境界のスムージング(Boundary Clean) (Spatial Analyst)

サマリ

ゾーンを拡大および縮小することで、ゾーン間の境界を滑らかにします。

[境界のスムージング(Boundary Clean)] ツールの仕組みの詳細

Boundary Clean illustration
OutRas = BoundaryClean(InRas1)

使用法

構文

BoundaryClean (in_raster, {sort_type}, {number_of_runs})
パラメータ説明データ タイプ
in_raster

ゾーン間の境界を滑らかにする入力ラスタ。

整数タイプでなければいけません。

Raster Layer
sort_type
(オプション)

スムージング処理に使用するソートのタイプを指定します。

これは、セルを近傍に拡大する優先度を決定します。

  • NO_SORT サイズでソートしません。ゾーンの値が大きいほど、小さい値を持つゾーンに拡大する優先度が高くなります。 これがデフォルトです。
  • DESCEND ゾーンをサイズで降順にソートします。ゾーンの総面積が大きいほど、総面積が小さいゾーンに拡大する優先度が高くなります。
  • ASCEND ゾーンをサイズで昇順にソートします。ゾーンの総面積が小さいほど、総面積が大きいゾーンに拡大する優先度が高くなります。
String
number_of_runs
(オプション)

スムージング処理を実行する際の数を指定します。

  • TWO_WAY 指定したソート タイプに従い拡大および縮小を実行してから、逆の優先度で縮小と拡大をさらに実行します。 これがデフォルトです。
  • ONE_WAY ソート タイプに従い、拡大と縮小を 1 回実行します。
Boolean

リターン

名前説明データ タイプ
out_raster

ジェネラライズされた出力ラスタ。

入力内のゾーン間の境界が滑らかになります。

Raster

コードのサンプル

BoundaryClean(境界のスムージング)の例 1(Python ウィンドウ)

次の例では、ゾーン間の境界を、降順で双方向に実行して滑らかにしています。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
OutBndCln = BoundaryClean("land", "DESCEND", "TWO_WAY")
OutBndCln.save("c:/sapyexamples/output/bndcln_des2")
BoundaryClean(境界のスムージング)の例 2(スタンドアロン スクリプト)

次の例では、ゾーン間の境界を、降順で双方向に実行して滑らかにしています。

# Name: BoundaryClean_Ex_02.py
# Description: Smoothes the boundary between zones 
#              by expanding and shrinking it.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster = "land"

# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")

# Execute BoundaryClean
OutBndCln = BoundaryClean(inRaster, "ASCEND", "TWO_WAY")

# Save the output 
OutBndCln.save("c:/sapyexamples/output/bndcln_asc2")

環境

関連項目

ライセンス情報

ArcView: 必須 Spatial Analyst
ArcEditor: 必須 Spatial Analyst
ArcInfo: 必須 Spatial Analyst

7/10/2012