Schematics の基本用語
ArcGIS Schematics には、固有の概念と定義があります。Schematics の使用方法を構成したり、スケマティック ダイアグラムの生成やダイアグラムのレイアウトの編集を行うには、それらの概念や定義を理解しておく必要があります。このドキュメントでは、その用語を紹介します。
用語 |
説明 |
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スケマティック データセット |
スケマティック データセットは、スケマティック アプリケーションのエントリ ポイントとなります。スケマティック データセットは、あらゆるスケマティック コンポーネントが保存されるコア オブジェクトです。スケマティック データセットには、同じアプリケーション ドメイン(水道や電気など)を共有するスケマティック ダイアグラム テンプレートとスケマティック フィーチャクラスのコレクションが保存されます。 また、関連するスケマティック ダイアグラム テンプレートに設定されているルールとシンボルに従って生成されたスケマティック ダイアグラムも保存されます。これらのスケマティック ダイアグラムは、スケマティック フォルダに整理して保存することができます。 スケマティック データセットは、パーソナル ジオデータベース、ファイル ジオデータベース、または ArcSDE ジオデータベースに保存されます。 |
スケマティック ダイアグラム テンプレート |
スケマティック ダイアグラム テンプレートには、生成される 1 つまたは複数のスケマティック ダイアグラムのコンテンツと表示を定義するデータベースと構成プロパティが格納されます。また、スケマティック ダイアグラムを構成するフィーチャ レイヤの表現を定義するプロパティも格納されるので、ネットワークの特定のスケマティック ダイアグラムの表示プロパティのテンプレートとして機能します。スケマティック ダイアグラム テンプレートを使用すると、予想されるタイプの一連のスケマティック フィーチャを含む特定のタイプのスケマティック ダイアグラムを生成できます。電気ネットワークの例では通常、電源およびスイッチのスケマティックのスケマティック ダイアグラム テンプレートや、デバイスの内部ダイアグラム(プラント内部)のスケマティックのスケマティック ダイアグラム テンプレートを定義することができます。 |
スケマティック フィーチャクラス |
スケマティック フィーチャクラスを使用すると、特定のスケマティック ダイアグラム テンプレートによって実装されるダイアグラムで予想される特定のタイプのスケマティック フィーチャを実装することができます。スケマティック フィーチャクラスは、同じタイプのスケマティック フィーチャ(ノード、リンクなど)、同じジオメトリ タイプ(ポイント、ライン、ポリゴン)、および共通のエリアの同じスケマティック属性を共有するスケマティック フィーチャのコレクションです。 スケマティック フィーチャクラスを、そのスケマティック フィーチャクラスによって実装されるスケマティック フィーチャを含むスケマティック ダイアグラムを実装する 1 つまたは複数のスケマティック ダイアグラム テンプレートと関連付けることができます。スケマティック フィーチャクラスは 1 つのスケマティック データセットに割り当てられますが、同じスケマティック データセットに複数のスケマティック フィーチャクラスを定義することができます。スケマティック フィーチャクラスは、物理フィーチャクラスとしてスケマティック データセット内に常に存在し、実装するスケマティック フィーチャを含んでいます。 |
スケマティック フォルダ |
スケマティック フォルダは、スケマティック ダイアグラムのコレクションを保存するために使用され、サブフォルダを格納することができます。 |
スケマティック ダイアグラム |
スケマティック ダイアグラムは、ArcMap の [スケマティック ダイアグラムの新規生成] コマンド、[ダイアグラムの作成] ジオプロセシング ツール、または ArcGIS Schematics API を使用して生成された一連のスケマティック フィーチャ(ノード、リンク、ノード オン リンク、およびサブリンク)です。スケマティック ダイアグラムはスケマティック レイヤに表示されます。このレイヤは、スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスに基づくフィーチャ レイヤで構成されたコンポジット レイヤです。コンテンツ、シンボル、およびスケマティック ダイアグラムの生成方法および表示方法は、そのスケマティック ダイアグラム テンプレートで構成されます。 |
スケマティック フィーチャ |
スケマティック フィーチャは、スケマティック フィーチャクラスによって実装されます。これらのスケマティック フィーチャはスケマティック ダイアグラムに表示されます。スケマティック ダイアグラムは、ArcMap で生成し、開くことができます。ArcCatalog ではプレビューすることができます。また、ArcGIS Schematics API で開発されたアプリケーションを使用して作成/視覚化することもできます。 スケマティック ダイアグラムに含まれるスケマティック フィーチャは、フィーチャ レイヤに再編成されます。ダイアグラムを実装するダイアグラム テンプレートに関連付けられたスケマティック フィーチャクラスごとにフィーチャ レイヤがあります。各フィーチャ レイヤには、関連するスケマティック フィーチャを描画する方法(1 つのシンボルで描画する、カテゴリを表示する、など)やラベルを表示するかどうかを制御する固有のレイヤ プロパティがあり、標準の地理フィーチャの表示とまったく同じように制御されます。デフォルトのレイヤ プロパティはスケマティック データセット エディタ内で設定され、スケマティック ダイアグラム テンプレートに割り当てられます。 |