メイン リング レイアウト アルゴリズムのプロパティ
[レイアウト タスク] ドロップダウン リストで [メイン リング] スケマティック レイアウト アルゴリズムを選択した場合、[スケマティック エディタ] ツールバーで をクリックすると、関連付けられたプロパティを示す次のようなダイアログ ボックスが表示されます。
パラメータ値は、Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのスケマティック ダイアグラム テンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。
リング タイプのオプション
リング タイプのオプションでは、メイン リングのフォームを指定します。
- [楕円] オプションを選択した場合、検出されたメイン リングのスケマティック ノードが楕円形に配置されます。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のオプションがデフォルトとして指定されている場合を除き、これがデフォルトのオプションになります。
- [長方形] オプションを選択した場合、メイン リングのノードが四角形に配置されます。
以下の図は、メイン リングのタイプを変えてアルゴリズムを実行したときの結果を示しています。図 1.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。図 1.2 は、リングのタイプとして [楕円] を選択した場合の結果を示しています。図 1.3 は、リングのタイプとして [長方形] を選択した場合の結果を示しています。
リング ディメンションのパラメータ
リング ディメンションのパラメータでは、リングのディメンションを定義します。これらのパラメータの単位は、[絶対単位] チェックボックスの設定に基づきます。
- [幅] パラメータでは、リングの幅を指定します。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[幅] の値はデフォルトで 50 になります。
- [高さ] パラメータでは、リングの高さを指定します。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[高さ] の値はデフォルトで 20 になります。
以下の図は、[絶対単位] チェックボックスをオフにしたとき、[幅] および [高さ] パラメータの値によって、リングがどのように表示されるかを示しています。
ツリー タイプのオプション
ツリー タイプのオプションでは、メイン リングのノードから分岐したツリーのレイアウトを指定します。
- [主軸の両側] オプションを選択した場合、各ツリーが主軸に沿って階層表示され、それらのツリーに関連付けられている分岐が主軸の左右両側に表示されます。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のオプションがデフォルトとして指定されている場合を除き、これがデフォルトのオプションになります。
- [主軸の左側のみ] オプションを選択した場合、各ツリーが主軸に沿って階層表示され、それらのツリーに関連付けられている分岐が主軸の左側だけに表示されます。
- [主軸の右側のみ] オプションを選択した場合、各ツリーが主軸に沿って階層表示され、それらのツリーに関連付けられている分岐が主軸の右側だけに表示されます。
- [コンパクト ツリー] オプションを選択した場合、各ツリーがコンパクト ツリーとして階層表示されます。
- [スマート ツリー] オプションを選択した場合、各ツリーがスマート ツリーとして階層表示されます。
図 3.1 ~ 3.6 は、異なるタイプを選択してメイン リング レイアウトを実行した場合の結果を示しています。
間隔パラメータ
[間隔] パラメータでは、ツリーの階層レベル間および特定のツリーの階層レベルに属するスケマティック ノード間の間隔の計算方法を指定します。これらのパラメータの単位は、[絶対単位] チェックボックスの設定に基づきます。
- [指定方向に平行なノード間隔] パラメータでは、ツリー方向と平行に表示されるスケマティック ノード間の間隔を指定します。
- [指定方向に垂直なノード間隔] パラメータでは、ツリー方向に垂直に表示されている、同じサブツリー レベルに属するスケマティック ノード間の間隔を指定します。
以下の図は、メイン リング アルゴリズムで、[絶対単位] チェックボックスをオフにして [指定方向に垂直なノード間隔] および [指定方向に平行なノード間隔] パラメータの値を変え、コンパクト ツリー タイプを使用して、メイン リングのノードから分岐したツリーを配置した場合の結果を示しています。図 4.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。図 4.2 は、[指定方向に平行なノード間隔] の値が 5、[指定方向に垂直なノード間隔] の値が 5 の場合、図 4.3 は、[指定方向に平行なノード間隔] の値が 10、[指定方向に垂直なノード間隔] の値が 5 の場合、図 4.4 は、[指定方向に平行なノード間隔] の値が 15、[指定方向に垂直なノード間隔] の値が 10 の場合の結果を示しています。
リンクの表示方法パラメータ
ツリー スケマティック リンクの最後のセグメント上のブレーク ポイントの相対位置を定義する 0 ~ 1 の数値を入力します。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、デフォルト値は 0.5 になります。
[ブレーク ポイント] の値が 0 の場合、このセグメントは最も長くなり、直角に表示されます。ブレーク ポイントの値が 1 の場合、このセグメントは存在しないため、各リンクはその 2 つの端点ノードに直接接続し、中間点は追加されません。
以下の図 5.1 ~ 5.6 は、ブレーク ポイントの値がそれぞれ異なるメイン リング レイアウトの結果を示しています。
[現在選択されているリンクを超えて、アルゴリズムを実行しない] チェックボックス
Schematics のすべてのレイアウト アルゴリズムは、ダイアグラム内またはダイアグラムで現在選択されているフィーチャ内のすべてのフィーチャに適用されます。
[現在選択されているリンクを超えて、アルゴリズムを実行しない] チェックボックスがオフになっている場合、メイン リング レイアウト アルゴリズムもこれと同様に機能します。このチェックボックスがオンになっている場合、現在選択されているリンクがバリアとみなされ、そのリンクの範囲内でこのアルゴリズムが適用されます。
デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっています。
このチェックボックスがオンになっていて、選択されているスケマティック リンクが、メイン リングのノードから分岐したツリーに属している場合、関連するツリーは選択されているリンクの範囲内で階層化されます。
このチェックボックスがオンになっていて、ダイアグラム内のすべてのループで 1 つ以上のスケマティック リンクが選択されている場合、メイン リング アルゴリズムは実行できません。
絶対単位チェックボックス
デフォルトでは([絶対単位] チェックボックスがオン)、[ディメンション] および [間隔] パラメータは、[スケマティック ダイアグラム プロパティ] ダイアログ ボックスの [XY 座標系] タブで指定された座標系に基づく絶対単位として解釈されます。[絶対単位] チェックボックスをオフにすると、[間隔] パラメータ値は、ダイアグラム内のスケマティック ノードを表すのに使用されている現在のシンボル サイズの平均を基準にした相対単位として解釈されます。この場合、[幅] パラメータの値が 6 であれば、メイン リングの幅は、シンボルが 6 つ並んで配置される際の平均サイズと等しくなります。
パラメータの指定には、絶対単位を使用するより相対単位を使用するほうが容易ですが、相対単位による指定が真の意味を持つのは、対象のダイアグラムに基準縮尺が設定されている場合に限られます。
デフォルトに戻すボタン
[デフォルトに戻す] ボタンをクリックすると、すべてのメイン リング パラメータがデフォルト値に戻ります。復元される値は、Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのテンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。