結果ウィンドウの使用
対象のツールを、ダイアログ ボックスを使用してあるいは [Python] ウィンドウで実行するたびに、実行に関する情報が結果として [結果] ウィンドウに書き込まれます。
[結果] ウィンドウを開くには、[ジオプロセシング] → [結果] の順にクリックします。
[結果] ウィンドウ上に表示される結果のいくつかの効果的な使用法は、
- バックグラウンドで、または ArcGIS Server 上で実行する際のツールの状態を表示します。
- *.html または *.txt ファイルのような出力ファイルを開きます。
- ArcMap を終了した時に、バックグラウンドで実行していた(または実行を待っていた)ツールを再度実行します。
- バックグラウンドで、または ArcGIS Server 上で実行しているツールをキャンセルします。
- 結果をコピーしてモデルに貼り付けるか、モデルにドラッグ アンド ドロップします。
- Python スクリプトに貼り付けるためのツールを実行する、Python コード スニペットをコピーします。
- 入力と出力のデータセットを [Python] ウィンドウまたは ModelBuilder にコピーします。
- 結果を作成したプロセスを再実行することにより、新しい結果を作成します。
- 結果およびその出力データセットを削除します。
- 結果の出力をマップ表示に追加します。
- 結果の処理メッセージを確認します。
- ツールの実行時に使用された環境設定を確認します。
- 出力データセットを保持して、結果リストから結果を削除します。
[結果] ウィンドウは、アプリケーション セッション間の情報を維持します。つまり、数週間前に実行したツールに関する情報を取得することができます結果は、ジオプロセシング オプション内に定義されて、一定期間保持されます。デフォルトでは、2 週間以上前の結果を削除します。
- 結果は、スクリプトまたはモデル内で実行されたツールのために作成されてはいません。ツール ダイアログ ボックスを使用するか、または[Python] ウィンドウで実行されたツールのみが、[結果] ウィンドウに書き込まれます。
- ツール ダイアログ ボックスからモデル ツールを実行する場合、出力は、モデル パラメータである出力のための [結果] ウィンドウのみに追加されます。
各結果に含まれるものを、以下に順番に示します。
- 出力データセットおよび出力値
- 入力データセットおよび入力値
- ツールの実行時に使用された環境設定
- すべてのメッセージ
有効な操作はショートカット メニューに含まれますが、開く場合には、[現在のセッション]、[前のセッション]、[実行しない]、および個々の結果を右クリックします。これらのショートカット メニューの 1 つ 1 つを、以下に説明します。
[現在のセッション] ショートカット メニュー
すべて削除 |
[現在のセッション] リスト内のすべての結果を削除します。結果内で言及されるすべての出力データセットは、あらゆる入力フィーチャ、またはレコード セット(対話形式のフィーチャ、または行入力を使用して作成されたデータ)と同様に、削除されます。[すべて削除] を選択すると、メッセージ ボックスが開いて、すべての出力データを本当に削除していいのかを確認します。 |
すべて削除 |
リストからすべての結果情報を削除します。削除される出力データはありません。 |
[前のセッション] ショートカット メニュー
すべて削除 |
[前のセッション] リストからすべての結果を削除します。削除される出力データはありません。 |
[実行しない] ショートカット メニュー
ツールが実行中または待機中に、終了してマップ ドキュメントを保存する場合、すべての実行中および待機中のツールは結果として [実行しない] の下に表示されます。
すべて削除 |
[実行しない] リストからすべての結果を削除します。削除される出力データはありません。 |
すべてを再実行 |
すべてのツールを実行します。すべての結果は [実行しない] から削除されて、[現在のセッション] に追加されます。 |
[結果] ショートカット メニュー
開く |
ツール ダイアログ ボックスを開きます。ダイアログ ボックス内のパラメータには、結果の入力値および出力値が設定されます。もしくは、結果をダブルクリックすることでもダイアログ ボックスが開きます。 |
コピー |
モデルに貼り付けるための結果をコピーします。コピーされた結果は、[Python] ウィンドウに貼り付けることはできません。その代わりに [Python スニペットとしてコピー] を使用します。 |
削除 |
