ネットワーク ルートのノード削減ルールの操作

前提条件:

ネットワーク ルートのノード削減ルールを構成する前に、ルールの実行に必要なノード スケマティック フィーチャクラスがスケマティック データセットにすでに存在し、ルールが指定されるスケマティック ダイアグラム テンプレートに関連付けられていることを確認する必要があります。

ルート ノードは次数が 2 のノードです。つまり、2 つのリンクがこれらのノードを接続します。ネットワーク ルートのノード削減ルールでは、指定されたノード スケマティック フィーチャクラスに関連するすべてのルート ノードまたは特定のルート ノードがルートに沿って削除された後、トポロジを保持しながら、スケマティック ダイアグラムを生成できます。このルールがスケマティック ダイアグラムで動作する場合でも、ネットワーク ルートのノード削減ルールは結果として生じるルートを含むネットワーク レイヤから生成されるスケマティック ダイアグラムに含まれるルート ノードを削減するために特別に作成されています。

削減ノードは、結果として生じるダイアグラムには含まれない、特定のスケマティック フィーチャクラスによって実装されるルート ノードです。そのノード スケマティック フィーチャクラスによって実装される 2 つの接続を持つすべてのノードを削減することも、以下に従って除外されたノードのみを削減することもできます。

注意注意:

視覚的には、角度の制約を使用せずにノード スケマティック フィーチャクラスでネットワーク ルートのノード削減ルールを実行して得られた結果は、2 つの接続を持つノードに対する制約のある同じノード スケマティック フィーチャクラスで優先度によるノード削減ルールを実行して得られた結果によく似ている場合があります。その違いは主に、ネットワーク データセット ビルダに基づくダイアグラムに関連しています。これらのダイアグラムでは、ダイアグラムの生成のための入力で使用される解析済みのネットワーク フィーチャ レイヤのネットワーク解析コスト属性(ArriveTime、DepartTime、Attr_Meters、Attr_Minutes、Status、CurbApproach など)は、生成プロセスの際にスケマティック フィーチャ上で移動され、スケマティック フィーチャクラスに格納されます。ルート ノードがネットワーク ルートのノード削減ルールによって削減される場合、これらの属性はルール実行の間蓄積されます。

以下の手順は、ネットワーク ルートのノード削減ルールがすでに [ルール] タブに追加されている場合に [ルール] タブ ツールバーの [ルール プロパティ] ボタンをクリックすると表示される [ネットワーク ルートのノード削減] ルール プロパティ ページの構成に重点を置いています。[ルール] タブに新しいルール アイテムを追加したり、[ルール プロパティ] ページを表示する方法については、「スケマティック ダイアグラム テンプレートでのスケマティック ルールの指定」をご参照ください。

[ルール] タブに追加されたばかりのネットワーク ルートのノード削減ルールの場合、[ルール] タブ ツールバーの [ルール プロパティ] [プロパティ] ルール アイコン ボタンをクリックすることにより、次のように [ルール プロパティ] ダイアログ ボックスが開かれます。

[ネットワーク ルートのノード削減] ルール プロパティ ページ

手順:
  1. [説明] フィールドにルールの説明を入力します。

    この説明文字列は、関連するルール アイテムの [ルール] タブに表示されます。また、スケマティック ダイアグラムの生成および更新の間にも表示され、このルールが実行されていることをユーザに通知します。

  2. [削減するノード スケマティック フィーチャクラスを選択] ドロップダウン リストから、削減するノード スケマティック フィーチャクラスの名前を選択します。

    このドロップダウン リストには、スケマティック ダイアグラム テンプレートに関連付けられているすべてのノード スケマティック フィーチャクラスが表示されます。

    ルール構成のこの手順において、選択したノード スケマティック フィーチャクラスによって実装される、2 つの接続を持つすべてのスケマティックノードが、削減対象として構成されます。

  3. 削減ノードに接続されるリンク上の頂点が、ノードの削減後も保持されるようにするには、[頂点を保持する] チェックボックスをオンにします。

    このチェックボックスがオンになっている場合、削減されたノードがあった場所にも頂点が表示されます。

    注意注意:

    このオプションは、レイアウトされていないダイアグラム、スケマティック フィーチャがその地理座標で表示するダイアグラム、およびスケマティック リンクが初期状態の頂点で表示されるダイアグラムで役に立ちます。ネットワーク ルートのノード削減ルールの構成後にレイアウトおよび更新されるダイアグラムの場合、保存されたレイアウトを保持するため、削減されたノードの場所に頂点は追加されません。

  4. 特定のノードのみを削減するよう、指定したノード スケマティック フィーチャクラスで SQL フィルタを指定する場合は、次の操作を実行します。
    1. [関連するフィーチャ/オブジェクト クラスに SQL フィルタを追加] エリアの右にある [編集] ボタンをクリックします。

      [SQL クエリ] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. 必要な SQL 文を作成します。

      フィルタリングは、指定されたノード スケマティック フィーチャクラスに関連付けられているフィーチャクラスまたはオブジェクト クラスに格納されるフィールドで行われます。

    3. [OK] をクリックします。

      [SQL クエリ] ダイアログ ボックスが閉じられ、指定した SQL フィルタが [関連するフィーチャ/オブジェクト クラスに SQL フィルタを追加] エリアに自動的に表示されます。

    指定した SQL フィルタが、削減候補に対して 2 つの接続を持つスケマティック ノードのサブセットの決定に使用されます。SQL フィルタを確認しない場合、ルール実行時に削減は行われません。

  5. [削減オプション] セクションで、リンクの角度に応じて、削減候補に対して 2 つの接続のあるスケマティック ノードをすべて削減するか、一部のみを削減するかを指定します。
    • ルート ノードのすべての候補を削減する場合は、[接続数 2 のノードを削減] を選択します。
    • 接続するリンクの角度に応じてルート ノードの削減候補を削減するには、[接続するリンクの角度が、これより小さいノードを削減:] オプションを選択します。

      この場合、ボックスに目的の角度を入力します。このオプションをオンにすると、ルールは削減候補のノードに接続する 2 つのリンクの角度を自動的に計算し、計算された角度が指定された角度より小さい場合にのみノードが削減されます。

  6. 削減するノードを決定するには、削減されるノードに伴うスケマティック リンクで構成されたスケマティック属性、または削減されるノードに伴うスケマティック リンクに関連付けられている実際のフィーチャ/オブジェクトに格納されるフィールドに基づく制約を指定することもできます。この制約は、[接続リンク属性] セクションで指定する必要があります。
    1. [属性名を使用] チェックボックスをオンにします。
    2. 使用するスケマティック属性またはフィールドの名前を入力します。

      ノードの削減候補に接続する各スケマティック リンクに対し、ルールはまずスケマティック リンクでこの名前を持つスケマティック属性を検索します。この名前のスケマティック属性が検出されない場合、ルールはそのスケマティック リンクに関連付けられた GIS フィーチャで同じ名前のフィールドを検索します。これで、検出された属性またはフィールドが接続されているすべてのリンクに対して同じ値で存在する場合にのみ、ノードが削減されます。

  7. [OK] をクリックして [ルール プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

関連項目


7/10/2012