Visual Studio テンプレート
ArcGIS Viewer for Silverlight 用の Visual Studio テンプレートのインストール
ArcGIS Viewer for Silverlight 用の Microsoft Visual Studio 2010 テンプレートは、ArcGIS Extensibility SDK for Silverlight の一部としてインストールされます。このテンプレートにより、ビューア用のアドインやレイアウトを簡単に作成できます。テンプレートを使用して作成したプロジェクトは Microsoft Expression Blend 4 で開くことができますが、テンプレートが表示されるのは Visual Studio 2010 のプロジェクト作成のダイアログ ボックスのみです。Visual Studio および Expression Blend の以前のバージョンはサポートされていません。
前提条件
ビューア テンプレートを使用するには、以下が必要です。
Visual Studio テンプレートのコンテンツ
ビューア テンプレートで作成した Visual Studio ソリューションには、3 つのプロジェクトが含まれます。次のリストの <プロジェクト名> は、[新規プロジェクト] ダイアログ ボックスで指定したプロジェクトの名前を示しています。テンプレートの一部として作成されるプロジェクトは次のとおりです。
- <プロジェクト名> - これは、完全な機能を備えたビューア アプリケーションを含む Web サイト プロジェクトです。ここには、ビューアに含まれるすべての構成ファイルのコピーが格納されます。ソリューションのコンパイル時に、AddIns プロジェクトからの出力と Layouts プロジェクト内のレイアウトが Web サイトに自動的にコピーされます。
- <プロジェクト名>.AddIns - ユーザ独自のアドインの作成を開始するための単純なツールとビヘイビアーが含まれています。詳細については、「ツールの作成」および「ビヘイビアーの作成」をご参照ください。
- <プロジェクト名>.Layouts - ビューアと共に配置されたデフォルト レイアウトのコピーが含まれています。これらは Visual Studio または Expression Blend で開いて、設計を変更したり、新しいレイアウトを作成したりすることができます。注意:Blend でレイアウトを表示するには、まずソリューションをコンパイルします。
アドインの作成とアップロード
アドインの作成
ArcGIS Viewer for Silverlight テンプレートを使用してアドインを作成するには、次の手順に従います。
- Microsoft Visual Studio 2010 を起動します。
- [ファイル] → [新規作成] → [プロジェクト] の順にクリックします。[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで、[Visual C#] を展開し、さらに [Silverlight] ノードを展開します。
- [Silverlight] ノードの下の [ESRI Viewer] をクリックして、[ArcGIS Viewer for Silverlight Project] を選択します。
- [名前] テキスト ボックスにプロジェクトの名前を入力して、[OK] をクリックします。次の図をご参照ください。
アドイン ソリューションは 3 つのプロジェクトと共に読み込まれます。アドイン コードを含むもの、レイアウトを含むもの、ビューア Web サイトを含むものの 3 つです。各プロジェクトには、カスタム ツール、ビヘイビアー、レイアウトの作成を開始するのに役立つコードとサンプルが含まれています。
アドインのアップロード
次の手順は、Application Builder にアドインをアップロードする方法の詳細を示しています。
- Visual Studio でアドインを作成したら、ソリューションを構築して *.xap ファイルを生成します。
- Application Builder で [設定] をクリックして、[アドイン] タブをクリックします。
- [アドインのアップロード] をクリックして、*.xap ファイルの格納されているディレクトリに移動します。*.xap ファイルを Builder ディレクトリに配置する必要はありません。Builder が *.xap をディレクトリ(たとえば C:\inetpub\wwwroot\Builder\Extensions)に自動的にコピーするからです。次の図をご参照ください。注意:[アセンブリ 'xyz' はアプリケーション ランタイムにすでに含まれています。] というエラー メッセージが表示されることがあります。これは単なる警告で、このメッセージが表示されてもアドインは正しく読み込まれます。このエラーが表示されないようにするには、Visual Studio ソリューションに戻り、参照情報で Copy Local が False になっていることを確認してください。
- [詳細] ボタンをクリックして、アドイン パッケージに関する追加の詳細情報を表示します。次の図に示すように、[アドインの詳細] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [設定] ページを終了して、Application Builder のメイン ページに戻ります。
- [ツール] タブをクリックして、[管理] ボタンをクリックします。[ツールバーの管理] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [ツールバーの管理] ダイアログ ボックスの [使用可能なツール] のリストで、ツールを検索し、[追加] ボタンをクリックして特定のツールバーに追加します。
- ツールチップやラベルなど、ツールのプロパティを編集する場合は、[編集] ボタンをクリックします。そうでない場合は、[閉じる] をクリックします。ツールが指定したツールバーに追加されます。さらに、アプリケーションの配置後に、*.xap ファイルが Apps\<ビューア名>\Extensions ディレクトリに自動的にコピーされます(例: C:\inetpub\wwwroot\Apps\MyTestViewer\Extensions)。
アドインのデバッグ
Visual Studio を使用してアドインを簡単にデバッグできます。ビューアのアドインをデバッグするには、ビューアの Web サイト プロジェクトを使用するのが最適です。Application Builder のアドインをデバッグするには、Visual Studio から Application Builder のプロセスにアタッチする必要があります。
ビューアの Web サイト プロジェクトを使用したデバッグ
ビューアの Web サイト プロジェクトを使用してデバッグする場合は、次の手順に従います。
- <プロジェクト名> プロジェクトをスタートアップ プロジェクトに設定します。提供されたテンプレートを使用する場合、これは自動的に設定されます。
- <プロジェクト名> プロジェクトで [index.htm] を右クリックして、[開始ページに設定] を選択します。デバッグ時に Visual Studio はユーザのデフォルト ブラウザを使用します。デバッグで別のブラウザを使用する必要がある場合は、index.htm を右クリックして、[参照に使用] ボタンをクリックし、目的のブラウザを選択します。
- <プロジェクト名> プロジェクトを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [Web] タブをクリックして、[デバッガ] セクションで [Silverlight] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
- 変更内容を保存して、[プロパティ] ウィンドウを閉じます。
- ソリューションを構築して、正しく構築されていることを確認します。
- 必要な位置にブレークポイントを追加して、[デバッグ] → [デバッグの開始] の順にクリックします。新しいブラウザ ウィンドウでビューアが起動します。
プロセスへのアタッチによる Application Builder でのデバッグ
プロセスにアタッチすることで Application Builder のアドインをデバッグするには、次の手順に従います。
- ソリューションを構築して、正しく構築されていることを確認します。
- 必要な位置にブレークポイントを追加します。
- 目的のブラウザで Application Builder を開きます。
- アドイン パッケージを Application Builder にアップロードします。
- Visual Studio で、[デバッグ] → [プロセスにアタッチ] の順にクリックします。次の図のように、[プロセスにアタッチ] ダイアログ ボックスが開きます。
- [選択] ボタンをクリックして、[アタッチ先] プロパティを選択します。次の図のように、[コード タイプの選択] ダイアログ ボックスが開きます。
- [コード タイプの選択] ダイアログ ボックスで、[Silverlight] チェックボックスをオンにして [OK] をクリックします。
- メインの [プロセスにアタッチ] ダイアログ ボックスで、タイプが [Silverlight] であるブラウザのプロセス(たとえば Internet Explorer を使用している場合は iexplore.exe)を選択して、[アタッチ] をクリックします。