Web アプリケーションでの編集
Web ベースの編集では、広範なユーザ層がデータに追加や修正の操作を実行できます。これらのユーザ層としては、たとえばフィールド スタッフ、社内の他の部署のアナリストが挙げられます。また、特に専門的な知識のない方でもデータを見事な仕上がりに加工できます。これは、シンプルな編集インタフェースが提供されているためです。
Web 編集では、サーバ側のアクション(たとえばデータベースに対する編集のコミット)によって、クライアント側アクション(たとえば、画面上のポリゴン頂点の移動)を調整する必要があります。初級プログラマであれば、最初のうちは事前作成済みの編集ウィジェット(またはタスク)を使うほうが手間を省けることがわかるでしょう。ArcGIS API は JavaScript、Flex、Silverlight のほか、.NET Web ADF にも対応しており、初心者の助けになる編集機能が付属しています。別途のカスタム編集機能が必要な場合、ウィジェットに追加することも、ウィジェットに使用されるのと同じ下位レベル コンポーネントを使用するユーザ独自の編集ソリューションをコーディングすることもできます。
JavaScript、Flex、Silverlight アプリケーションでの編集
JavaScript、Flex、および Silverlight 用 ArcGIS API(つまり、REST ベースの API)には、バージョン 2.0 で Web 編集機能が導入されています。これらの API には、初心者の編集を補助するウィジェットが付属しています。また、ユーザ独自の編集インタフェースの構築に使用できる便利なクラスおよびウィジェットも付属しています。
REST ベース API での Web 編集は、フィーチャ アクセス ケーパビリティが有効化されているマップ サービスから生成されるフィーチャ サービスに連動します。ユーザが編集することが非常に多いフィーチャ タイプに対しては、フィーチャ テンプレートをマップに定義しておくことをお勧めします。たとえば、道路の編集準備として、高速道路、国道、県道、市道用のテンプレートを構成しておくと便利です。こうしておけば、アプリケーションのユーザはテンプレートの選択肢のいずれかを選択するだけでよいので、属性を自分自身で構成する手間をかけずに済みます。これにより、編集が簡略化され、間違いが生じにくくなります。
REST ベースの API には、編集をサポートするジオメトリ サービスも採用されています。ジオメトリ サービスでは、フィーチャを作成、切断、形状変更できます。また、整合性チェックの実行によって、ポリゴン境界同士が交差していないかどうかの確認もできます。
.NET アプリケーションでの編集
.NET Web ADF には、Web アプリケーションに追加できる編集タスクが含まれています。このタスクは、アプリケーションのマップ サービスと連携動作し、内部的に ArcObjects を使用して編集内容を適用します。このタスクを使用せずに編集したい場合は、Web ADF に接続し、ArcObjects で直接データを編集することもできます。
Web ADF 編集タスクはフィーチャ サービスと連携動作しないため、フィーチャ テンプレートを利用できません。ただし、属性ドメインを適用することは可能であり、マップ内の個別値シンボルに基づいてフィーチャを選択することはできます。
編集用 Web ADF タスクの詳細については、「編集タスク」をご参照ください。