リージョン グループ（Region Group） (Spatial Analyst)
サマリ
出力の各セルについて、そのセルが属している接続されたリージョンの ID が記録されます。各リージョンには、一意の数値が割り当てられます。
図
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OutRas = RegionGroup(InRas1) |
使用法
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最初にスキャンされたリージョンは 1、2 番目は 2 というように、すべてのリージョンに値が割り当てられます。スキャンは、左から右、上から下に移動します。スキャン処理で検出された順序に基づき、出力ゾーンに値が割り当てられます。
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デフォルトでは、[リンクの追加] オプションは TRUE です。これは、出力ラスタの属性テーブルに [LINK] というアイテムを作成し、入力ラスタの各セルにある元の値を維持します。
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[LINK] フィールドを使用すると、クエリや解析に使用できるように、新しく作成した各リージョンの親子関係を追跡できます
たとえば、上の図に示した出力ラスタの属性テーブルは、次のようになります。
![属性テーブルの [LINK] アイテムの例](009z/GUID-CACB6634-13A8-418D-A6ED-A38724FF8544-web.png "属性テーブルの [LINK] アイテムの例")
属性テーブルの [LINK] アイテムの例 -
[リンクの追加] オプションを False に設定すると、処理速度が大幅に向上します。これは、各リージョンの元の値が必要ない場合に便利です。
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環境内でマスクが設定されている場合、マスクされたセルには、出力ラスタで NoData が割り当てられます。マスクを使用すると、空間構成とリージョンの数が出力ラスタで変化する場合があります。リージョンが連続していて、マスクによってその連続性が壊れる場合、リージョンは異なる値またはグループ化識別子で 2 つのリージョンに分割されます。
マスクは、リージョンを 2 つ以上の別のリージョンに分割することで他のリージョンを作成するだけでなく、出力のリージョンの数を減らす場合もあります。マスクが、接続されたセルのリージョン全体をカバーまたは除外する場合、これらのセルは出力で新しいゾーンとは見なされず、値に NoData が割り当てられます。
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[リージョン グループ（Region Group）] は、ゾーンではなく、リージョンに対して解析を行う場合に特に便利です。入力ゾーン値は維持されるため、元のゾーン クラスも解析に使用できます。
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除外値を含むセル位置は、これらのゾーンが既存の NoData のセル位置と混同されないように、出力でゼロが割り当てられます。[リージョン グループ（Region Group）] は、値 1 から番号を付けるため、リージョン グループから排除されたセルは、背景と見なされます。これらの背景セルは、他の値として再分類や操作ができます。除外値を含む位置は、[Con] ツールを使用して、簡単に NoData に変換できます。
構文
| パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_raster |
一意の接続されたリージョンが識別される入力ラスタ。 整数タイプでなければいけません。 | Raster Layer |
number_neighbors （オプション） |
セル間の接続性の評価に使用される近傍セルの数。
| String |
zone_connectivity （オプション） |
接続性をテストするときにどのセル値を考慮するかを定義します。
| String |
add_link （オプション） |
リンク フィールドを出力のテーブルに追加するかどうかを指定します。
| Boolean |
excluded_value （オプション） |
セル位置にこの値が含まれている場合は、指定された近傍数（[FOUR] または [EIGHT]）に関係なく、空間接続性を評価しません。 除外値を持つセルは NoData として扱われ、計算から排除されます。除外値を含むセル位置は、出力ラスタで 0 が割り当てられます。 除外値は、背景値の概念や、このツールを 1 回実行するときの環境内での [マスク] の設定に似ています。[CROSS] キーワードを指定した場合は、このパラメータに値を指定する必要があります。 | Long |
リターン
| 名前 | 説明 | データ タイプ |
| out_raster |
出力リージョン グループ ラスタ。 出力ラスタは常に整数タイプになります。 | Raster |
コードのサンプル
次の例では、8 方向の接続性で、入力ラスタの各リージョンに一意の数を割り当てています。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outRgnGrp = RegionGroup("land", "EIGHT", "", "", 5)
outRgnGrp.save("c:/sapyexamples/output/reggrp_ex5")
次の例では、除外値のある 8 方向の接続性で、入力ラスタの各リージョンに一意の数を割り当てています。
# Name: RegionGroup_Ex_02.py
# Description: Records, for each cell in the output, the
# identity of the connected region to which
# it belongs within the Analysis window. A
# unique number is assigned to each region.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRaster = "land"
valToIgnore = 5
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute RegionGroup
outRegionGrp = RegionGroup(inRaster, "EIGHT", "CROSS",
"NO_LINK", valToIgnore)
# Save the output
outRegionGrp.save("C:/sapyexamples/output/reggrpout")