分散ジオデータベース ツールセットの概要

このトピックは、ArcInfo にのみ適用されます。

ジオデータベースを分散させると、組織はそれぞれのデータを必要に応じて中央サーバから地方や地域のオフィスに分散させることができます。これは接続環境または非接続環境のどちらでも可能です。手順としては、ジオデータベースの一部または全体のレプリケーションを行い、そのレプリカを必要に応じて組織の各所に分散させます。レプリカが更新されると、同期プロセスによってオフィス間で変更を反映させることができます。

レガシ:

[分散ジオデータベース] ツールセットはバージョン 9.2 で導入されました。[分散ジオデータベース] ツールセットは、[ディスコネクト編集] ツールセットと同じ機能を備えるとともに、データベースのレプリケーションをサポートする多数の新しいツールだけでなく、WFS フィーチャ タイプをインポートするツールも含まれています。[ディスコネクト編集] ツールは、下位互換性をサポートするために引き続き利用できますが、新しいモデルやスクリプトを開発する場合は、[分散ジオデータベース] ツールセットのツールの使用をお勧めします。

ツール	説明
Global ID の追加	ジオデータベースのフィーチャクラス、テーブル、フィーチャ データセットなどのリストに Global ID を追加します。
レプリカ スキーマの比較	レプリカ ジオデータベースと相対レプリカ ジオデータベースの間のスキーマの差分を示す XML を作成します。
レプリカの作成	ArcSDE ジオデータベース内の指定されたフィーチャクラス、レイヤ、データセット、およびテーブルのリストからパーソナル、ファイル、または ArcSDE ジオデータベースへレプリカを作成します。
レプリカ フットプリントの作成	ジオデータベース内のすべてのレプリカのジオメトリを含むフィーチャクラスを作成します。フィーチャクラスの属性には、レプリカ マネージャの情報が格納されます。
サーバからレプリカを作成	ArcGIS Server 上で公開されるジオデータ サービスを使用して、リモート ジオデータベースから、指定されたフィーチャクラス、レイヤ、フィーチャ データセット、およびテーブルのレプリカを作成します。
承認メッセージのエクスポート	以前に受信したデータ変更メッセージの受信を承認するための、承認メッセージの出力ファイルを作成します。
データ変更メッセージのエクスポート	入力レプリカから、更新データを含むデルタ ファイルを作成します。
レプリカ スキーマのエクスポート	一方向または双方向の入力レプリカのスキーマを持つレプリカ スキーマ ファイルを作成します。
メッセージのインポート	変更内容をデルタ ファイルからレプリカ ジオデータベースにインポートするか、承認メッセージをレプリカ ジオデータベースにインポートします。
レプリカ スキーマのインポート	入力レプリカ ジオデータベース、および XML スキーマ ファイルを使用してレプリカ スキーマの差分を適用します。
非承認データ変更メッセージの再エクスポート	一方向または双方向レプリカ ジオデータベースから、レプリカの承認されていない更新情報が格納されているデルタ ファイルを作成します。
変更の同期	ユーザによって指定された同期方向で、2 つのレプリカ ジオデータベース間の変更を同期します。

[分散ジオデータベース] ツールセットのツール