出力範囲(環境設定)

出力範囲の環境を反映するツールは、この設定で指定された範囲内のフィーチャまたはラスタだけを処理します。

出力範囲の環境設定は、ツールによってどのフィーチャまたはラスタを処理するかを指定します。この設定は、大きいデータセットの一部だけを処理する必要があるときに便利です。この設定は、下の図に示すように、処理対象の入力フィーチャおよびラスタを選択するために使用する長方形と考えることができます。長方形を通過するすべてのフィーチャまたはラスタが処理され、出力に書き出されます。長方形はフィーチャを選択するためにのみ使用され、クリップには使用されません。出力データセットの範囲は、長方形を通過するフィーチャも含まれるため、通常は出力範囲の設定よりも大きくなります。

出力範囲を通過するフィーチャが処理されます。

使用に関する注意

ダイアログの構文

スクリプトの構文

arcpy.env.extent = extent

注意注意:

設定すると、範囲環境プロパティが Python の範囲オブジェクトを返します。

extent

説明

範囲オブジェクト

範囲クラスを使用して、範囲を指定できます。

MINOF

すべての入力フィーチャまたはラスタが重なる(互いに交差する)範囲。重なるフィーチャが存在せず、Null 範囲(幅と高さがゼロ)になる可能性があります。その場合、フィーチャは処理されません。

MAXOF

すべての入力データの結合された範囲。すべてのフィーチャまたはラスタが処理されます。

XMin、YMin、XMax、YMax

入力データが格納されたときの座標系で、範囲を指定するスペースで区切られた座標。

パス名

データセットへのパス。データセットの範囲が使用されます。

extent の構文

スクリプト例

import arcpy

# Set the extent environment using a keyword.
arcpy.env.extent = "MAXOF"

# Set the extent environment using the Extent class.
arcpy.env.extent = arcpy.Extent(-107.0, 38.0, -104.0, 40.0)

# Set the extent environment using a space-delimited string.
arcpy.env.extent = "-107.0 38.0 -104.0 40.0"

関連項目


7/10/2012