IDW(Inverse Distance Weighted) (Spatial Analyst)

サマリ

IDW(Inverse Distance Weighted)内挿方法を使用してポイントからラスタ サーフェスを内挿します。

IDW の仕組みの詳細

使用法

構文

Idw (in_point_features, z_field, {cell_size}, {power}, {search_radius}, {in_barrier_polyline_features})
パラメータ説明データ タイプ
in_point_features

サーフェス ラスタとして内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。

Feature Layer
z_field

各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。

これは数値フィールドまたは、入力ポイント フィーチャが Z 値を含む場合は Shape フィールドです。

Field
cell_size
(オプション)

出力ラスタを作成する際のセル サイズ。

環境設定で特定の値が指定されている場合は、その値を使用します。そうでない場合、セル サイズは、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ(どちらか短い方)を 250 で割った値になります。

Analysis Cell Size
power
(オプション)

距離の指数。

内挿された値に対する周囲のポイントの有意性を制御します。累乗が大きいほど、遠くのポイントからの影響が小さくなります。任意の正の実数に設定できますが、最も合理的な結果は 0.5 ~ 3 の値を使用した場合に得られます。デフォルトは 2 です。

Double
search_radius
(オプション)

Radius クラスは、どの入力ポイントを使用して出力ラスタの各セル値を内挿するかを定義します。

Radius クラスには、次の 2 つのタイプがあります。RadiusVariableRadiusFixed です。可変検索範囲は、指定された数の入力サンプル ポイントを見つけて内挿するときに使用されます。固定タイプでは、指定された固定距離内にあるすべての入力ポイントが内挿に使用されます。デフォルトは可変タイプです。

  • RadiusVariable ({numberofPoints}, {maxDistance})
    • {numberofPoints} - 内挿実行時に使用する最近接入力サンプル ポイントの数を指定する整数値。デフォルトは 12 です。
    • {maxDistance} - 最近接入力サンプル ポイントの検索範囲を制限する距離をマップの単位で指定します。デフォルト値は範囲の対角線の長さです。
  • RadiusFixed ({distance}, {minNumberofPoints})
    • {distance} — 距離を半径として指定します。その距離内にある入力サンプル ポイントが内挿実行時に使用されます。

      半径の値はマップ単位で表します。デフォルトの半径は、出力ラスタのセル サイズの 5 倍です。

    • {minNumberofPoints} - 内挿に使用する最小ポイント数を定義する整数値。デフォルト値は 0 です。

      指定した距離内に必要な数のポイントがない場合は、指定した最小数のポイントが見つかるまで検索距離が大きくなります。 

      検索範囲を大きくする必要がある場合、検索範囲は、その範囲内で {minNumberofPoints} のポイントが見つかるまで、あるいはその範囲が出力ラスタの下限(南)と上限(北)のどちらかまたは両方を超えるまで大きくなります。上記の条件を満たさない位置には No Data が割り当てられます。

Radius
in_barrier_polyline_features
(オプション)

入力サンプル ポイントの検索で、ブレークまたは制限として使用されるポリライン フィーチャ。

Feature Layer

リターン

名前説明データ タイプ
out_raster

内挿された出力サーフェス ラスタ。

Raster

コードのサンプル

IDW の例 1(Python ウィンドウ)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを TIFF ラスタとして出力します。

import arcpy
from arcpy import env  
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outIDW = Idw("ozone_pts.shp", "ozone", 2000, 2, RadiusVariable(10, 150000))
outIDW.save("C:/sapyexamples/output/idwout.tif")
IDW の例 2(スタンドアロン スクリプト)

この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスタとして出力します。

# Name: IDW_Ex_02.py
# Description: Interpolate a series of point features onto a rectangular 
#   raster using Inverse Distance Weighting (IDW).
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inPointFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
zField = "ozone"
cellSize = 2000.0
power = 2
searchRadius = RadiusVariable(10, 150000)

# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Execute IDW
outIDW = Idw(inPointFeatures, zField, cellSize, power, searchRadius)

# Save the output 
outIDW.save("C:/sapyexamples/output/idwout02")

環境

関連項目

ライセンス情報

ArcView: 必須 Spatial Analyst または 3D Analyst
ArcEditor: 必須 Spatial Analyst または 3D Analyst
ArcInfo: 必須 Spatial Analyst または 3D Analyst

7/10/2012