よくあるご質問(FAQ)

問題: ArcGIS Server、Spatial Data Server、または他の SharePoint ファームからデータを読み込むことができません。

  1. ArcGIS Server サービスまたは Spatial Data のサービスにアクセスする場合は、Services Directory が設定され、正常に機能しているか確認してください。ブラウザで http://<ホスト>/arcgis/rest/services または http://<ホスト>/sds/databases に移動します。Services Directory のメイン ページが表示されます。
  2. アクセス先のデータ(サービス)と同じサーバまたはドメインで ArcGIS Map Web パーツがホストされていない場合は、リモート サーバに clientaccesspolicy.xml ファイルを配置する必要があります。詳細については、次の質問事項の回答をご参照ください。
  3. Fiddler、Silverlight Spy、Firebug(Firefox のアドオン)など、標準の HTTP 通信分析ツールを使用して HTTP リクエストとレスポンスを参照し、エラーが発生していないかどうか確認します。

問題: Silverlight アプリケーションのドメイン以外のデータ ソースからデータを読み込むことができません。

リモート サーバ(ArcGIS Map Web パーツをホストしていないサーバ)のデータにアクセスするには、リモート サーバの Web サーバ ルート ディレクトリに clientaccesspolicy.xml ファイルを配置する必要があります。

Map Web パーツは Microsoft Silverlight プラットフォーム上で構築されます。セキュリティ上の理由から、Silverlight アプリケーション(Map Web パーツ)を作成した Web ドメイン以外のデータには Web ブラウザからアクセスできないようになっています。ただし、サーバからアクセス権が付与されている場合は、他のドメインのデータも読み込むことができます。そのためには、サイズの小さい clientaccesspolicy.xml ファイルをリモート サーバに配置します。これによって、そのサーバ上のサービスへ Silverlight からアクセスできるようになります。詳細については、「Making a service available across domain boundaries」をご参照ください。clientaccesspolicy.xml ファイルの構造と機能については、「ネットワーク セキュリティのアクセス制限(Silverlight)」をご参照ください。例として、ArcGIS Online で使用されるポリシー ファイル(http://services.arcgisonline.com/clientaccesspolicy.xml)もご参照ください。

質問: ArcGIS for SharePoint でプロパティが構成リストに保存されるのはなぜですか。

柔軟性を高め、構成時に容易に使用できるようにするため、ArcGIS for SharePoint の複数のコンポーネントで共有される一部のプロパティは、サイト コレクションおよびサイト レベルのリストに格納されます。このリストはサイト コレクション レベルで複製されるので、共有プロパティ(ベースマップ ギャラリーのベースマップなど)をサイト コレクションごとに構成できます。プロパティをリストに保存することで、管理者以外のユーザにこれらのプロパティの構成を許可する場合にも、管理者だけに編集許可を与える場合にも対応できます。ArcGIS for SharePoint コンポーネントのユーザは構成リストの編集権限を必要としません。また、プロパティがリストに保存されていれば、ほとんどの SharePoint ユーザが使い慣れている直感的なユーザ インタフェース(UI)を使用できます。

問題: ArcGIS for SharePoint の Web アプリケーション内に新しいサイト コレクションを作成しましたが、コンポーネントと構成ファイルを使用できません。

新しいサイト コレクションを作成したとき、ArcGIS for SharePoint は自動的に有効になりません。新しいサイト コレクションの [サイトの設定] ページへ移動し、[サイト コレクションの機能] リンクをクリックします。必要な ArcGIS for SharePoint 機能を有効にします。これで、ArcGIS for SharePoint に備わっているすべての機能を新しいサイト コレクションで使用できます。

質問: ファイアウォールで保護された環境のサービスへ接続するにはどうすればよいですか。

ファイアウォールで保護された環境で動作するように ArcGIS for SharePoint を構成する場合、すべてのインターネット サービス エンドポイント(ベースマップ、デフォルト マップ、ArcGIS Online の URL など)がローカル インスタンスをポイントするように更新する必要があります。デフォルトでは、これらはインターネット経由で利用できるサービスをポイントしています。

質問: ジオコーディング ワークフローを使用する必要がありますか。あるいは、緯度/経度データの既存のリストを使用できますか。

いいえ。緯度/経度データまたは y/x データを含む既存のリストがあれば、ジオコーディング ワークフローを使用する必要はありません。ArcGIS for SharePoint ではこれらのリストを直接操作できます。そのためには、リストに ArcGIS ロケーション フィールドを追加し、ロケーション フィールドのプロパティを設定するときに緯度/経度フィールドを指定します。

質問: 世界各国の住所をジオコーディングできますか。

はい。ArcGIS for SharePoint はあらゆる ArcGIS Server ロケータ サービスに対応しているので、世界各国の住所をジオコーディングできます。

質問: ArcGIS Desktop または ArcGIS Server をインストールする必要がありますか。

いいえ。ArcGIS for SharePoint は SharePoint ソリューションとしてパッケージ化されています。このソリューションは SharePoint ファームに配置され、指定したすべてのサイトおよびサイト コレクションで有効になります。ArcGIS for SharePoint には必要なコンポーネントがすべて備わっているので、他の ArcGIS ソフトウェアをインストールする必要はありません。

質問: ArcGIS for SharePoint は単一フィールドのジオコーディングをサポートしていますか。

はい。ArcGIS 10 の住所ロケータは単一フィールドのジオコーディングをサポートしています(ジオコーディングの新機能)。ユーザが入力する住所フィールドはロケータに基づいているので、ArcGIS for SharePoint ではこの機能を活用できます。

質問: エンド ユーザは Silverlight をインストールする必要がありますか。

はい。ArcGIS for SharePoint のコンポーネントを操作するには Silverlight プラグインが必要です。

質問: ArcGIS for SharePoint にはどのようなセキュリティ対策が施されていますか。

ArcGIS for SharePoint は SharePoint のセキュリティ インフラストラクチャを利用します。ArcGIS Map Web パーツをホストしているページを参照できるユーザは、その Web パーツのマップやレイヤを操作できます。

質問: ユーザはレイヤを構成できますか。あるいは管理者権限が必要ですか。

リボンの [リボンの管理] ダイアログ ボックスには、エンドユーザがレイヤを構成できるようにするためのツールがあります。詳細については、「リボンの構成」をご参照ください。ただし、Map Web パーツが実行モードのときにユーザが行ったレイヤ構成は保存されません。

6/8/2012