小さな孤立したリージョンの削除による分類済み出力画像のジェネラライズ

この処理では、分類済み画像から小さな孤立したリージョンを削除します。そして一定の数より多くのピクセル数を持つリージョンを画像に残します。このタスクを実行するには、[リージョン グループ(Region Group)][Set Null][ニブル(Nibble)] ツールを使用します。

分類後処理のワークフローでは、フィルタリングクラスの境界のスムージングの手順の後にこのタスクを実行します。

手順:
  1. [標準] ツールバーの [検索ウィンドウ] ボタン 検索ウィンドウ をクリックして、[検索] ウィンドウを開きます。
  2. [リージョン グループ(Region Group)] ツールを検索し、ツール名をクリックしてツールを開きます。
  3. [入力ラスタ] に分類済み画像を指定し、出力データに何らかの意味がある名前(regiongroup_out.tif など)を指定後、ツールを実行します。出力に何らかの意味がある名前(regiongroup_out.tif など)を指定します。
  4. ArcMap で、[リージョン グループ(Region Group)] ツールで生成された出力データの属性テーブルをArcMap で開きます。Count フィールドで、他のリージョンと比較してピクセル数として小さな値を持つリージョンを特定して、その数を記録します。すべての手順が終わると、これらのリージョンは削除されます。
  5. [Set Null] ツールを検索して起動します(ステップ 1 と 2 を参照)。
  6. ツールのダイアログ ボックスで、ステップ 3 の出力(regiongroup_out.tif など)を [入力条件ラスタ] に設定します。[条件式] ボックスで、閾値を指定する条件式を入力します(たとえば Count < 40 と入力した場合、40 がピクセル数の最小値を表します。異なる数値を指定することもできます)。FALSE のときのラスタ値として「1」と入力します。出力データに適切な名前(nibble_mask.tif など)を指定します。[OK] をクリックしてツールを実行します。
  7. [ニブル(Nibble)] ツールを検索して起動します(ステップ 1 と 2 を参照)。
  8. ツールのダイアログ ボックスで、[入力ラスタ] に分類済み画像を指定します。ステップ 6 の出力データ(nibble_mask.tif など)を [入力ラスタ マスク] に設定します。その他のパラメータはデフォルトのままにします。
  9. [OK] をクリックしてツールを実行します。

    選択した閾値(この例では 40)よりも少ないピクセル数を持つ小さなリージョンがなくなり、原則的に最も近い周囲のセル値に基づきディゾルブされます。

次の図に、ジェネラライズされた出力結果の例を示します。最初の図が処理前の画像、次の図がジェネラライズ後の結果を示しています。結果として、多くの小さなリージョンがディゾルブされているのが分かります。

ジェネラライズ前の画像

ニブリング前

ジェネラライズ後の画像

ニブリング後

関連項目


7/10/2012