サービスの構成ファイル

サービスの構成プロパティは、GIS サーバの cfg ディレクトリのファイルで管理されます。GIS サーバに新しいサービスの構成を追加すると、新しい構成ファイルが自動的に作成されます。サービスの構成を削除すると、その構成ファイルは cfg ディレクトリから削除されます。

サービスの構成ファイルの名前は、「<構成名>.<サービス タイプ>.cfg」という形式に従います。たとえば、「Redlands」という名前のマップ サービスの場合は、「Redlands.MapServer.cfg」という名前になります。

cfg ディレクトリに構成ファイルを作成することで GIS サーバにサービスの構成を追加したり、cfg ディレクトリから構成ファイルを削除することでサービス構成を削除したりすることも可能です。どちらの場合も、サービスの構成の追加や削除は、SOM(サーバ オブジェクト マネージャ)が再起動されるまで認識されません。SOM が構成ファイルの破損を検出した場合は、ログに警告を記録して、そのサービスの構成を無視します。

注意注意:

サービスの構成ファイルを手動で変更する前に、ArcGIS SOM サービスを停止する必要があります。

サービスの構成のタグ

次に、サービスの構成ファイルのタグ、それらの意味、およびサンプル値を示します。

<Description>

サービスの構成を説明するオプションの文字列。

<Properties>

サービスの構成のプロパティのリスト。サブタグはサービスの構成の種類に固有のプロパティです。

次の表に、各種のサービスがサポートする <Properties> のサブタグを示します(GeometryServer はサブタグをサポートしません)。この表の後に、各タグをアルファベット順に説明します。

GeocodeServer

GeoDataServer

GlobeServer

GPServer

ImageServer

MapServer

Locator

FilePath

FilePath

MapFile

Path

FilePath

LocatorWorkspacePath

OutputDir

MaxRecordCount

DataFrame

ServiceDefinition

FileName

LocatorWorkspaceConnectionString

VirtualOutputDir

MaxBufferCount

Toolbox

OutputDir

OutputDir

SuggestedBatchSize

MaxRecordCount

CacheDir

JobsDirectory

VirtualOutputDir

VirtualOutputDir

MaxBatchSize

ConnectionCheckInterval

SOMCacheDir

JobsVirtualDirectory

ServiceURL

SupportedImageReturnTypes

MaxResultSize

ClientCachingAllowed

ExecutionType

MaxImageHeight

ConnectionCheckInterval

ConnectionCheckInterval

OutputDir

MaxRecordCount

VirtualOutputDir

MaxBufferCount

MaximumRecords

MaxImageWidth

LocalJobsDir

IsCached

ShowMessages

CacheOnDemand

IgnoreCache

ClientCachingAllowed

CacheDir

SOMCacheDir

ConnectionCheckInterval

SchemaLockingEnabled

UseLocalCacheDir

MaxDomainCodeCount

<CacheDir>

MapServer、GlobeServer

マップ キャッシュまたはグローブ キャッシュが格納されるファイル システム パスを表す文字列。グローブ サービスの場合、このパスは Windows では常に「\GlobeCache」で終わります。

<CacheOnDemand>

MapServer

キャッシュ タイルをオンデマンドで作成するか、ユーザがマップをナビゲートするときにサーバ キャッシュ ディレクトリに追加するかを指定するブール値のタグ。true の値は、タイルがオンデマンドで追加されることを意味します。デフォルト値は false です。

オンデマンド キャッシュの詳細

<ClientCachingAllowed>

MapServer、GlobeServer

クライアント アプリケーションがこのサービスからのタイルをローカルにキャッシュできるかどうかを指定するブール値のタグ。デフォルト値は true です。キャッシュが頻繁に更新されることが予想され、更新データを表示するためにクライアントがキャッシュの内容を削除しなくてもよいようにしたい場合は、この値を false に設定します。

<ConnectionCheckInterval>

GeocodeServer、GeodataServer、GlobeServer、MapServer

サービスに使用される ArcSDE データ接続での有効性チェック(および必要に応じて修復)の間隔の秒数を表す整数。デフォルトでは、このプロパティは *.cfg ファイルに含まれておらず、その間隔は 300 秒に設定されています。この間隔を変更するには、このタグを *.cfg ファイルに追加します。

