10013: レイヤにダイナミック オルソ補正が使用されています
描画時にオルソ補正を実行しているラスタ マップ レイヤがあります。ダイナミック オルソ補正にかかる処理時間のために、レイヤの描画速度が低下します。オルソ補正をすでに実行済みでデータセットとして保存しているラスタ レイヤは、オルソ補正をリアルタイムで実行する場合よりも描画パフォーマンスが高くなります。
解決策
- ラスタのパフォーマンスが適正である場合、このまま現在のパフォーマンスを受け入れます。[準備] ウィンドウでこの警告を例外としてマークすると、再び表示されなくなります。
- あるいは、パフォーマンスを向上させるために、表示用の幾何補正を事前に計算しておき、それを新しいラスタ データセットとすることで、ダイナミック オルソ補正をオフにします。その後、マップ レイヤを再構築すると、新しいオルソ補正済みのラスタを使用できます。
追加情報
ArcGIS は、オルソ補正によるラスタ表示の精度向上など、画像の表示を改善するためにさまざまなツールを提供しています。オルソ補正とは、位置、標高、センサー情報を考慮することにより、画像をストレッチおよび幾何補正してマップの空間精度を一致させるプロセスのことです。初期の画像収集中に発生する(起伏などによる)縮尺や移動の変動は、オルソ補正処理によってなくなるか低減されます。この処理を行った画像は、よくオルソ画像と呼ばれます。
オルソ補正をリアルタイムで計算するのには、いくつかの理由があります。1 つは、オルソ画像表示の位置精度の向上に役立つ、より正確で(高解像度の)新しい DEM を得られることです。
オルソ補正を適用するには、次の 2 つのアプローチを使用できます。
- オルソ補正されたラスタを事前に計算して、表示パフォーマンスの高い新しいラスタ データセットを保存できます。詳細については、「ArcMap で表示されるラスタ データセットのオルソ補正」をご参照ください。
- マップを表示するときに、ラスタ データのオルソ補正をリアルタイムで計算することができます。このタスクに ArcMap を使用する場合(ラスタ レイヤの表示プロパティをオルソ補正を使用するように設定します)、これにより計算時間が必要になるため、ダイナミック マップの描画パフォーマンスが低下する可能性があります。ただし、ArcGIS Server Image Extension を使用して、オルソ補正(およびパンシャープンなど他の画像処理技術)を使用してラスタ データを動的に計算および提供し、高速かつスケーラブルなパフォーマンスを得ることもできます。
Web マップで使用する場合、ArcGIS Server Image Extension を使用するには、Web マップ設計を変更する必要があります。この場合、ArcMap ドキュメントからイメージ レイヤを削除します。Web アプリケーションで、削除後の最適化されたマップ サービスとイメージ サービスをマッシュアップします。
7/10/2012