スケマティック ダイアグラムの生成と更新
ArcGIS Server Schematics では、ジオプロセシング サービスを使用して、公開済みのモデル全体でのダイアグラムの生成および更新がサポートされます。次のセクションでは、その仕組みについて説明します。
ダイアグラムの生成と更新を行うサーバには、ArcGIS Server Schematics ライセンスが必要です。
スケマティック ダイアグラムの生成/更新を行うための GP モデルまたはスクリプトの作成と公開
ArcGIS Server を使用してスケマティック ダイアグラムを生成/更新するには、スケマティック ジオプロセシング ツールを含むジオプロセシング(GP)モデルを公開し、ジオプロセシング サービスを使ってダイアグラムの生成/更新を実行する必要があります。これらのモデルは、主に [ダイアグラムの作成(Create Diagram)] および [ダイアグラムの更新(Update Diagram)]GP ツールに基づいています。
以下の図は、ダイアグラムの生成/更新ジオプロセシング操作の後で、ArcGIS Server 内でジオプロセシング サービスとして使用するために公開されるモデルを含む、カスタム ツールボックスの例を示しています。
この例の説明
- Create GeoSchematic Diagram モデルは、次の 3 つの標準 GP ツールを連動します。
- [フィーチャ レイヤの作成(Make Feature Layer)]GP ツールは、エッジ フィーチャクラスから、関連するフィーチャ レイヤを構築します。
- [空間検索(Select Layer By Location)]GP ツールは、新たに構築されたフィーチャ レイヤから、エンド ユーザによって手動で描画された入力ポリゴンと交差するエッジ セットを特定します。
- 次に、[ダイアグラムの作成(Create Diagram)]GP ツールは、エッジの結果セットから、エンド ユーザによって指定された名前を持つダイアグラムを生成します。
- Update Diagram サンプル モデルは、入力スケマティック ダイアグラムを更新する [ダイアグラムの更新(Update Diagram)] GP ツールを使用します。
これらのモデルをローカルでテストしたら、モデルを含むツールボックスを公開できます。ArcGIS Server に公開できるのは、個別のツールではなく、ツールボックスだけです。ツールボックスの各ツールは、結果として得られるジオプロセシング サービスの GP タスクとなり、Web マッピング アプリケーション、ArcGIS Explorer、および ArcGIS Desktop を含む、さまざまなクライアント アプリケーションで使用できます。
共有したいツールを含むジオプロセシング ツールボックスは、共有フォルダに格納する必要があります。ジオプロセシング モデルとその公開の詳細については、ヘルプのジオプロセシング サービスに関する説明をご参照ください。
Web アプリケーションでジオプロセシング サービス タスクを使用して、スマティック ダイアグラムを生成/更新する
このようなジオプロセシング ツールボックス リソースを公開したら、すべてのジオプロセシング モデルをジオプロセシング タスクを通して使用することが可能になります。Web ADF は、Web タスクを作成、統合、および配布するためのタスク フレームワークを提供します。ジオプロセシング タスクでは、サーバ上でスマティック ジオプロセシングのダイアグラムの生成/更新ジョブを実行するサービスを利用し、その結果をクライアント アプリケーションに送信することができます。タスクを使用したアプリケーションの作成については、開発者ヘルプの「タスクの操作」をご参照ください。新たに生成/更新されたダイアグラムは、「スマティック ダイアグラムの表示」の説明に従って構築されたマップ ドキュメントから公開されるマップ サービスを使用して、ArcGIS Server 内で表示されます。
まとめ
以下の図は、上述の ArcGIS Server Schematics 内でダイアグラムを生成/更新するための操作方法をまとめています。
詳細については、開発者ヘルプから提供される .NET サンプル プロジェクト コードをご参照ください。Samples\Web Applications\Help から入手できる ArcGISServerSchematics_SampleNET トピックには、クライアントが ArcGIS Server 内でスケマティック ダイアグラムを表示、生成、および更新できる、完全な Web アプリケーションのサンプルが記載されています。