通常はデフォルトの設定をそのまま使用できますが、ワークスペースの動作に信頼性や安定性がない場合には、60 や 120 などのより低い値を使用するほうが適切です。極端に低い値を指定することは回避してください。チェックが頻繁に実行されて、パフォーマンスが低下する可能性があります。

接続のチェックを無効にするには、値を 0 に設定します。

<ConnectionCheckInterval> の間隔が経過した後でも、クライアントがサービス インスタンスに対してチェックを開始するリクエストを行う必要があります。このため、<ConnectionCheckInterval> は、アイドル状態のサービスではデータ接続の整合チェックを行うことができません。アイドル状態のサービスをチェックするには、<ServiceKeepAliveInterval> を使用します。

<DataFrame>

GPServer

ジオプロセシング サービスに関連付けられたツール レイヤが含まれているデータ フレームの名前を表す文字列。ジオプロセシング サービスにツールボックスだけが関連付けられている場合、このタグは使用されません。

<ExecutionType>

GPServer

ジオプロセシング ジョブが同期モードと非同期モードのどちらで実行されるかを示す文字列。

<FileName>

MapServer

サービスに使用されるマップ サービス定義(*.msd)ファイルの名前を表す文字列。このタグは、マップ サービスが ArcMap で [マップ サービス公開] ツールバーを使用して公開された場合にのみ使用されます。これは、*.msd ファイルの名前のみを含んでおり、*.msd ファイルがサーバ入力ディレクトリ(デフォルトでは C:\arcgisserver\arcgisinput)にあることを前提としています。

<FilePath>

MapServer、GeodataServer、GlobeServer

サービスの構成によって提供されるドキュメントへのパスを表す文字列。GeodataServer の場合は、SDE 接続情報が含まれている *.sde ファイルへのパスか、パーソナル ジオデータベースへのパスを表します。

<IgnoreCache>

MapServer

キャッシュを使用するかどうかを指定するブール値のタグ。true の値は、キャッシュを使用せずに、マップを動的にレンダリングすることを意味します。以前にキャッシュを作成しているが、マップを変更したのでユーザに編集内容を直ちに表示したいという場合は、この設定を使用することができます。これにより、キャッシュを更新または再作成する前にサービスの表示を確認することもできます。

このタグを true に設定した場合、サーバはリクエストのたびにマップを描画しなければならないため、パフォーマンスが低下します。

<IsCached>

MapServer

このサービスがレンダリング済みのタイルのキャッシュをディスク上に格納しているかどうかを指定するブール値のタグ。タイル スキーマとキャッシュ ディレクトリが定義されている場合、サービスはキャッシュされていると見なされます。キャッシュを作成しない限り、サービスはキャッシュを持たないため、このタグはデフォルトでは false に設定されています。

<JobsDirectory>

GPServer

サービスに関連付けられたジョブ ディレクトリへのパスを表す文字列。ジョブ ディレクトリはジオプロセシング サービスによって中間データと出力データの書き出しに使用されます。

<JobsVirtualDirectory>

GPServer

<JobsDirectory> タグで指定された物理ディレクトリを指す仮想ディレクトリの URL を表す文字列。

<LocalJobsDir>

GPServer

ジオプロセシング サービスがジョブの処理中にスクラッチ ワークスペースを SOC(サーバ オブジェクト コンテナ)上のローカル システムの TEMP ディレクトリに作成するかどうかを指定するブール値のプロパティ。デフォルトでは、このタグは表示されず、値は false に設定されています。

スクラッチ ワークスペースがローカル パスにある場合は、ジオプロセシング サービスの実行パフォーマンスが向上します。ArcGIS Server の分散インストール、つまり複数の SOC コンピュータを使用する環境では、使用しているシステムの TEMP ディレクトリに対する [読み取り][書き込み] の権限を SOC アカウントに割り当て、ローカル ジョブ ディレクトリを使用するように選択することで、パフォーマンスを向上させることができます。

