カシニ ゾルドネル図法

説明

この横円筒図法(カシニ図法とも呼ばれます)は、中央子午線とそれに平行なすべての線上の縮尺を維持するもので、正積図法でも正角図法でもありません。この図法は、主に南北に広がる地域の大縮尺図に最も適しています。

カシニ ゾルドネル図法の説明図

投影法

横軸円筒図法は、理論上は球面上に投影されるもので、中央子午線に接しています。横メルカトル図法がメルカトル図法に類似しているのと同様に、カシニ ゾルドネル図法は方眼図法に類似しています。カシニ ゾルドネル図法は、19 世紀に開発された精度の高い楕円体用の図法であり、このソフトウェアでも使用されています。

接点

理論上、中央子午線として指定されたラインです。

直線となる経緯線

赤道、中央子午線、および中央子午線から 90°の経線です。

特性

形状

中央子午線に沿って歪みが生じません。中央子午線から離れるにつれて、歪みは大きくなります。

面積

中央子午線に沿って歪みが生じません。中央子午線から離れるにつれて、歪みは大きくなります。

方向

通常、歪みが生じます。

距離

中央子午線から離れると縮尺の歪みは大きくなりますが、中央子午線と中央子午線に垂直なすべてのライン上では、縮尺は正確です。

制限

主に、中央子午線付近の地域の大縮尺図に使用されます。楕円体上の範囲は、中央子午線の両側 5°に制限されています。この範囲の外では、カシニ ゾルドネル図法で投影されたデータを元の位置に再投影することは不可能となります。カシニ ゾルドネル図法では縮尺と方向を計測することが難しいため、横メルカトル図法のほうがよく利用されます。

用途と使用例

通常は、主に南北に広がる地域の大縮尺図に使用されます。

19 世紀後半には、イギリスの Ordnance Survey やドイツの一部の州で使用されていました。また、キプロス、旧チェコスロバキア、デンマーク、マレーシア、および旧西ドイツでも使用されていました。

パラメータ

Desktop

  • False Easting
  • False Northing
  • Central Meridian
  • Scale factor
  • Latitude of origin: 原点の緯度

Workstation

  • Longitude of projection center
  • Latitude of projection center
  • False Easting(meters)
  • False Northing(meters)

関連項目


7/10/2012