マップの表示パフォーマンス改善のヒント
ArcMap には、表示パフォーマンスを改善するために、ArcMap ドキュメントを最適化して調整することができる一連のツールが含まれています。ArcMap ユーザは、対話型マップ ドキュメント(特に他のユーザと共有するマップ)の表示パフォーマンスを改善する方法を常に検討する必要があります。
マップ ドキュメントを分析および調整して表示パフォーマンスを改善するのに役立つツールがいくつかあります。この分析によって見つかる問題には、マップ サービスでの使用に限定されるものもありますが、レポートされる問題の多くは、すべての用途でのパフォーマンスに影響するため注意してください。
マップ サービス公開ツールバーを使用した表示パフォーマンスの分析と改善
[マップ サービス公開] ツールバーは、ArcMap ドキュメントの描画パフォーマンスの分析に役立ちます。まず、マップを分析します。これにより、ワープロ プログラムのスペルチェッカーによく似た、表示パフォーマンスの問題のリストが生成されます。このリストを使用して、それぞれの問題に対処することができます。
次に、分析によって特定された問題を調査して対処します。それぞれの問題の説明に従って、マップ レイヤで実行可能な推奨の更新作業を行い、問題に対処してマップの描画パフォーマンスを改善します。
詳細については、「マップ サービスの公開」をご参照ください。
ベースマップ レイヤを使用したマップ表示の事前処理
マップにベースマップ レイヤを追加して表示パフォーマンスを改善することができます。ベースマップ レイヤは、マップ縮尺の範囲に最初にアクセスしたときに、一度だけ計算されます。マップの画面移動、ズーム、およびナビゲートを行う際、これらのタイル分割された表示が、その後のマップ表示に使用されます。これらの表示は事前に処理されるため、マップ表示が最適化されます。
ベースマップの上に他の操作レイヤ(必要に応じて描画されるレイヤ)をオーバーレイまたはマッシュアップすることができます。
ベースマップ レイヤは柔軟で、簡単に管理できます。ベースマップ レイヤは自動的に自己管理されるため、ベースマップ レイヤをマップ ドキュメントに定義するために必要な作業はほとんどありません。必要に応じてベースマップ レイヤのレイヤを追加したり、削除したりすることができます。
詳細については、「ベースマップ レイヤの操作」をご参照ください。
ArcGIS でのキャッシュの使用
ArcGIS Desktop は、一連のキャッシュ方法を使用して、データの取得、一部の GIS 結果の事前計算、およびセッション中のマップ表示の再利用のための通信回数を削減します。使用可能な方法はいくつかあります。