実行後にスクラッチ ワークスペースが TEMP ディレクトリから <JobsDirectory> にコピーされ、すべてのクライアントからアクセスできるようになります。

<Locator>

GeocodeServer

GeocodeServer の住所ロケータの名前を表す文字列。

<LocatorWorkspaceConnectionString>

GeocodeServer

ジオデータベースに格納されたロケータへの接続パラメータを含んだ文字列。

<LocatorWorkspacePath>

GeocodeServer

ファイルベースのロケータの必須文字列。ディスク上のロケータ ファイルの格納先ヘのパスを表します。

<MapFile>

GPServer

ジオプロセシング サービスに関連付けられたツール レイヤが含まれているマップ ドキュメントへのパスを表す文字列。ジオプロセシング サービスにツールボックスだけが関連付けられている場合、このタグは使用されません。

<MaxBatchSize>

GeocodeServer

GeocodeServer の FindAddressCandidates メソッドによって返されるレコードの最大数を表す整数。

<MaxBufferCount>

MapServer、GlobeServer

描画時にサービスがレイヤごとにバッファ処理できるフィーチャの最大数を表す整数。

<MaxDomainCodeCount>

MapServer

マップ サービスですべてのフィールド、サブタイプ、レイヤ、およびテーブルから返されるドメイン コードの最大数を表す整数。デフォルトでは、このプロパティは *.cfg ファイルに含まれておらず、デフォルト値は 25,000 に設定されています。この値を変更するには、このタグを *.cfg ファイルに追加します。

オンラインの ERP(Enterprise Resource Planning/企業資源計画)システムなど、大規模なマルチユーザ マップ サービスでは、<MaxDomainCodeCount> プロパティによって返されるドメイン コードの数がデフォルト値を超えることがあります。このような場合、サービスは正常に動作し続けますが、MapServer はすべてのドメインをドロップして、サーバのパフォーマンスを維持します。さらに、このイベントを示すエラーがサーバ アクティビティ ログに記録されます。マップ サービスで MapServer によってデフォルト値よりも多くのドメイン コードが返される必要がある場合は、*.cfg ファイルに <MaxDomainCodeCount> プロパティを追加し、必要なデフォルト値を指定します。MapServer によって 25,000 を超えるドメイン コードが返される必要がある場合は、マップ サービスのパフォーマンスに影響する可能性があることに注意してください。

<MaxImageHeight>

MapServer

マップ サービスがエクスポートするイメージの最大の高さ(ピクセル)を表す整数。デフォルトは 2048 です。

<MaxImageWidth>

MapServer

マップ サービスがエクスポートするイメージの最大の幅(ピクセル)を表す整数。デフォルトは 2048 です。

<MaximumRecords>

GPServer

ジオプロセシング ジョブによって返されるレコードの最大数を表す整数。

<MaxRecordCount>

MapServer、GeodataServer、GlobeServer

マップ サービスまたはグローブ サービスのクエリ、検索、個別属性表示操作、またはジオデータ サービスの TableSearch メソッドによって返されるレコードの最大数を表す整数。

<MaxResultSize>

GeocodeServer

GeocodeServer の FindAddressCandidates メソッドによって返されるレコードの最大数を表す整数。

<OutputDir>

MapServer、GeodataServer、GPServer、ImageServer

サービスの出力ディレクトリへのファイル システム パスを表す文字列。新しいサービスの構成を作成すると、指定したサーバ出力ディレクトリ パスからこのプロパティがコピーされます。サービスの出力を GIS サーバでクリーンナップさせたい場合は、このプロパティにサーバ出力ディレクトリへのパスを指定する必要があります。

<Path>

ImageServer

サービスの構成によって提供されるデータへのパスを表す文字列。

<SchemaLockingEnabled>

MapServer

マップ サービスがジオデータベースのマップ レイヤに対するスキーマ ロックを取得するかどうかを決定するブール値のタグ。デフォルトではロックが取得されるため、このプロパティは true です。ロックがワークフローの妨げになる場合は、このタグを追加して false に設定すると、スキーマ ロックを無効にすることができます。

