ArcGIS のエクステンションの概要
ArcGIS には、コア製品の拡張機能を実現する一連のエクステンションが用意されています。エクステンションのカテゴリには、解析、データの統合と編集、パブリッシング、カートグラフィなどがあります。また、特定の市場向けのソリューションとなるエクステンションも用意されています。
機能 |
エクステンション |
拡張機能 |
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解析 |
3D 可視化および解析を実行するものであり、ArcGlobe アプリケーションと ArcScene アプリケーションに付属しています。また、テレイン データ管理ツールおよびジオプロセシング ツールも提供します。 ArcGIS では、3D Analyst Extension によって、3D GIS システムの完全な機能を実現でき、3D GIS データの表示、管理、解析、共有が可能になります。
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多様で強力なラスタ モデリング機能および解析機能によって、セル ベースのラスタ データの作成、検索、マッピング、解析を可能にします。また、ArcGIS Spatial Analyst では、ベクタとラスタを統合した解析も可能であり、ArcGIS ジオプロセシング フレームワークに 170 以上の追加のツールを提供します。 |
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サーフェスの生成および連続データセットの解析とマッピングのための高度統計ツール セットです。予備的空間データ解析ツールを使用すると、データ分布、ローカルおよびグローバルの範囲外データ、グローバル トレンド、空間自動相関レベル、複数のデータセット間の変化について理解できます。 |
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高度なルーティングとネットワーク解析をサポートします。
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ジオデータベースのネットワーク データ、または接続性を示す明示的な属性を持つデータに基づいてダイアグラムを生成、表示、および操作できます。以下のことが可能になります。
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時間の経過につれて状態が移動または変化するオブジェクトをマッピングすることを目的に設計されています。Tracking Analyst を使用すると、以下のことが可能になります。
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データの統合と編集 |
多数の GML 仕様を含め、100 以上の共通 GIS ベクタ データ形式を直接読み取り、使用することができます。さらに、GIS データをさまざまな形式で配布できるようにします。たとえば、拡張エンティティ属性を持つ高度な CAD(Computer-Aided Design)データセット、MapInfo データセット、Intergraph GeoMedia データセット、各種の GML ファイルなどのデータ ソースを、ArcGIS から直接アクセス、表示、使用することができます。また、さまざまなベクタ データ形式で GIS データを他のユーザへ配布することもできます(サポートされている形式の数は 70 以上)。 バージョン 10 では、ArcGIS Data Interoperability Extension は ArcGIS Desktop メディアで提供される個別のセットアップとなっています。 |
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注意: ArcScan は、ArcEditor と ArcInfo では標準機能として提供されますが、ArcView で使用する場合は別途購入する必要があります。 |
スキャンされたドキュメントに対してラスタからベクタへの変換作業(ラスタ編集、ラスタ スナップ、手動ラスタ トレース、バッチ ベクタ変換など)を実行できます。 |
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データ パブリッシング |
ArcGIS Desktop を使用して作成されたデータ、マップ、およびグローブをパブリッシュできます。ArcMap や ArcGlobe を使用してインタラクティブなマップおよびグローブを作成し、ArcGIS Publisher でそれらをパブリッシュし、ArcReader を介して共有できます。 |
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カートグラフィ |
注意: Maplex は、ArcInfo では標準機能として提供されますが、ArcView および ArcEditor で使用する場合は別途購入する必要があります。 |
高度なラベル配置機能および重なり回避機能を ArcMap に提供します。マップ ドキュメントと一緒にアノテーション レイヤとしてジオデータベースに保存されるテキストを生成できます。Maplex for ArcGIS を利用すると、作業時間を大幅に節約することができます。 |
ArcGIS エクステンションについての詳細情報は Esri Web サイトで入手できます。