ネットワーク ルートのノード削減ルールのサンプル結果

次に、2 つのダイアグラムでのネットワーク ルートのノード削減ルールの実行結果を示します。

ネットワーク データセット ビルダを使用して、ノードをマージしてダイアグラムを生成することもマージせずに生成することもできます。つまり、解析結果のルートに沿って複数回発生する各ネットワーク エレメント ジャンクションを、生成するダイアグラムで 1 つのマージされたスケマティック ノードとして表現したり、複数回表現することができます。ノードをマージせずにダイアグラムが生成される場合、すべてのスケマティック ノードが 2 つの接続を持つノードとなるため、これらはすべてルート ノードになります。ノードがマージされる場合、マージされたノードの次数は 2 より大きくなり、ネットワーク ルートのノード削減ルールは、ルート ノード(次数が 2 のノード)でのみ動作するため、マージされたノードの削減を行いません。理解を深めるため、同じ解決済みのルート ネットワーク解析に基づく 2 つのダイアグラムに、ネットワーク ルートのノード削減ルールの結果サンプルを示します。ダイアグラム A はノードをマージせずに生成されたダイアグラム、ダイアグラム B はノードをマージして生成されたダイアグラムです。

図 A は、ノードをマージせずに生成されたサンプル ダイアグラム A を示します。この場合、解析結果のネットワーク ルートに沿って複数回発生する各ジャンクションおよびエッジは、生成されたダイアグラムで複数のスケマティック ノードおよびリンクによって表現されます。ダイアグラムでは、多重スケマティック ノードおよびリンクが重なっています。

サンプル ダイアグラム A、ノードをマージせずに生成

図 B は、スケマティック ノードをマージして得られたサンプル ダイアグラム B を示します。この場合、解析結果のネットワーク ルートに沿って複数回発生するジャンクションは、生成されたダイアグラムで多重化されていません。これらのジャンクションを接続するエッジのみが多重化されています。このダイアグラムで重複リンクの切り離しスケマティック レイアウト アルゴリズムを使用すると、マージされたこれらのスケマティック ノードと接続されるリンクがはっきりとハイライト表示されます。

サンプル ダイアグラム B、ノードをマージして生成

サンプル 1 - 指定されたスケマティック フィーチャクラスによって実装されるすべてのルート ノードの削減

これらのサンプル ダイアグラムを実装するスケマティック ダイアグラム テンプレートでは、ネットワーク ルートのノード削減ルールを定義して、ParisMultimodal_ND_Junctions に関連付けられた赤いルート ノードを削減します。

赤い ParisMultimodal_ND_Junctions を削減するよう指定されたネットワーク ルートの削減ルール プロパティ

次の図は、この削減ルールがアクティブであるときにダイアグラム A および B を更新して得られた結果です。

2 つの接続を持つノードの削減後のダイアグラム A
2 つの接続を持つノードの削減後のダイアグラム B

図 A.1.1 は、ノードをマージせずに生成されたダイアグラム A のルール実行後を示します。ダイアグラムに含まれるすべての ParisMultimodal_ND_Junctions ノードは、2 つの接続を持つスケマティック ノードであったため、これらはすべてルールによって削減されています。ノードをマージして生成されたダイアグラム(図 B.1.1)の場合、ルールの実行時に 2 つの接続を持つノードのみが削減されます。マージされたノードは保持されています。

次の図は、マージされたノードを持つダイアグラム B を、階層図 - スマート ツリー スケマティック レイアウト アルゴリズムを使用してレイアウトしたものを示します。図 B.1.2 はネットワーク ルートのノード削減ルールがアクティブでないときのダイアグラム B コンテンツ、図 B.1.3 はこのルールがアクティブであるときの同じダイアグラムを示しています。

ネットワーク ルートのノード削減ルール実行前にスマート ツリー スケマティック レイアウト アルゴリズムを使用してレイアウトされたダイアグラム B
ネットワーク ルートのノード削減ルール実行後にスマート ツリー スケマティック レイアウト アルゴリズムを使用してレイアウトされたダイアグラム B

図 B.1.4 は、ダイアグラム B で現在選択されている 2 つのスケマティック リンクの、ネットワーク ルートのノード削減ルールがアクティブでないときの Attr_DriveTime 属性値を示します。

ダイアグラム B で現在選択されている 2 つのスケマティック リンクの、ネットワーク ルートのノード削減ルール実行前の Attr_DriveTime 属性値

図 B.1.5 は、ネットワーク ルートのノード削減ルールを実行後に保持されている 1 つのスケマティック リンクからの情報を示します。

ダイアグラム B でネットワーク ルートのノード削減ルール実行後に保持されるスケマティック リンクでの Attr_DriveTime 属性値の確認と [個別属性] ツールの使用

サンプル 2 - リンクのなす角度に応じた、指定のスケマティック フィーチャクラスによって実装されるルート ノードの削減

次のスクリーン ショットは、リンクのなす角度が 30 度未満の場合にのみ ParisMultimodal_ND_Junctions ルート ノードを削減するネットワーク ルートのノード削減ルールを実行した後に、ダイアグラム A および B で得られた結果を示しています。

ネットワーク ルートのノード削減ルール属性は、以下のように指定されています。

リンクのなす角度が 30 度未満の場合に赤い ParisMultimodal_ND_Junctions を削減するよう指定されたネットワーク ルートのノード削減ルール プロパティ

図 A.2.1 および図 B.2.1 は、このネットワーク ルートのノード削減ルールがアクティブであるときにダイアグラムを更新して得られた結果を示しています。

ネットワーク ルートのノード削減ルール実行後のダイアグラム A
ネットワーク ルートのノード削減ルール実行後のダイアグラム B

関連項目


7/10/2012