スキーマ ロックを無効にする際には注意が必要です。スキーマ ロックが取得されない場合、他のユーザがデータセットのスキーマを変更することが可能になるため、マップ サービスを使用するユーザに予想外の影響がおよぶことがあります。スキーマ ロックを無効にするのは、ワークフローによってそれが明示的に要求される場合だけにしてください。

<SchemaLockingEnabled> タグは、デフォルトではサービスの構成 ファイルに含まれません。スキーマ ロックを無効にしたい場合は、このタグを明示的に追加して false に設定する必要があります。

<ShowMessages>

GPServer

サービスがジオプロセシング処理からエラー、警告、および情報提供用のメッセージを返すかどうかを示すブール値のタグ。メッセージは、開発とデバッグに役立ちますが、公開されているサービスで公開したくないパス名やその他の機密情報を含んでいることがあります。デフォルトは false です。

<ServiceDefinition>

ImageServer

イメージ サービスのソースのイメージ サービス定義ファイルへのパスを表す文字列。このタグは、イメージ サービス定義(*.ISCDef)ファイルから公開する場合にのみ含められます。

<ServiceURL>

ImageServer

Image Server 上のサービス(イメージ サービス定義(*.ISCDef)ファイルから公開されたイメージ サービスのみを指す)の URL を表す文字列。

<SOMCacheDir>

MapServer、GlobeServer

サービスによって使用されるサーバ キャッシュ ディレクトリへのパスを表す文字列。このタグにはキャッシュ ディレクトリのパスだけが含まれることに注意してください。キャッシュへの完全パスは <CacheDir> タグで指定されます。

<SuggestedBatchSize>

GeocodeServer

バッチ ジオコーディングで一度に特定されるレコードの数を表す整数。

<SupportedImageReturnTypes>

MapServer

有効な値は MIME または URL。イメージが MIME データとして返されるか、ディスクに書き込まれるか(MIME + URL)を指定します。URL を選択する場合は、サービスの構成でサーバ出力ディレクトリを指定する必要があります。

<Toolbox>

GPServer

ジオプロセシング サービスに関連付けられたツールボックスへのパスを表す文字列。ジオプロセシング サービスにマップ ドキュメントのツール レイヤが関連付けられている場合、このタグは使用されません。その場合は、<MapFile> タグと <DataFrame> タグが使用されます。

<UseLocalCacheDir>

ArcGIS Server のマップ キャッシュ メカニズムがバンドル ファイルを共有キャッシュ ディレクトリに直接書き込むのではなくローカル ディレクトリに書き込んでから共有キャッシュ ディレクトリにコピーするかどうかを定義するブール値のタグ。このオプションによりパフォーマンスが向上しますが、これは複数のコンピュータがキャッシュで動作している場合にコンパクト キャッシュ格納方式にのみ適用されます。デフォルトは false です。ローカル キャッシュ ディレクトリの場所と要件の詳細については、「サーバ上のローカル キャッシュ ディレクトリ」をご参照ください。

<VirtualGlobeCacheDir>

GlobeServer

<GlobeCacheDir> タグで指定された物理ディレクトリを指す仮想ディレクトリの URL を表す文字列。グローブ サービスでのみ有効です。

<VirtualOutputDir>

MapServer、GeodataServer、GPServer、ImageServer

<OutputDir> タグで指定された物理ディレクトリをポイントする仮想ディレクトリの URL を表す文字列。新しいサービスの構成を作成すると、指定したサーバ出力ディレクトリの URL からこのプロパティがコピーされます。

