10001: レイヤのデータ ソースにはデータ フレームの投影法と違う投影法 <値> が設定されています
マップ ドキュメント内のマップ レイヤが、出力マップ表示(つまり、データ フレームの座標系)と異なる座標系にあります。この場合は、リアルタイムの投影変換が必要となるため、描画パフォーマンスに影響する可能性があります。この警告メッセージの <値> パラメータは、データ ソースの投影法を示します。
解決策
- まず、ArcMap でベースマップ レイヤの描画パフォーマンスをチェックするか、[プレビュー] ウィンドウでマップ サービスの描画パフォーマンスをチェックします。詳細については、「ベースマップ レイヤの操作」または「マップ サービスのパブリッシュ」をご参照ください。マップのパフォーマンスが著しく低い場合は、マップ ドキュメントにパイロット テストを実行します。場合によっては、一部のデータセットにリアルタイムのマップ投影を行っても、パフォーマンスがそれほど低下しないこともあります。たとえば、小数のシンプル フィーチャ(ポイントまたはごく小数の頂点を持つライン フィーチャやポリゴン フィーチャなど)のあるデータセットは、リアルタイムの投影変換を実行する必要があるにもかかわらず、比較的すばやく表示されることがあります。変更を行う必要があると判断した場合は、データセットをデータ フレームの座標系と同じ共通の座標系に再投影します。
追加情報
データ フレームの座標系は、使用中のデータと同じでなくてもかまいません。ただし、データ フレームでマップ レイヤをリアルタイムに投影変換する必要がある場合は、描画にかかる時間が長くなります。
ArcMap の各データ フレームには、その出力マップ表示に使用される座標系があります。ArcGIS でサポートされている座標系であれば、どれを使用してもかまいません。これは通常、デフォルトでデータ フレーム内のマップ レイヤに基づいています。データ フレームのマップ投影は、ArcMap で追加した最初のマップ レイヤのマップ投影に初期化されます。
データ フレームの座標系を確認する方法。座標系を確認したいデータ フレームを右クリックし、[プロパティ] をクリックして [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。次に、[座標系] タブをクリックします。現在のデータ フレームの座標系に関する詳細情報がダイアログ ボックスに表示されます。
データ フレームの座標系の変更。[データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスで、データ フレームの座標系を変更できます。
マップ レイヤの座標系を特定する方法。各マップには、データ ソースがあります(フィーチャクラス、ラスタ データセットなど)。ArcMap のコンテンツ ウィンドウでレイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。次に、[ソース] タブをクリックし、[データ ソース] パネルで情報をスクロールします。座標系の詳細は、このパネルに表示されます。
マップ レイヤの座標系の変更。マップ レイヤに使用される元のデータ ソースを再投影する必要があります。詳細については、投影をご参照ください。