ジオデータベースのテーブルの設計

ジオデータベース テーブルは、ファイル ジオデータベース、パーソナル ジオデータベース、または ArcSDE ジオデータベースなどのデータベースに格納されます。ジオデータベース内のテーブルには、ファイルベースのテーブルがサポートしないタイプの情報を含めることができます。たとえば、ジオデータベースでは、BLOB またはラスタ タイプのフィールドを持つことができます。さらに、ジオデータベースは、データの整合性、データベースのトランザクション、バージョンの管理などのテーブルの拡張機能を提供します。

ジオデータベースでは、多くの場合、個々のフィーチャの特性を表す属性をフィーチャクラス テーブルまたは関連テーブルで保持します。

ジオデータベース テーブルを定義するプロセスは、基本的なリレーショナル概念に基づいています。ジオデータベース内でのテーブルの構成にも、同様のリレーショナル設計プロセスが使用されます。

次に、テーブルを設計するための基本的な手順を示します。

  1. テーブルに記述するオブジェクトの種類を特定します。たとえば、
    • 土地区画の所有者
    • 各土壌ポリゴンの土壌タイプと説明情報
    • 建物のプロパティと説明
    • 国勢統計区または国勢調査区の人口属性
    • 調査地域内の場所に関する単純な説明属性
  2. これらのオブジェクトに記録する属性フィールドを特定します。
  3. これらのプロパティの格納に使用するフィールドと値のタイプを定義します。たとえば、
    • オブジェクトの名前を 25 文字以内で記録するための Name フィールド
    • 道路の分類に使用する 2 桁の整数値を格納する Road Class フィールド
    • オブジェクトの計測値を記録するためのさまざまな数値フィールド
    • 土地区画の譲渡日を指定するための Date フィールド
  4. 各フィールドの名前とデータ タイプを指定します。詳細については、「データ タイプ」をご参照ください。
  5. これらのフィールドを 1 つ以上のテーブルに整理します。
  6. 各フィールド内の値に対するルールを定義します。これらのルールを使用して、ジオデータベースのドメインを定義します。ドメインは、ジオデータベースのテーブル列のフィールド値の管理および整合チェックに使用することができます。
  7. 複数のテーブルを使用する場合は、テーブル間にリレーションシッププロパティを定義します。

関連項目


7/10/2012