3D セット演算子の使用

3D セット演算子とは

3D セット演算子は、ArcGIS で 3D フィーチャの幾何形状的な比較を可能にするジオプロセシング ツールのコレクションです。これらの演算子は、あるフィーチャが別のフィーチャ内部に配置されているかどうかのチェックなど、3D フィーチャ間のリレーションシップの調査および決定に使用できます。また、2 つの立方体を結合して 1 つの複雑なシェープにする場合など、入力フィーチャから派生フィーチャを作成するために使用することもできます。次の 6 つの 3D セット演算ツールがあります。

注意注意:

フィーチャ間の 3D 距離を計算する [最近接 3D(Near 3D)] は、多くの場合、3D セット演算子と組み合わせて使用されます。

[ディファレンス 3D(Difference 3D)] の実行
ディファレンス 3D(Difference 3D)
[インターセクト 3D(Intersect 3D)] の実行
インターセクト 3D(Intersect 3D)
[ユニオン 3D(Union 3D)] の実行
ユニオン 3D(Union 3D)

3D セット演算子の用途

これらのツールは、新規フィーチャの作成、既存のフィーチャに関する品質管理、および空間解析の実行で一般的に使用されます。次に、3D セット演算ツールの考えられる使用例をいくつか示します。

データ要件

一部の 3D セット演算子では、閉じたマルチパッチを有効に処理する必要があります。この理由は、それらのツールで、フィーチャと、マルチパッチが表す体積との間のリレーションシップが計算されるからです。

マルチパッチと閉じたマルチパッチの詳細

パフォーマンス

3D セット演算子の中には、プロセスへの負荷が集中するため、実行に長い時間がかかるものがあります。たとえば、[ディファレンス 3D(Difference 3D)][インターセクト 3D(Intersect 3D)] は、1 つの入力フィーチャクラス内のすべてのフィーチャを通じて、2 番目の入力フィーチャクラス内のフィーチャごとに 1 回ずつ処理を繰り返し実行する必要があります。反復処理のたびに、2 つのフィーチャが重なり合っているかどうかが決定され、それらのフィーチャの幾何学的な交差が計算され、新しい一意なフィーチャが書き込まれます。そのため、これらのツールでは、データのサイズや複雑性に関連して、どのフィーチャクラスを入力として使用するかを慎重に決定する必要があります。

ヒントヒント:
  • 3D セット演算ツールは、[3D フィーチャ] ツールセット内の [3D Analyst ツール] ツールボックスにあります。
  • これらのツールは検索ウィンドウとカタログ ウィンドウを使用して簡単に見つけることができます。

関連項目


7/10/2012