マップのパッケージ化(Package Map) (データの管理)
サマリ
マップ ド キュメントおよびすべての参照先データ ソースをパッケージ化し、単一の圧縮 *.mpk ファイルを作成します。
図
使用法
サポートされていないレイヤ タイプ(スケマティック レイヤまたはツール レイヤ)にこのツールを使用した場合は、警告が表示されます。サポートされていないレイヤは出力に書き込まれません。
[マップのパッケージ化(Package Map)] ツールを実行するには、説明を入力レイヤに追加する必要があります。説明を追加するには、レイヤを右クリックし、[プロパティ] をクリックして、説明を入力します。
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マップ パッケージを解凍するには、*.mpk ファイルを ArcMap にドラッグするか、*.mpk ファイルを右クリックし、[解凍] をクリックします。かわりに、[パッケージの抽出(Extract Package)] ツールを使用して、出力フォルダを指定しても同じです。
[解凍] では、常に次の格納場所にあるユーザ プロファイルがパッケージ抽出先になります。
- XP - C:\Documents and Settings\username\My Documents\ArcGIS\Packages
- Vista および Windows 7 - C:\Users\username\Documents\ArcGIS\Packages
[データをファイル ジオデータベースへ変換] がオンの場合
- 圧縮されたラスタ形式は、ファイル ジオデータベース ラスタに変換されます。
- SDC 形式などの圧縮されたベクタ形式は、ファイル ジオデータベース フィーチャクラスに変換され、データ圧縮は解除されます。
[データをファイル ジオデータベースへ変換] がオフの場合
- パーソナル ジオデータベース内のデータを参照するレイヤは常にファイル ジオデータベースに変換されますが、この点を除けば、入力レイヤの形式は保持されます。
- データ ソースはそれぞれ独自の形式を保持します。ファイル ジオデータベースはバージョン固有のフォルダに統合されます。それ以外の形式はすべて commonData フォルダ内部に統合されます。
- ArcSDE データ ソースを参照するレイヤは接続情報を保持し、統合フォルダ内またはパッケージ内の ArcSDE データ ソースを参照し続けます。
- ADRG、CADRG/ECRG、CIB、および RPF ラスタ形式は、常にファイル ジオデータベース ラスタに変換されます。ArcGIS では、それらの形式をネイティブに書き出すことはできません。効率向上を図るために、常にファイル ジオデータベース ラスタに変換されます。
- 圧縮ラスタ形式およびベクトル形式は、[範囲] パラメータで範囲が指定されていても、クリッピングの対象から外されます。
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レイヤが結合を含んでいるか、またはリレーションシップ クラスに関与する場合、結合済みデータ ソースまたは関連データ ソースがすべて出力フォルダに統合されます。
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フィーチャ レイヤに対しては、[範囲] パラメータを使用して、統合されるフィーチャを選択します。ラスタ レイヤに対しては、[範囲] パラメータを使用して、ラスタ データセットをクリップします。
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データセットによっては、他のデータセットを参照するものもあります。たとえば、4 つのフィーチャクラスを参照するトポロジ データセットがあるとします。他のデータセットを参照するデータセットの例としては、それ以外にも、ジオメトリック ネットワーク、ネットワーク、ロケータなどがあります。それらのタイプのデータセットに基づいてレイヤを統合するかパッケージ化すると、関与するデータセットも統合またはパッケージ化されます。
[スキーマのみ] パラメータがオンの場合、入力データソースのスキーマのみが統合されます。スキーマとは、フィールド定義、テーブル定義、座標系プロパティ、シンボル、フィルタ設定などで構成されるフィーチャクラスまたはフィーチャ テーブルの構成または設計です。データまたはレコードは、統合対象外です。
[スキーマのみ] をサポートしないデータ ソースは、統合またはパッケージ化の対象から外されます。[スキーマのみ] パラメータがオンの場合、[スキーマのみ] をサポートしないレイヤは、ツールに検出されますが、警告メッセージが表示されて、そのレイヤの処理は省略されます。指定したレイヤが [スキーマのみ] をサポートしていない場合、ツールはエラー終了します。
カバレッジ レイヤまたは VPF レイヤを統合するかパッケージ化すると、カバレッジ データセットまたは VPF データセット全体が統合フォルダまたパッケージにコピーされます。
構文
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_map |
パッケージ化するマップ ドキュメント。 | ArcMap Document |
output_file |
出力マップ パッケージ(*.mpk)の名前と場所。 | File |
convert_data (オプション) |
入力レイヤをファイル ジオデータベースに変換するか、それとも元のフォーマットを保持するかを指定します。
| Boolean |
convert_arcsde_data (オプション) |
入力レイヤをファイル ジオデータベースに変換するか、それとも元の形式を保持するかを指定します。
| Boolean |
extent (オプション) |
範囲パラメータで、座標を「最小 X 最小 Y 最大 X 最大 Y」形式で手動入力して、範囲を指定します。加えて、特定のレイヤの範囲を使用する場合は、その範囲パラメータのレイヤ名だけを追加してください。
| Extent |
apply_extent_to_arcsde (オプション) |
ArcSDE データ ソースの選択に使用する範囲を指定します。
| Boolean |
コードのサンプル
次の Python スクリプトは、Python ウィンドウから PackageMap(マップのパッケージ化)ツールを使用する方法を示しています。
import arcpy arcpy.env.workspace = "C:/arcgis/ArcTutor/Editing" arcpy.PackageMap_management('Exercise1.mxd', 'EditingExercise1.mpk', "PRESERVE", "CONVERT_ARCSDE", "#", "ALL")
指定したフォルダ内に存在するすべてのマップ ドキュメント用のマップ パッケージを検索、作成します。
# Name: PackageMap.py # Description: Find all the map documents that reside in a specified folder and create map packages for each map document. # Author: ESRI # import system modules import os import arcpy from arcpy import env # Set environment settings env.overwriteOutput = True env.workspace = "C:/arcgis/ArcTutor/Editing" # Loop through the workspace, find all the mxds and create a map package using the same name as the mxd for mxd in arcpy.ListFiles("*.mxd"): print "Packaging " + mxd arcpy.PackageMap_management(mxd, os.path.splitext(mxd)[0] + '.mpk', "PRESERVE", "CONVERT_ARCSDE", "#", "ALL")