カスタム ツール作成の概要
自分専用のツールを作成することができます。作成したツールはカスタム ツールと呼ばれ、システム ツールと同様に、ジオプロセシングで欠かすことのできない要素となります。任意のツールを検索ウィンドウまたはカタログ ウィンドウから開いて実行でき、ModelBuilder や Python ウィンドウで使用したり、別のスクリプトから呼び出したりできます。
独自のツールを作成する理由
個々のシステム ツール（ArcGIS とともにインストールされるツール）は、小さいながらも多くの処理において欠かせない個別の基本処理を行ないます。ModelBuilder または Python で、これらのツールは順次実行され、1 つのツールの出力が別のツールの入力へと提供されます。自分で作成したモデルまたはスクリプトは、自身のワークフローに欠かせない部分、つまり、何度も繰り返し実行する必要があるタスクとなることがあります。タスク中心のモデルおよびスクリプトをツールに変換することで、それらのツールをシステム ツールと同様に使用し、ModelBuilder またはスクリプト作成によって一連のタスクを作成できます。自身の組織のために、小さくても不可欠なタスクを実行する独自のツール ライブラリを構築することができます。
実用的なツールには入力パラメータと出力パラメータが必要
ジオプロセシング ツールの最も基本的な定義は、ツールボックス内に存在しているツールであるということです。作成および保存したモデルはすべて、ツールボックス内に存在するため自動的にツールになります。ディスク上の Python スクリプト（*.py ファイル）は、スクリプト ツール ウィザードを使用してツールボックスへ追加した場合にツールになります。モデル ツールまたはスクリプト ツールは、ツールの技術的定義を満たす（つまり、ツールボックス内に存在する）という理由だけでは、実用的であるといえません。実用的なツールには以下の 2 つの要素が必要とされます。
- 入力パラメータ - ツールを実行するたびにさまざまな入力のセットを使用できます。
- 出力パラメータ - ModelBuilder でツールを使用するには、ツールの出力を別のツールの入力に関連付けることができるように、1 つ以上の出力パラメータがツールに設定されている必要があります。
ツールの作成方法
独自のツールボックスを作成したら、次にそのツールボックス内に新しいモデル ツールを作成したり、スクリプト ツールを作成したりできます。
ModelBuilder の使用
ツールボックス内に作成および保存したモデルはすべて、ツール、すなわちモデル ツールになります。
Python の使用
ディスク上に作成および保存された Python スクリプト（*.py ファイル）は、スクリプト ツール ウィザードを使用してツールボックスへ追加した場合にツールになります。
ツールのドキュメント作成
実用的なツールには適切なドキュメントが付属しています。ツールボックスおよびツールごとに、編集可能なアイテムの説明が存在しています。