ジオプロセシング タスクのデータ アクセスに関する注意事項
タスクを実行する際には、ジオプロセシング タスクによって使用されるリソース（データ、ツール、ドキュメント）に ArcGIS Server からアクセスできなければなりません。これには、モデル内で直接参照されるデータセットと、ソース マップ ドキュメントまたは結果マップ サービス内のレイヤによって参照されるデータ セットが含まれます。
基本的なデータ アクセス構成には、ローカルと分散の 2 種類があります。ローカル データとは、すべてのデータがサーバのローカル ディスクにあり、絶対パス（E:\ などのドライブ文字で始まるパス）を使ってアクセスすることを意味します。分散データはそれ以外のもので、UNC パス（\\cogitator\datastore\studyarea.gdb\roads など）、データベース接続、その他のサービスを通じてリソースにアクセスします。サーバへのアクセスが許可されている限り、すべてのリソースとデータをローカル エリア ネットワークに分散させることができます。
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次に、ローカル エリア ネットワーク（LAN）経由でのデータ アクセスに関するトピックをいくつか示します。
ArcGIS Server への共有フォルダに対する権限の付与
フォルダを共有してサービスがリソースを検出できるようにすることに加えて、それらの共有フォルダにアクセスするための権限を ArcGIS Server に付与する必要があるかもしれません。ArcGIS Server を構成する際、サーバ管理者はサーバ コンピュータ上に ArcGIS SOC（Server Object Container）ユーザとアカウントを作成します。通常、このアカウントはローカル アカウントです。つまり、特定のコンピュータでのみ有効であり、LAN 上の他のコンピュータからはアカウントとして認識されません。ネットワーク ロケーションに格納されているデータへのアクセス権限をサーバの SOC アカウントに与える確実な方法は、一般的に、共有リソースを使用してコンピュータ上の元の SOC アカウントの複製を作成し、その複製された SOC ユーザにデータの格納場所へのアクセス権限を付与することです。
- 共有データが格納されているコンピュータ上で、[マイ コンピュータ] を右クリックし、[管理] をクリックします。
- [ローカル ユーザとグループ] ノードを展開します。
- [ユーザ] を右クリックして [新しいユーザ] を選択します。[新しいユーザ] ダイアログ ボックスで、サーバ管理者から指定された SOC ユーザ名とパスワードを入力します。
注意:[ユーザは次回ログオン時にパスワードの変更が必要] オプションはオンにしないでください。そうしないと、ArcGIS Server がコンピュータにアクセスして、ドキュメント、データ、またはツールを検索することが不可能になります。また、[ユーザはパスワードを変更できない] および [パスワードを無期限にする] オプションをオンにする必要もあります。
- [作成] をクリックします。
- この新規 SOC ユーザに共有フォルダへのアクセス権限を付与します。詳細については、「リソースをサービスとして公開するための準備」をご参照ください。
住所ロケータに関する注意事項
モデルで住所ロケータを使用することがあります（モデルでの住所ロケータの使用例については、「データの選択」の例をご参照ください）。住所ロケータには参照データ プロパティがあります。分散データ環境では、この参照データの UNC パスまたは相対パスを使用する必要があるかもしれないので注意してください。