階層図 - 放射状ツリー レイアウト アルゴリズムのプロパティ

[レイアウト タスク] ドロップダウン リストで [階層図 - 放射状ツリー] を選択した場合、[スケマティック エディタ] ツールバーで [レイアウト アルゴリズム プロパティ] ボタン をクリックすると、関連付けられたプロパティを示す次のようなダイアログ ボックスが表示されます。

パラメータ値は、ArcGIS Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのスケマティック ダイアグラム テンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。

ルート スケマティック ノードについて

階層図 - 放射状ツリー アルゴリズムは、ルート スケマティック ノードから処理を開始し、このノードを円の中心として使用して、各階層レベルを表す同心円上にサブツリーが配置されます。

この始点ノードは、[始点の設定] ツール を使用して指定することができます。始点ノードを設定しないと、スケマティック ノードのいずれかが自動的に始点ノードに設定されます。

初期半径パラメータ

[初期半径] パラメータには、中心が放射状ツリーの始点ノードとなる 1 つ目の同心円の半径を指定します。この値は、第 1 レベルの階層に属するスケマティック ノードが配置される円の半径となります。初期半径の単位は、[絶対単位] チェックボックスの設定に基づきます。

以下の図は [初期半径] パラメータの値を変えてアルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。これらの例では [半径ファクタ] が 1 に設定されています。

• 図 1.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。ルート スケマティック ノードが赤色、このルートに直接接続しているスケマティック ノードがオレンジ色、第 2 レベルのスケマティック ノードが緑色で示されています。
• 図 1.2 は、[絶対単位] チェックボックスをオフにし、初期半径を 3 に設定して放射状ツリー アルゴリズムを実行した後に得られた結果を示しています。このダイアグラムでは赤色の始点ノードを中心とした 2 つの同心円上にレイアウトされています。1 つ目の円の半径は、並んで配置されている 3 つのノード シンボルの平均サイズと等しくなっています。この 1 つ目の円上に配置されたスケマティック ノードと 2 つ目の同心円上に配置されたスケマティック ノードとの間の間隔もこの平均サイズと等しくなっています。
• 図 1.3 は、[絶対単位] チェックボックスをオフにし、初期半径を 6 に設定して得られた結果を示しています。

半径ファクタ パラメータ

[半径ファクタ] パラメータには、各同心円の半径の大きさを制御する乗算係数を指定します。アクティブなダイアグラムに関連付けられているダイアグラム テンプレートで別のデフォルト値が指定されている場合を除き、[半径ファクタ] の値はデフォルトで 1 になります。[初期半径] の値によって、各階層レベルを表す同心円の間隔も決まります。[半径ファクタ] の値が 1 未満の場合、階層が深くなるにつれて、ある階層レベルに属するスケマティック ノードと次の階層レベルに属するスケマティック ノードの間隔が狭くなります。[半径ファクタ] の値が 1 より大きい場合、階層が深くなるにつれて、階層レベルの間隔が広くなります。

以下の図は、[絶対単位] チェックボックスをオフにした場合に、[初期半径] パラメータの固定値（初期半径 = 4）に対して半径ファクタが与える影響を示しています。

• 図 2.1 は初期状態のスケマティック ダイアグラムを示しています。
• 図 2.2 は、[半径ファクタ] の値を 0.5 に設定して放射状ツリー レイアウト アルゴリズムを実行した場合の結果を示しています。1 つ目の円の半径は、並んで配置されている 4 つのノード シンボルの平均サイズと等しくなっています（[初期半径] = 4）。2 つ目の同心円と 1 つ目の同心円の間隔は、並んで配置されている 2 つのシンボルの平均サイズと等しくなります（2 = 4 x 0.5）。
• 図 2.3 は、[半径ファクタ] の値を 2 に設定して得られた結果を示しています。1 つ目の円の半径は、並んで配置されている 4 つのノード シンボルの平均サイズと等しくなっています（初期半径 = 4）。2 つ目の同心円と 1 つ目の同心円の間隔は、並んで配置されている 8 つのシンボルの平均サイズと等しくなります（8 = 4 x 2）。

絶対単位 チェックボックス

デフォルトでは（[絶対単位] チェックボックスがオン）、[初期半径] パラメータの値は、[スケマティック ダイアグラム プロパティ] ダイアログ ボックスの [XY 座標系] タブで指定された座標系に基づく絶対単位として解釈されます。[絶対単位] チェックボックスをオフにすると、このパラメータ値は、ダイアグラム内のスケマティック ノードを表すのに使用されている現在のシンボル サイズの平均を基準にした相対単位として解釈されます。[初期半径] パラメータの値が 2 の場合、始点ノードを中心とした 1 つ目の同心円の半径は、平均サイズのシンボルが 2 つ並んで配置されているのと等しくなります。

注意:

パラメータの指定には、絶対単位を使用するより相対単位を使用するほうが容易ですが、相対単位による指定が真の意味を持つのは、対象のダイアグラムに基準縮尺が設定されている場合に限られます。

デフォルトに戻すボタン

[デフォルトに戻す] ボタンをクリックすると、すべての階層図 - 放射状ツリー レイアウト アルゴリズム パラメータがデフォルト値にリセットされます。復元される値は、Schematics によって指定されたデフォルト値か、またはアクティブなダイアグラムに関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに対して、[スケマティック データセット エディタ] の [レイアウト タスク] タブでそのテンプレートのデフォルトとして個別に設定された値です。