10027: レイヤのデータ ソースは UNC パスを使用して参照されています
UNC パスを使用したデータへのアクセスは、ディスクに直接アクセスするのではなく、ネットワーク ファイル アクセスを使用しますが、これはマップの表示パフォーマンスに影響します。
解決策
- [プレビュー] ウィンドウで ArcMap のベースマップ レイヤまたはマップ サービスの描画パフォーマンスを確認します。詳細については、「ベースマップ レイヤの操作」または「マップ サービスの公開」をご参照ください。
- 変更する必要がある場合は、UNC パスを使用しているマップ レイヤの描画パフォーマンスを評価します。可能ならば、コンピュータのディスク ドライブ上にデータ ソースのローカル コピーを作り、絶対パスを使用します。こうすると、描画パフォーマンスが大幅に向上します。
追加情報
パスは、コンピュータ ネットワーク上のディレクトリ フォルダの階層とファイルを記述することで、ファイル システム内の一意な場所を指定します。絶対パスまたはフル パスは、D などのドライブ文字の後ろにコロンを付けます。たとえば次のようになります。
D:\Data\Final\EastValley\powerlinesUNC パスは、コンピュータのネットワーク上のフォルダとファイルを指定する構文を使用します。UNC とは、Universal(あるいは Uniform、または Unified)Naming Convention の略称です。構文は次のとおりです。
\\<コンピュータ名>\<共有ディレクトリ>\これに任意の数のディレクトリが続き、ディレクトリ名またはファイル名で終わります。例を次に示します。
\\pondermatic\public\studyarea.gdb
\\omnipotent\shared_stuff\wednesday\tools
ArcGIS では、パスが要求された場合は、常に絶対パスまたは UNC パスを使用できます。これは、LAN 上の共有データに対して特に便利です。データを一台のコンピュータに保存すれば、このコンピュータにアクセスできるユーザは誰でもそのパスを指定することで、このデータにアクセスできます。
しかし通常は、ネットワーク ファイル アクセスはローカル コンピュータ上のディスクへの(絶対パスを使用した)直接アクセスと比べて遅いため、UNC パスを使用した場合はパフォーマンス上の不利があり、これがマップの描画パフォーマンスに影響する可能性があります。
絶対パスは、現在のディレクトリからの相対的な位置を示す相対パスを使用して指定することもできます。相対パスは、マップの描画パフォーマンスに影響しません。
ArcMap でのパスの使用については、「マップ内のデータの参照」をご参照ください。