ArcCatalog でのジオプロセシングの操作

ArcGIS のジオプロセシングには 3 つの重要な概念があります。

  1. 非常に多くのジオプロセシング演算子が定義されています(ツールと呼びます)。これらは ArcToolbox で整理、管理します。
  2. 個々のツールをシーケンスとしてつなぎ合わせることができます(プロセスと呼びます)。独自のプロセスを作成できることは、ArcGIS の特長の 1 つです。独自の発想を短時間で効率よくプログラムできます。
  3. Python スクリプトと ModelBuilder ウィンドウを使用して、ジオプロセシング モデルとスクリプトを作成することができます。

ArcCatalog では、以下で説明する ArcGIS ジオプロセシング フレームワークをサポートしています。

ArcToolbox の操作

ArcGIS にはジオプロセシング ツールのコレクションがあり、ArcToolbox で整理します。スクリプトの作成またはモデルの構築によって独自のツールを作成し、ArcToolbox で整理することができます。

ArcCatalog では適切なツールを見つけられるよう、さまざまな方法を提供しています。

検索機能を使用したツールの検索、起動

ArcGIS での検索機能を使用して、ツールを検索することができます。[検索] ウィンドウを使用して、[ツール] のキーワードをクリックします。

  1. [検索ウィンドウ] ボタン 検索ウィンドウ をクリックして、ArcGIS 検索パネルを開きます。
  2. [ツール] をクリックして、検索条件を絞り込みます。
  3. 検索するツールのテキスト文字列を入力します。検索の際、* をワイルドカードとして使用できます。
  4. <CR> または [検索] ボタン(検索ツール)を押して、検索結果を表示します。
    検索機能を使用したツールの検索
    この例では、dem という単語にワイルドカード(*)を使用しています。
  5. 検索結果を使用して、ツールについてより多くの情報が得ることができます。それには、ツールの場所を ArcToolbox で検索して、ツールを実行します。ツールの検索結果を Python ウィンドウの ModelBuilder にドラッグ&ドロップすることもできます。

カタログ ツリーでの ArcToolbox ノードの操作

ArcToolbox では、ArcGIS で提供されるすべてのツール、および独自に作成または追加した新しいツールの整理に、一連のフォルダを使用することができます。

カタログ ツリーの [Toolboxes] ノード [ツールボックス] フォルダ を展開し、ArcToolbox を操作することでジオプロセシング ツールを開いて使用することができます。

[ツールボックス] ノードを展開して [My Toolboxes] を右クリックし、[新規作成] を選択することで独自のカスタム ツールボックスを作成することができます。

新しいツールボックスの追加

ArcToolbox で使用したいツールを見つけたら、Python ウィンドウの ModelBuilder にドラッグ&ドロップできます。

ModelBuilder を使用したジオプロセシング

ModelBuilder は、モデルの作成、編集、管理をグラフィカルに実行できるジオプロセシング アプリケーションです。モデルはツールの論理的なシーケンスとして組み立てられます。モデルでは 1 つのツールの出力が次の操作(ツール)に入力され、結果を生成します。

ModelBuilder

ArcCatalog から ModelBuilder にツールをドラッグ&ドロップすることができます。

ArcCatalog で ModelBuilder を起動するには、[標準] ツールバーの [ModelBuilder] ボタン ModelBuilder ウィンドウ をクリックします。

Python ウィンドウを使用したジオプロセシング

Python は、ArcGIS の一部として提供されるスクリプト言語(翻訳言語)です。ArcGIS の ArcPy インストールでは、すべてのジオプロセシング ツールおよび GIS データを照会するためのさまざまな便利な機能が利用できます。

ArcCatalog から ModelBuilder にツールをドラッグ&ドロップすることができます。そして Python と ArcPy を使用することで、さまざまな便利なスクリプトおよびモデルを開発できます。

ジオプロセシングの詳細

詳細については、「ジオプロセシングとは」をご参照ください。


7/10/2012