ModelBuilder のモデル専用ツールの使用例

値の収集

ModelBuilder の [値の収集] ツールの使用について、以下の図で説明します。ここでは、新しいモザイクは ToolData ワークスペースに格納されている 99 個のラスタ([入力ラスタ] 変数)から作成されます。[ラスタの反復] ツールにより [入力ラスタ] の各ラスタで反復を実行し、[値の収集] ツールを使用してすべてのラスタを収集します。[値の収集(Collect Values)] ツールの出力である [値の収集] はラスタの複数値であり、[新規ラスタにモザイク(Mosaic To New Raster)] ツールへの入力となります。

[値の収集] ツールの使用方法

フィールド値の取得

ModelBuilder の [フィールド値の取得(Get Field Value)] ツールの使用について、以下の例で説明します。ここでは、モデルはフィーチャクラス内の各ポリゴンの割合エリアを検索します。

[入力] 変数には、[要約統計量(Summary Statistics)] ツールに入力するポリゴン フィーチャクラスを入力し、出力の [面積の合計] には、すべてのポリゴンの面積の合計が含まれる 1 つのレコードからなるテーブルが作成されます。この出力は [フィールド値の取得(Get Field Value)] ツールに接続されます。

[フィールド値の取得(Get Field Value)] ツールは、指定されたフィールドのテーブルから最初の値を取得し、その値を各ポリゴンの割合エリアを検索する [フィールド演算(Calculate Field)] ツールの式における行内変数として使用します。

[フィールド値の取得] ツールの使用方法

パスの解析

ModelBuilder の [パスの解析(Parse Path)] ツールの使用について、以下の例で説明します。ここでは、モデルは入力(「C:\Data\InputFC.shp」)を解析し、ファイル、パス、名前、拡張子単位に分解します。パスと名前は [コピー(Copy)] ツールの出力における行内変数として使用されます。

[パスの解析] ツールの使用方法

データの選択

ModelBuilder の [データの選択(Select Data)] ツールの使用について、以下の例で説明します。ここでは、モデルは 2 つのシェープファイルをジオデータベースにコピーし、これらのフィーチャクラスの 1 つを別のフィーチャクラスとマージします。[データの選択(Select Data)] ツールは、ジオデータベースの 2 つのフィーチャクラスのうち 1 つを選択して、[マージ(Merge)] ツールに渡すために使用されます。

[データの選択] ツールの使用方法

停止

[停止] ツールでは、条件に基づいてモデルの反復を停止します。例では、[For] 反復子を使用して 500 ~ 4000 の値(500 ずつ増加)で反復を実行します。最初の反復では [値] は 500 で、その後 1000、1500 と増加していきます。この値はバッファ距離として使用されます。[要約統計量(Summary Statistics)] ツールを使用して、すべてのポリゴンの面積の合計を計算します。また、[フィールド値の取得(Get Field Value)] を使用して、要約統計量テーブルから値を取得します。[値の計算(Calculate Value)] を使用して、[面積の合計] 値が 40 を超える場合にブール型 True を計算結果として返します。[値の計算] で設定した条件が True である場合に、モデルの実行を停止するように [停止] ツールを設定します。モデルは各値に対して反復を実行します。この例では、4 回目の反復時にすべてのポリゴンの面積の合計値が 40 を超え、条件が True になります。[停止] ツールはこの時点でモデルを終了します。

[停止] ツールの例

7/10/2012