カスタム クエリから構築されたダイアグラムの更新

カスタム クエリから構築されたスタンダード ビルダ ダイアグラムを開くと、それらのスケマティック フィーチャは通常、初期生成時に使用されたデータベースではなく、そのダイアグラムの初期生成時にスケマティック フィーチャの保存先になったスケマティック フィーチャクラスから直接クエリが実行されます。つまり、元のデータベースで行われた変更（属性の変更、レコードの削除など）がある場合、スケマティック ダイアグラムを開いたときにそれらの変更がそのダイアグラムに自動的に反映されることはありません。

カスタム クエリから構築されたスタンダード ビルダ スケマティック ダイアグラムの更新では、そのデータベース内のレコードに影響を与えた可能性がある各変更がスケマティック データセット テーブルでレポートされてダイアグラム コンテンツ自体に反映されるように、通常はスケマティック ダイアグラムのコンテンツが元のデータベースのコンテンツと同期されます。ただし、選択した更新オプションによっては、そのようなダイアグラムを更新することで、そのダイアグラム内のすべてのスケマティック フィーチャ属性が単に最新の情報に更新される場合もあります。

注意:

バージョン 10 より前の ArcGIS Schematics では、カスタム クエリによって構築されたスケマティック ダイアグラムとそのコンテンツの構築元となったデータベースとの整合性が維持されていました。それらの関連付けられているスケマティック フィーチャクラスに対して構成されたクエリが、ダイアグラムが表示されるたびに動的に再実行されていたためです。このバージョンでも、そのような動的な実行モードを構成することはできます。また、これはバージョン 10 より前のスケマティック データセットから移行されたスケマティック データセットに保存されたダイアグラムに対してのデフォルト実行モードです。しかし、この Schematics バージョンで新しいスタンダード ビルダ ダイアグラム テンプレートを作成し、カスタム クエリから処理するように構成すると、それらのクエリがデフォルトでは動的に実行されなくなります。ダイナミック モードで動作させるには、特定の構成が必要です。

スタンダード ビルダ ダイアグラムに対するダイナミック カスタム クエリの構成の詳細

スケマティック ダイアグラムの更新は通常、ArcMapで実行されます。次のセクションでは、ArcMap で全体がカスタム クエリから構築されるスタンダード ビルダ スケマティック ダイアグラムを更新する手順について詳しく説明します。

注意:

そのようなダイアグラムの更新には、Schematics ジオプロセシング ツールの [ダイアグラムの更新（Update Diagram）] および [ダイアグラム（複数）の更新（Update Diagrams）] を使用することもできます。

手順:

1. ArcMap を起動します。
2. [スケマティック] ツールバーの [スケマティック ダイアグラムを開く] をクリックして、更新するスケマティック ダイアグラムを参照して選択します。
3. [スケマティック] ツールバーの [スケマティック] 矢印をクリックして、[ダイアグラムの更新] をクリックするか、または ArcMap のコンテンツ ウィンドウでスケマティック レイヤを右クリックして、[ダイアグラムの更新] をクリックします。

   [ダイアグラムの更新] ダイアログ ボックスが開きます。

4. このダイアログ ボックスのオプションで、アクティブなスケマティック ダイアグラムの更新方法を次のように選択できます。
   • [元の選択内容/トレース/クエリに対して同期する（属性とフィーチャ）] を選択すると、ダイアグラムの初期生成に使用されたすべてのカスタム クエリを再実行することによって、アクティブなスケマティック ダイアグラムのコンテンツが更新されます。

     [元の選択内容/トレース/クエリに対して同期する] オプションの詳細

   • [属性のみを更新する] を選択すると、そのダイアグラムに含まれるスケマティック フィーチャの属性のみが、最新の情報に更新されるように、アクティブなスケマティック ダイアグラムのコンテンツが更新されます。

     [属性のみを更新する] オプションの詳細

   注意:

   [アクティブ ダイアグラムに新しいフィーチャを追加する] および [アクティブ ダイアグラムを上書きする] オプションは、全体がカスタム クエリから構築されるダイアグラムには使用できません。

5. [手動で移動、削除、再接続されたフィーチャは維持する] チェックボックスをオンまたはオフにします。
   • 削除または削減したスケマティック フィーチャが更新後に戻され、接続が変更されているスケマティック フィーチャのリンクが再接続されて、更新後に、クエリ結果との完全な整合性が確保されるようにするには、このオプションをオフにします。
   • ダイアグラムから削除または移動したスケマティック フィーチャが再表示されないようにし、編集した接続が更新後のダイアグラムで維持されるようにする場合は、このオプションをオン（デフォルトの状態）のままにします。

   [スケマティック フィーチャの削除] または [ノード削減] コマンドを使用してスケマティック フィーチャをアクティブなスケマティック ダイアグラムから手動で削除または移動した場合にのみ、このチェックボックスを利用できます。このダイアグラムが最初に生成されてから [スケマティック リンクの再接続] ツール を使用して、一部のスケマティック リンクの接続が変更されている場合もこのチェックボックスを利用できます。