GIS サーバ フォルダについて

GIS サーバでは、サービスをフォルダにまとめることができます。これらのフォルダは、地理的な地域、セキュリティのレベル、Web サービスのメッセージ形式などの条件に基づいて作成することができます。たとえば、Redlands という名前のフォルダを作成し、Redlands 市に関係するすべてのサービスをそのフォルダに配置したり、高度なセキュリティで保護されたサービスのフォルダを作成し、そのフォルダに制限の厳しいアクセス パラメータを設定したりできます。

ArcGIS Server Manager を使用すると、フォルダの作成と管理を簡単に行うことができます。[サービス] タブをクリックし、[サービスの管理] をクリックし、[フォルダ管理] リンクを探します。ここで、フォルダの追加、削除、プロパティの変更を行うことができます。ただし、フォルダの名前を変更することはできません。

すべてのフォルダは「ルート フォルダ」の下にあります。ArcGIS Server Manager では、ルート フォルダはその他すべてのフォルダを含んでいるフォルダとして [場所] ドロップダウン リストの一番上に表示されます。サービスは、ルート フォルダのすぐに下に作成することもできますし、フォルダを作成してその下に作成することもできます。ArcCatalog では、GIS サーバへの接続がルート フォルダとなっていて、展開すると、その下にあるすべてのサービスとフォルダが表示されます。Web サービスの メッセージ形式（SOAP、Binary）は、ルート フォルダ レベルで設定されます。したがって、このプロパティを変更すると、ルート以下のすべてのフォルダに反映されます。

Web サービスのセキュリティは、どのフォルダ レベルでも設定することができます。ユーザとロールに基づいたフォルダへのアクセスの制限については、「インターネット接続と Web アプリケーションの保護」をご参照ください。さらに、フォルダ内へのサービスに対する SSL（Secure Sockets Layer）接続を要求できます。これには、Manager または ArcCatalog で [フォルダ プロパティ] ダイアログ ボックスを開いて、[暗号化 Web アクセスの使用] のチェックボックスをオンにします。SSL の構成に関する詳細は、「SSL のセットアップ」をご参照ください。

コンピュータ上のファイル システムとは異なり、GIS サーバのフォルダ レベルは 1 つだけです。したがって、フォルダを別のフォルダにネストさせることはできません。サービスの数が少ない場合は、それらをサーバのルート フォルダに配置し、追加のフォルダを作成する必要はありません。

GIS サービスのためのフォルダを作成したときのフォルダ構造

<ArcGIS>\server\user\cfg にフォルダがいくつか含まれています。それらのフォルダ内に、各フォルダに関連する サービスの構成ファイル があります。