ジオメトリ サービス

ジオメトリ サービスは、アプリケーションでのバッファ処理、単純化、面積と距離の計算、投影変換などの幾何学計算を手助けします。また、ArcGIS API for JavaScript、Flex、および Silverlight では、Web 編集時にジオメトリ サービスを使用してフィーチャを修正します。ジオメトリ サービスは、ArcObjects またはジオプロセシング サービスを使ってこれらの計算を行う代わりの手段です。

ジオメトリ サービスは内部で動作し、サーバ管理者と開発者にのみ表示されます。サーバに接続するユーザには、ジオメトリ サービスは表示されません。ただしユーザは、ジオメトリ サービスがサーバ アプリケーションで提供する機能強化の影響を受けることがあります。また、開発者は、Services Directory を使用してジオメトリ サービスを参照し、その REST URL を確認できます。

ジオメトリ サービスの作成

ジオメトリ サービスを作成するには、Manager または ArcCatalog で [新規サービスの追加] オプションを選択します。サービスの種類では、[ジオメトリ サービス] を選択します。ジオメトリ サービスを作成する際には、以下の点に注意してください。

• ジオメトリ サービスの名前は Geometry でなければなりません。
• ジオメトリ サービスはサーバごとに 1 つしか作成できませんが、サービスに複数のインスタンスを構成して同時に実行することができます。これには [サービスのインスタンスの最大数] プロパティを使用します。
• ジオメトリ サービスは常にプールされます。
• ジオメトリ サービスは、他のサービスと同じように、開始、停止、削除することができます。

ジオメトリ サービスによる開発

JavaScript、Flex、および Silverlight のアプリケーションを作成する場合、その REST エンドポイントを通じてジオメトリ サービスを参照できます。これら各種 API の Resource Center Web サイトでは、ジオメトリ サービスの利用方法に関するサンプルが公開されています。これらの API が提供する一部の編集ウィジェットは、内部でジオメトリ サービスを使用してフィーチャ ジオメトリを変更します。

Web ADF アプリケーションを構築していて、ジオメトリ サービスを利用したい場合は、SOAP を使用することをお勧めします。SOAP SDK でのジオメトリ サービスの詳細については、ArcGIS Resource Center の SOAP SDK をご参照ください。