Desktop Help 10.0 - 2 ポイントラインウィンドウでのラインの作成について

このトピックは、ArcEditor および ArcInfo にのみ適用されます。

COGO 計測値からラインを作成する際、トラバースで作成した既存のフィーチャの間に、COGO ラインを追加することがよくあります。次の例では、道路沿いとパーセルの裏手にわたって、パーセル境界線が作成されています。このパーセルの間に線を追加する必要があるとします。これには [トラバース] ウィンドウを使用することもできますが、[2 ポイントライン] ウィンドウを使用すると、これらの境界線をすばやく入力することができます。COGO 属性を持つラインは、自動的に 2 ポイント COGO ラインとして作成されます。

[2 ポイントライン] ウィンドウでは、幅広い作図法を使用して、ラインフィーチャを作成することができます。作図法として、[方向-距離]、[角度-距離]、[カーブ]、[正接円弧] を使用して、直線または曲線フィーチャを追加することができます。

COGO 属性の設定

出力レイヤが COGO フィールドを持つ場合、[2 ポイントライン] ウィンドウに入力した COGO 値は適切な属性に書き込まれます。

基準の設定

X 座標と Y 座標を入力し、マップをクリックして新しいフィーチャの始点を設定するか、選択したラインフィーチャの始点または終点の座標を使用することができます。

[角度-距離] または [正接円弧] 作図法を使用して線分を作成する場合は、線分の基準となる方向を設定する必要があります。そのためには、方向を入力するか、選択したラインフィーチャの方向を使用します。マップをクリックして基準方向を設定する場合は、[COGO レポート] ウィンドウの [ラインの方向と距離] オプションを使用して、[方向] エディットボックスに方向をコピーして貼り付けます。

基準方向は始点への方向を表します。選択ラインを使用する場合、基準方向は選択したラインの終端に向かいます。

既存のフィーチャへのスナップ

ラインフィーチャを追加する際には、端点を既存のフィーチャにスナップできます。これにより、地表面の方向、距離、データセット内のフィーチャのわずかな誤差を考慮に入れることができます。以下の図では、ラインフィーチャが N0E の方向で 115 フィートの距離に追加されています。このフィーチャを追加すると、現在のスナップ環境に基づいて、最初のスナップポイントにスナップされます。フィーチャのジオメトリは、書き出される方向属性および距離属性とは少し異なる可能性があります。

このオプションは、一般的なスナップ環境を使用して、作成されたラインフィーチャの終点のスナップ許容値内のスナップポイントを検出します。編集時は、スナップ環境を選択できます。[スナップ] ツールバーまたは従来のスナップ環境（ArcGIS 9.3 のスナップ環境に類似）のどちらかです。[スナップ] ツールバーで使用するスナップ許容値の単位はピクセルですが、従来のスナップ環境で設定できる許容値の単位はピクセルまたはマップ単位です。ラインの終点を適度な距離内のフィーチャに確実にスナップするには、従来のスナップ環境を使用して、スナップ許容値をピクセルではなくマップ単位で指定することを検討してください。

方向-距離作図法

始点、方向、距離を入力します。方向は、編集環境の現在の [方向タイプ] と [方向単位] に基づきます。距離は、サポートされる距離単位のいずれかで指定できます。

角度-距離作図法

始点、基準方向、角度、距離を入力します。基準方向は、編集環境の現在の [方向タイプ] と [方向単位] に基づきます。角度は現在の [方向単位] に基づきます。距離は、サポートされる距離単位のいずれかで指定できます。

この角度は後方角度とも呼ばれ、基準方向の逆と目標ラインとの間の、時計回りの角度です。たとえば、S45°E の基準方向と 135°の角度を指定すると、次のような結果となります。

基準方向を逆にする: S45°E + 180° = N45°W

135°を加算する: N45°W + 135° = N90°E

基準方向の接線を追加するには、180°の角度を使用する必要があります。

カーブ作図法

始点、2 つのカーブパラメータ、カーブの方向、左右どちらかの方向を入力します。新しいフィーチャがターゲットレイヤに作成されます。カーブを作成するには、以下のパラメータのうち 2 つを入力します。

弦 - 弦の距離とも呼ばれ、カーブの端点間の直線距離を示します。
角度 - カーブの端点と中心点との間で形成される中心角。
円弧 - カーブに沿った距離。円弧の長さは弦の長さよりも長い必要があります。
半径 - 中心点からカーブまでの距離。

接線長（カーブの端点と交点間の距離）をカーブのパラメータとして追加することはできません。接線長がわかっている場合は、[カーブ計算] ダイアログボックスを使用して、他のカーブパラメータの 1 つを決定します。

カーブの方向は、次の 3 つのタイプのいずれかです。

弦方向 - カーブの始点からカーブの終点への方向。
接線方向 - カーブの接線ポイントの方向。これにより、カーブの中心点が接線方向から 90°にあるカーブが回転方向と同じ側に作成されます。
放射線方向 - カーブの中心点に向かう方向。

カーブ方向は、編集環境の現在の [方向タイプ] と [方向単位] に基づきます。角度は現在の [方向単位] に基づきます。距離は、サポートされる距離単位のいずれかで指定できます。

正接円弧作図法

始点、基準方向、2 つのカーブパラメータ、左右どちらかの方向を入力します。新しいフィーチャがターゲットレイヤに作成されます。基準方向から 90°のカーブの中心点を始点に円弧が作成されます。

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