フットプリントの構築(Build Footprints) (データの管理)
サマリ
モザイク データセット内の各ラスタ データセットのフットプリントを計算します。
使用法
-
選択されている項目がある場合は、選択されたフットプリントのみが再計算されます。
-
フットプリントは境界の計算に使用します。モザイク データセットの輪郭に沿ったフットプリントの形状を変更した場合は、境界を再計算する必要があります。このツールの使用を選択しなかった場合は、後から [境界線の構築(Build Boundary)] ツールを使用して実行できます。
-
参照モザイク データセットのフットプリントを再構築することはできません。
-
[頂点の概数] パラメータは、フットプリントの複雑度を定義するために使用します。頂点の数が多いほど、フットプリントが高精度で不規則になることを意味します。有効な値の範囲は 4 ~ 10000 です。-1 に設定して頂点の間引きが行われないようにすることもできますが、これはフットプリントの頂点が非常に多くなることを意味する可能性があります。
-
このツールでは、環境設定はサポート対象外です。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_mosaic_dataset |
フットプリントを計算する対象となるモザイク データセット。 | Mosaic Layer |
where_clause (オプション) |
SQL を使用して、クエリを定義するか、[検索条件設定] でクエリを作成することができます。 | SQL Expression |
min_data_value (オプション) |
有効な画像データを表す最も小さなピクセル値。この値は、ラスタ データセットのビット深度によって決定されます。 たとえば、8 ビット データの場合、値の範囲は 0 ~ 255 になります。0 に近い値は、黒い境界線のピクセルなど非常に暗い色を表します。1 を指定すると、1 未満の値のみが 0 になり、0 の値はすべて無効データと見なされて、フットプリントの輪郭から削除されます。非可逆圧縮法を使用して画像が圧縮されている場合は、1 よりも少し大きな値を指定して、黒のピクセルすべてを削除する必要があります。影などの暗い部分がフットプリントから不適切に削除される場合は、この値を下げる必要があります。 | Double |
max_data_value (オプション) |
有効なデータを表す最も大きな値。この値は、ラスタ データセットのビット深度によって決定されます。 たとえば、8 ビット データの場合、値の範囲は 0 ~ 255 になります。255 に近い値は、白い雲や雪など非常に明るい色を表します。245 を指定すると、246 ~ 255 の間のすべての値がフットプリントの輪郭から削除されます。 | Double |
approx_num_vertices (オプション) |
新しいフットプリント ポリゴンを作成する頂点の概数。 最小値は 4 で最大値は 10000 です。この値が大きくなるほどポリゴンが高精度で不規則になり、処理時間が長くなります。 -1 を指定することもできます。この場合はポリゴンのフットプリントで頂点の間引きは行われません。 | Long |
shrink_distance (オプション) |
モザイク データセットの座標系の単位で指定した距離の値。ポリゴン全体のサイズがこの値で縮小されます。 ポリゴンの縮小は、NoData 領域に画像のエッジが重なる原因となる非可逆圧縮の効果を無効にするために使用します。 | Double |
maintain_edges (オプション) |
このパラメータは、タイル化され、バットが結合された(または重なりがまったくないか、ほとんどない状態で継ぎ目(シーム)に沿って並ぶ)ラスタ データセットを使用するときに使用します。
| Boolean |
reset_footprint (オプション) |
ラスタが追加されたときにフットプリントの作成に使われた元のパラメータを使用して、フットプリントを再定義します。
| Boolean |
skip_derived_images (オプション) |
サービス概観図などの派生画像のフットプリントを調整します。
| Boolean |
update_boundary (オプション) |
モザイク データセットの境界線ポリゴンを作成または更新します。デフォルトでは、境界線にすべてのフットプリント ポリゴンがマージされ、有効なピクセルの範囲を表現する 1 つの境界線が作成されます。
| Boolean |
request_size (オプション) |
このプロセスを使用してラスタを調べるときに、ラスタをリサンプリングするサイズ。この値(2000 など)は、行と列の寸法を指定します。 最小値は 0 で最大値は 5000 です。 この値は、ラスタ データの複雑さに基づいて増減できます。画像の解像度が大きくなるほど、ラスタ データセットは詳細になりますが、それによって処理時間は長くなります。 指定したサイズが、フットプリントに含まれているラスタよりも大きい場合は、スーパー サンプリングされます。 | Long |
min_region_size (オプション) |
フットプリント内にできたホールの削除に使用するフィルタを決定します。 この値はピクセル単位で指定し、ソース ラスタのピクセル解像度ではなく、[リクエスト サイズ] に直接関連付けられます。 | Long |
コードのサンプル
これはフットプリントを構築するための Python のサンプルです。
import arcpy arcpy.BuildFootprints_management("c:/workspace/fGDB.gdb/md_1", "#",\ "NO_RESET_FOOTPRINT", "1", "254", "25", "0",\ "#", "SKIP_DERIVED_IMAGES", "BUILD_BOUNDARY",\ "#", "#")
これはフットプリントを構築するための Python スクリプトのサンプルです。
#=========================== #Build Footprints #Usage: BuildFootprints_management in_mosaic_dataset {where_clause} {NO_RESET_FOOTPRINT # | RESET_FOOTPRINT} {min_data_value} {max_data_value} # {approx_num_vertices} {shrink_distance} # {NO_MAINTAIN_EDGES | MAINTAIN_EDGES} {SKIP_DERIVED_IMAGES # | NO_SKIP_DERIVED_IMAGES} {UPDATE_BOUNDARY | # NO_BOUNDARY} {request_size} {min_region_size} try: import arcpy arcpy.env.workspace = r"C:\Workspace" # Build Footprint by setting the valid pixel value range from 1 to 254 # Allow 25 vertices to be used to draw a single footprint polygon # Skip the overviews image # Build new boundary afterwards arcpy.BuildFootprints_management("Footprints.gdb/md", "#", "NO_RESET_FOOTPRINT",\ "1", "254", "25", "0", "#", "SKIP_DERIVED_IMAGES",\ "UPDATE_BOUNDARY", "#", "#") # Reset the footprint to default arcpy.BuildFootprints_management("Footprints.gdb/md", "#", "RESET_FOOTPRINT",\ "#", "#", "#", "#", "#", "#", "UPDATE_BOUNDARY",\ "#", "#") # Shrink distance while maintaining sheet edge # Define request size for resampling # Define the minimum region size arcpy.BuildFootprints_management("Footprints.gdb/md16b", "#", "NO_RESET_FOOTPRINT",\ "1", "65534", "25", "5", "MAINTAIN_EDGES",\ "#", "UPDATE_BOUNDARY", "2000", "10") except: print "Build Footprints example failed." print arcpy.GetMessages()