結果をリストから削除します。削除される出力データはありません。 |
名前の変更 |
結果の名前を変更します。デフォルト名では、ツール名の後ろに時間と日付が続いています。 |
Python スニペットとしてコピー |
ツールを実行する Python コードを、スクリプトに貼り付けられるように、クリップボードにコピーします。次に示すのは、コピーした Python コードの例です。 Clip_analysis("E:/Example.gdb/streets"、"E:/Example.gdb/StudyArea"、"E:/Example.gdb/streets_Clip"、"#") コードをスクリプトに貼り付けた後、ジオプロセッサ オブジェクトを、以下のようにメソッドに追加する必要があります。 arcpy.Clip_analysis("E:/Example.gdb/streets"、"E:/Example.gdb/StudyArea"、"E:/Example.gdb/streets_Clip"、"#") |
削除 |
すべての出力データセットを、あらゆる入力フィーチャ、またはレコード セット(対話形式のフィーチャ、または行入力を使用して作成されたデータ)と同様に削除して、リストから結果を削除します。メッセージ ボックスが開いて、すべての出力データを本当に削除していいのかを確認します。 |
キャンセル |
ツールの実行をキャンセルします。[キャンセル] は、バックグラウンドで、または ArcGIS Server 上で現在実行しているツールにのみ使用することができます。 |
再実行 |
ツールを再び実行します。[実行] をクリックしてツール ダイアログ ボックスを開き、ダイアログ ボックス上で [OK] をクリックするためのショートカットです。このオプションは、ツールが現在実行中の場合には使用することができません。 |
結果が ArcGIS Server ジオプロセシング サービス タスクに基づいている場合には、ショートカット メニューに 3 つの選択肢が追加されます。
キャンセル |
ツールの実行をキャンセルします。 |
データを取得 |
サーバからコンピュータにデータをコピーします。コピーした後、状態は、<ローカルのテンポラリ フォルダ内のデータ>、<転送制限外のデータ>、<使用できないデータ> のいずれかになります。 |
サーバ レイヤの追加 |
データを含むマップ サービスを、コンテンツ ウィンドウに追加します。 |
ArcGIS Server ジオプロセシング サービスの操作についての詳細
入力または出力データセットのショートカット メニュー
マップへ追加 |
データセットを表示ウィンドウに追加します。この選択肢は、ArcMap のように表示ウィンドウのあるアプリケーションでのみ使用することができます。 |
場所のコピー |
ツール ダイアログ ボックス、[Python] ウィンドウ、またはテキスト エディタのような、テキストを受理するものに貼り付けるように、データセットのパスをクリップボードにコピーします。 |
結果からデータセットをドラッグして、ツール ダイアログ ボックス、または [Python] ウィンドウにドロップすることができます。
入力または出力データセットの名前が <ローカルのテンポラリ フォルダ内のデータ> である場合、データはメモリ内、またはシステムのテンポラリ フォルダ内に存在します。データを参照する ArcMap レイヤがある限り、そのデータは削除されません。データを保存したい場合には、このテンポラリ フォルダから既知の場所にデータをコピーする必要があります。これを簡単に行うには、[コピー] ツールを使用します。データセットを結果からドラッグして、ツールの入力フィーチャ パラメータ内にドロップします。
入力または出力値のショートカット メニュー
コピー |
ツール ダイアログ ボックス、[Python] ウィンドウ、またはテキスト エディタのような、テキストを受理するものに貼り付けるように、値をクリップボードにコピーします。 注意: 入力値または出力値のテキストをドラッグ アンド ドロップすることはできません。 |
環境
ツール実行時の環境設定を [環境] で確認することができます。空白以外の(空でない)環境設定のみがリスト表示されます。ツールの実行に影響を及ぼさない環境設定もリストされるのでご注意ください。
環境またはその設定には、ショートカット メニューはありません。
メッセージ
コピー |
実行メッセージを、テキストを入力できるもの(テキスト エディタなど)に貼り付けられるよう、クリップボード内にコピーします。 |
表示 |
すべてのメッセージを [メッセージ] ウィンドウに表示します。 |