次に、MapServer 構成の <Properties> タグとそのサブタグの例を示します。

<Properties>
	<MaxRecordCount>1000</MaxRecordCount>
	<MaxBufferCount>100</MaxBufferCount>
	<MaxImageWidth>2048</MaxImageWidth>
	<MaxImageHeight>2048</MaxImageHeight>
	<IsCached>false</IsCached>
	<CacheOnDemand>false</CacheOnDemand>
	<ClientCachingAllowed>true</ClientCachingAllowed>
	<IgnoreCache>false</IgnoreCache>
	<OutputDir>c:\arcgisserver\arcgisoutput</OutputDir>
	<SupportedImageReturnTypes>URL</SupportedImageReturnTypes>
	<DataFrame>Layers</DataFrame>
	<MaxDomainCodeCount>25000</MaxDomainCodeCount>
	<FilePath>\\10.28.102.4\data\California\California.mxd</FilePath>
	<VirtualOutputDir>http://10.28.102.4/arcgisoutput</VirtualOutputDir>
	<CacheDir>c:\arcgisserver\arcgiscache\California</CacheDir>
	<SOMCacheDir>c:\arcgisserver\arcgiscache</SOMCacheDir>
 <UseLocalCacheDir>false</UseLocalCacheDir>
</Properties>

次に、ArcSDE ロケータを使用する GeocodeServer 構成の <Properties> タグとそのサブタグの例を示します。

<Properties>
	<Locator>GDB.Portland</Locator>
		<LocatorWorkspaceConnectionString>
		ENCRYPTED_PASSWORD=0002c06e3bc49d6412c06c1baa554d00;
		SERVER=doug;
		INSTANCE=5151;
		USER=gdb;
		VERSION=SDE.DEFAULT
	</LocatorWorkspaceConnectionString>
	<SuggestedBatchSize>1000</SuggestedBatchSize>
	<MaxResultSize>500</MaxResultSize>
	<MaxBatchSize>1000</MaxBatchSize>
</Properties>
<Extension>

<Extension> タグは、サービスの構成がサポートするサーバ オブジェクト エクステンション(ケーパビリティ)の種類ごとに表示されます。このタグには、エクステンションをさらに定義するためのサブタグが含まれます。

<TypeName>

サーバ オブジェクト エクステンション(ケーパビリティ)のタイプ名。例を次に示します。WMSServer。

<Enabled>

このサービスの構成でサーバ オブジェクト エクステンションが有効(true)か無効(false)かを示すブール値のプロパティ。

<Properties>

サーバ オブジェクト エクステンションに一意なプロパティがある場合は、このサブタグで定義されます。

<Info>

一部のサーバ オブジェクト エクステンションは Web アクセスを持つことができ、それは <Info> タグ内の <WebEnabled> タグと <WebCapabilities> タグによって決定されます。<Info> タグは、<ServerObjectConfiguration> タグと <Extension> タグの両方に追加できます。

<Recycling>

サービスの構成のリサイクル プロパティのリスト。サブタグとして <StartTime> と <Interval> が含まれます。

メモメモ:

<Recycling> タグが指定されない場合、またはそのサブタグのいずれかが無効である場合、そのサービスの構成のリサイクルは無効になります。

<StartTime>

リサイクルの開始時間を表す必須文字列であり、サービスの構成で最初のリサイクルが開始される時刻。指定される時間は 24 時間表記です。たとえば、開始時間を午後 2 時に設定するには、StartTime プロパティを 14:00 に設定します。デフォルトは 00:00 であり、これは最初のリサイクルが午前 0 時に実行されることを意味します。

<Interval>

リサイクルの間隔(秒数)を定義する必須整数。たとえば、構成を 1 時間おきにリサイクルするには、このプロパティを 3600 に設定します。デフォルト値は 86400 であり、これはリサイクルが 24 時間おきに実行されることを意味します。

次に、<Recycling> タグとそのサブタグの例を示します。

<Recycling>
	<StartTime>00:00</StartTime>
	<Interval>36000</Interval>
</Recycling>
<Info>

サービスの Web アクセスのレベルを定義する <WebEnabled> サブタグと <WebCapabilities> サブタグが含まれます。このタグは、<ServerObjectConfiguration> タグと <Extension> タグの両方に追加することができます。

<WebEnabled>

クライアントが HTTP を通じてサービスにアクセスできるかどうかを示すブール値のプロパティ。デフォルト値は true です。

メモメモ:

