一方向または双方向レプリカの作成
一方向レプリカまたは双方向レプリカを作成するには、ArcMap のレプリカ作成ウィザードを使用します。これらのタイプのレプリカの詳細については、「レプリケーションの種類」をご参照ください。
[レプリカの作成] ジオプロセシング ツールを使用してレプリカを作成することもできます。詳細については、「レプリカの作成」をご参照ください。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [ArcMap 10] の順にクリックして、ArcMap を起動します。
- 既存の ArcMap ドキュメントを開くか、ArcMap データを追加することで新しい ArcMap ドキュメントを作成します。
- [分散ジオデータベース] ツールバーがまだ開いていない場合は、メイン メニューの [カスタマイズ] をクリックし、[ツールバー] をポイントして [分散ジオデータベース] をクリックします。
- [分散ジオデータベース] ツールバーの [レプリカ作成] ボタンをクリックして、[レプリカ作成] ウィザードをアクティブ化します。
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メッセージが表示されたら、現在の ArcMap ドキュメントに複数の ArcSDE ジオデータベースのデータが含まれている場合に、どの ArcSDE ジオデータベースを操作するのかを選択します。
レプリカ作成ウィザードでは、ローカル ジオデータベースとリモート ジオデータベースの両方がサポートされています。ArcMap でリモート ジオデータベースにアクセスするには、ジオデータ アクセス機能が有効化されたマップ サービスを使用します。
- ウィザードの最初のパネルで、作成するレプリカの種類として、双方向レプリカ、親から子への一方向レプリカ、子から親への一方向レプリカ、のいずれかを選択します。
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次のパネルでは、データのレプリケーションまたは既存のデータのみの登録を選択します。
[既存データのみを登録] オプションを選択すると、同じデータを含んでいる 2 つのジオデータベース間でレプリカを作成することができます。
[既存データのみ登録] オプションを使用してレプリカを作成する方法については、「[既存データのみ登録] オプションを使用して作成されるレプリカ」をご参照ください。
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レプリカの作成先としてジオデータベースまたは XML ワークスペース ドキュメントを選択します。
XML オプションを選択した場合、インポート ツールを使用して、後から XML ワークスペースを別のジオデータベースにインポートすることができます。
非接続環境でのレプリカの作成は、データを XML ワークスペース ドキュメントに複製する場合に限られます。詳細については、「非接続環境のレプリカ」をご参照ください。
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相対レプリカの作成先となるパーソナルまたはファイル ジオデータベース、XML ドキュメント、または ArcSDE コネクションの名前を入力するか、指定します。
注意:双方向レプリカの場合、レプリカを作成するジオデータベースは ArcSDE ジオデータベースでなければなりません。
複製先の XML ドキュメントが存在していない場合は、作成されます。レプリカの作成先をジオデータベースにする場合、ローカルまたはリモート ジオデータベースのどちらかを参照できます。
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新しいレプリカにはデフォルト名が設定されますが、別の名前を入力することができます。
注意:レプリカの名前はそれぞれ、レプリカを作成するユーザに対して一意でなければなりません。
- レプリカのデフォルト設定を変更する必要がある場合は、[次へ] ボタンをクリック後、チェックアウトの詳細設定オプションを表示](チェックアウト レプリカ)または、[次へ] をクリックすると、レプリカのデフォルトより優先される高度なオプションが表示されます。](一方向、双方向レプリカ)チェックボックスをオンにします。
- [次へ] をクリックして、処理を続行します。デフォルトのオプションを変更しない場合は、ステップ 20 に進みます。
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[高度なレプリカ作成オプション] の最初のパネルで [FULL](フル)モデルまたは [SIMPLE](シンプル)モデルのどちらかを選択できます。
デフォルトはフル モデルで、子レプリカにコンプレックス データ タイプのデータが作成され、バージョン対応登録されます。このデータはバージョン対応登録されたデータとして維持する必要があります。シンプル モデルを選択した場合、子レプリカでシンプル データタイプのデータが作成され、バージョン対応登録されません。詳細については、レプリカのフィーチャ情報モデル」をご参照ください。
