマティック ダイアグラムを表示することもできます。
[スケマティック ダイアグラムの新規作成] コマンドを使用する場合は、ArcGIS Schematics ライセンスが必要です。ただし、 [スケマティック ダイアグラムを開く]、 [ダイアグラム テンプレートでダイアグラムを開く]、または [データの追加] コマンドを使用してスケマティック ダイアグラムを表示するには、Schematics Extension をインストールすればよいだけです。Schematics ライセンスは必要ありません。
Schematics では、バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているスケマティック ダイアグラムを表示できます。つまり、バージョン 10 より前のスケマティック データセットで新しいダイアグラムを生成することはできませんが、既存のダイアグラムを開いて表示することはできます。バージョン 10 より前のスケマティック ダイアグラムにコンテナがある場合、それらのコンテナを実装するスケマティック エレメント クラスに特殊な属性定数 ContainerMark を設定すると、Schematics でこれらのエレメントを正しく読み取り、コンテナとして表示できます。バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているダイアグラムで Schematics の全機能を使用できるようにするには、そのスケマティック データセットを移行する必要があります。
- [スケマティック] ツールバーにある [シンボル サイズの拡大]、 [シンボル サイズの縮小]、 [ラベル サイズの拡大]、 [ラベル サイズの縮小] コマンドを使用すると、1 回クリックするだけで、アクティブなスケマティック ダイアグラム内のすべてのシンボルのサイズまたはラベルのサイズを拡大または縮小することができます。
- スケマティック レイヤを右クリックし、[基準縮尺] → [ダイアグラムの基準縮尺の設定] をクリックすると、スケマティック ダイアグラムで使用されるすべてのシンボルおよびテキストのサイズの基準となる基準縮尺として、現在のデータの縮尺を設定できます。これにより、 [拡大] および [縮小] ツールを使用するときに、この縮尺基準を基準として物理的な拡大および縮小が行われます。スケマティック ダイアグラムに含まれるスケマティック フィーチャに関連するシンボル/ラベルは、[拡大] ツールを使用すると拡大され、[縮小] ツールを使用すると縮小されます。基準縮尺の設定は、基準縮尺でのシンボル サイズとテキスト サイズの表示がすべての縮尺で維持されるように、ダイアグラムで使用されるシンボル サイズとテキスト サイズを固定します。
ビューア ウィンドウに表示されるスケマティック ダイアグラムを操作する
スケマティック ダイアグラムをビューア ウィンドウに表示できます。そのため、ArcMap で同時に複数のダイアグラムを表示したり、スケマティック ダイアグラムと地理フィーチャを画面上に並べて作業することができます。ビューア ウィンドウをダイアグラムごとに開くこともできますが、[ビューア ウィンドウ] 実行モードをデフォルト モードとして設定することによって、ダイアグラムを開いたときや生成したときに、アクティブなデータ フレームを変更しなくても、そのダイアグラムがビューア ウィンドウに自動的に表示されるようにすることができます。
スケマティック レイアウト アルゴリズムの実行や、スケマティック コマンドの起動、スケマティック ツール(Schematics の編集ツールや調整ツール)を使用した操作はすべて、ビューア ウィンドウ内で行えます。
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[ビューア ウィンドウ] モードを有効にする
[ビューア ウィンドウ] 実行モードを有効にするには、[スケマティック オプション] ダイアログ ボックスを開き、[一般] タブをクリックします。次に、[ビューア ウィンドウ] セクションにある [自動でビューア ウィンドウにスケマティック ダイアグラムを開く] チェックボックスをオンにし、[適用] をクリックします。このモードを有効にすると、 [スケマティック ダイアグラムの新規作成]、 [スケマティック ダイアグラムを開く]、または [ダイアグラム テンプレートでダイアグラムを開く] コマンドを使用してダイアグラムを開くたびに、ダイアグラムがビューア ウィンドウに表示され、アクティブなデータ フレームが保持されます。
ヒント:このモードを無効にするには、[ビューア ウィンドウ] セクションのチェックボックスをオフにすればよいだけです。
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スケマティック ダイアグラムのビューア ウィンドウを開く
ダイアグラムをビューア ウィンドウに表示するには、ダイアグラムが配置されているデータ フレームをアクティブにし、ArcMap メニューから [ウィンドウ] → [ビューア] をクリックします。
カタログ ウィンドウでのスケマティック ダイアグラムの表示
スケマティック ダイアグラムは、カタログ ウィンドウで表示することもできます。そのための条件は、ダイアグラムがスケマティック データセットで参照されていなければならないことだけです。つまり、ArcMap の [スケマティック ダイアグラムの新規作成] コマンドを使用するなどして、表示するダイアグラムがすでに生成されている必要があります。
次の手順では、カタログ ウィンドウでスケマティック ダイアグラムを表示する方法を詳しく説明します。
- ArcCatalog を起動します。
- 表示するスケマティック ダイアグラムが保存されているスケマティック データセットを参照します。
- 目的のスケマティック ダイアグラムを選択します。
- [プレビュー] タブをクリックします。
スケマティック ダイアグラムがプレビュー ウィンドウに表示されます。
Schematics では、バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているスケマティック ダイアグラムをカタログ ウィンドウでプレビューすることもできます。バージョン 10 より前のスケマティック ダイアグラムにコンテナがある場合、それらのコンテナを実装するスケマティック エレメント クラスに特殊な属性定数 ContainerMark を設定すると、Schematics でこれらのエレメントを正しく読み取り、コンテナとして表示できます。バージョン 10 より前のスケマティック データセットに保存されているダイアグラムで Schematics の全機能を使用できるようにするには、そのスケマティック データセットを移行する必要があります。