このタグの親タグは <Info> である必要があります。

<WebCapabilities>

サービスで許可されるオペレーションが含まれたカンマ(,)区切りの文字列。許可されるオペレーションは、クライアントがサービスで何を実行できるかを示します。具体的には、クライアントが呼び出せるサービスの WSDL(Web Service Description Language)のメソッド グループを表します。各種サービスのオペレーションのリストについては、「サービスのチューニングと構成」の「サービスで実行できるオペレーションの制限」をご参照ください。

メモメモ:

このタグの親タグは <Info> である必要があります。

<IsPooled>

このサービスの構成によって作成されたサービスがプールされるかどうか(true または false)を示す必須文字列。

<IsRunning>

サービスが実行されているか(true)停止されているか(false)を示すブール値のタグ。

<MinInstances>

サービス プールのインスタンスの最小数を指定する整数。デフォルトは 0 です。

<MaxInstances>

一度に実行できるサービス インスタンスの最大数を指定する整数。デフォルトは 0 です。

<WaitTimeout>

サービスをリクエストしたクライアントがサービスを取得するまでの最大待機時間(秒数)を指定するオプションの整数。デフォルトは 60 です。

<IdleTimeout>

サービス インスタンスが削除されるまでの最大アイドル時間を表す秒数。この設定により、使用されているインスタンスがない場合、この時間が経過した後にサービスを最小数のインスタンスに戻すことができます。デフォルト値は 1800 です。

<UsageTimeout>

クライアントがサービスを保持できる最大時間(秒数)を指定するオプションの整数。この時間を経過したサービスは自動的に解放されます。デフォルトは 600 です。

<CleanupTimeout>

クリーンナップ オペレーションを完了させるために、終了コマンドの後にサービスのインスタンスが待機する秒数。デフォルトは 30 です。

<StartupTimeout>

起動が失敗したと見なされるまでにサービスの起動に費やせる最大秒数。デフォルトは 300 です。

<Isolation>

サービスの構成のサービスが高分離性(high)か低分離性(low)かを示す必須文字列。

<StartupType>

サービスの構成が SOM の起動時に SOM によって開始されるのか、それとも管理者が手動で開始する必要があるのかを示すオプションの文字列。有効な値は automatic または manual です。デフォルト値は automatic です。

<InstancesPerContainer>

1 つのコンテナ プロセス(ArcSOC.exe)内で実行が許可されるサービスのインスタンスの数を表す整数。高い分離レベルで実行している場合(詳細については「<Isolation>」を参照)、この値はデフォルトで 1 となります。このデフォルト値は変更しないでください。低い分離レベルで実行している場合、この値はデフォルトで 8 になり、1 ~ 256 の整数に設定できます。

<ServiceKeepAliveInterval>

アイドル状態のサービス インスタンスに適用する ArcSDE データ接続での有効性チェック(および必要な場合は修復)の間隔の秒数を表す整数。サービスが 1 つの間隔に対してアイドル状態になると、アイドル状態のサービスに対するチェックが開始されます。チェックは、サービスが再び使用されるようになるまで、その間隔にわたって継続されます。

デフォルトでは、<ServiceKeepAliveInterval> は -1 に設定されており、これはチェックが実行されないことを意味します。サービスがアイドル状態になってからしばらくは使用できず、後続のアクセスで回復する場合は、このプロパティを 1800(つまり 30 分)などの値に設定するようにしてください。それでも応答しないサービスが頻繁に検出される場合は、この値をさらに短い間隔に調整します。

サービスが一定の期間にわたってアイドル状態であった後にファイアウォールが ArcSDE のポートを閉じる場合にも、<ServiceKeepAliveInterval> を設定すると役立つ場合があります。このような状況では、<ServiceKeepAliveInterval> に設定した値がファイアウォールのタイムアウト設定の影響を受けることがあります。

<ServiceKeepAliveInterval> と <ConnectionCheckInterval> の違いは、<ServiceKeepAliveInterval> はアイドル状態のサービス インスタンスに適用されるのに対し、<ConnectionCheckInterval> は頻繁に使用されるサービス インスタンスに適用されることです。


3/6/2012