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一方向レプリカを作成する場合、このパネルには変更の履歴管理機能を使用するかどうかのオプションも表示されます。このオプションをオンにすると、同期の際に送信する変更を追跡するために、バージョニングの代わりに履歴管理機能が使用されます。このオプションは、同期プロセスのパフォーマンス向上という点からは推奨されますが、DEFAULT バージョンからレプリカを作成する場合しか使用できません。データの一部または全部の履歴管理が有効ではない場合、レプリケーション の処理の過程でデータの履歴管理が有効化されます。
履歴管理の詳細については、「ジオデータベースの履歴管理」をご参照ください。
- [次へ] をクリックします。
- レプリカの空間的な範囲を変更する場合は、該当する範囲オプションをクリックします。
- 個々のレイヤまたはテーブルをレプリカから除外する場合は、除外するレイヤまたはテーブルに該当するチェック ボックスのチェックをオフにします。
- レプリケーション時にデータセットの名前を変更する場合は、[ターゲット名] 列で変更します。データまたはスキーマのみのレプリカを作成する場合は、既存の名前をそのまま使用するか、新しい名前を入力することができます。[既存データのみを登録] オプションを選択した場合は、[ターゲット名] 列内のそれぞれの名前の横に、ターゲット ジオデータベース内の選択可能なデータセットのドロップダウン リストが表示されます。
- [チェックアウトする項目を選択] セクションの [チェックアウト] 列の各エントリは、オプションからなるコンボ ボックスです。常に表示されるオプションには、[All Features(Records)](すべてのフィーチャまたはレコード)と [Schema Only](スキーマのみ)があります。特定のレイヤまたはテーブルに選択セットやフィルタ設定が存在する場合は、オプションとして [Selected Features Only](選択されているフィーチャのみ)、[All Features in Def. Query](フィルタ設定に該当するすべてのフィーチャ)、および [Selected Features in Def. Query](フィルタ設定に該当する選択フィーチャ) も表示されます。すべてのデータ フィルタを適用しない場合は、[All Features] を選択し、[空間範囲を使用] チェックボックスをオフにします。
- 関連データをレプリカに含めない場合は、[関連データを抽出] チェックボックスをオフにします。
- [次へ] をクリックします。
- 関連データを除外せず、リレーションシップ クラスを複製する場合は、リレーションシップ クラスの処理方法を設定できます。リレーションシップ クラスの処理方向(デフォルトは正方向)を指定したり、リレーションシップ クラスの処理を個別に無効にしたりすることができます。リレーションシップ クラスの処理方法を選択したら、[次へ] をクリックします。
- 双方向レプリケーションの場合は、[高度なレプリカ作成オプション] ダイアログ ボックスに最初のデータ送信を親レプリカと子レプリカのどちらで開始するかを選択できるパネルが表示されます。このオプションは、非接続システムでのみ重要となります。
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ステップ 10 で ArcSDE ジオデータベースを選択した場合は、レプリカのコンフィグレーション キーワードを指定します。
デフォルトの設定を選択するか、レプリカに関与するオブジェクトごとに適切なコンフィグレーション キーワードを指定することができます。コンフィグレーション キーワードの詳細については、「ArcSDE ジオデータベースのコンフィグレーション キーワード」を参照してください。
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[レプリカ作成後のオプション] ダイアログ ボックスでは、レプリケーションが完了した後の操作を選択します。
- [オプション処理を実行しない] — これはデフォルトのオプションです。このオプションを選択すると、現在の ArcMap ドキュメントでレプリカが作成され、元のデータが表示されます。
- レイヤおよびテーブルの参照先をチェックアウト データに変更 ─ すべてのシンボルを維持した上で、現在の ArcMap ドキュメントの参照先を相対レプリカ ジオデータベースのデータに変更します。
- レイヤおよびテーブルの参照先をチェックアウト データに変更したマップ ドキュメントのコピーを作成 ─ すべてのシンボルを維持した上で、相対レプリカ ジオデータベースのデータを参照する新しい ArcMap ドキュメントを作成します。
- [サマリ] をクリックして、現在のレプリカのパラメータを確認します。
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[完了] をクリックして、レプリカの作成を開始します。
レプリカ作成処理のステータスは、進行状況ダイアログ ボックスで確認します。